ほったらかし温泉

山を降りる前に、
途中の集落を散策した。


春の景色が広がっている。


















2時間ほど歩き回り、
春の山の風景を堪能した後、


ほったらかし温泉の麓へ移動する。


初めて、
ろくろを廻して、
陶芸をした。


ろくろは、
集中して指先に力を入れないと、
以外に回転が速くて
持っていかれてしまうが、


力を込めすぎると、
すぐにぐにゃりと、
土が曲がってしまう。


扱いにくい性格だと思った。


夕方、
富士山を眺めながら
ほったらかし温泉に体を浮かべる。



きちんと遊び倒すと、
月曜日がんばろうと思える。

十谷上湯温泉

山梨の山奥にある秘湯、
十谷温泉で一泊する。


晴天。
山間から広がる青空と薫風。


絶好のお出かけ日和である。


町を抜け、
集落を抜けると、


ようやく一軒宿が見えてくる。
「源氏の湯」である。



宿の前には悠々と川が流れており、



宿からつり橋を渡って
露天風呂へ行く。


源泉は31度と、
たいへんぬるい温泉。
加温した露天と二つあり、
交互に入ることで、
より効果が高まるそうだ。


着いてすぐ、
夕方の光が緑を照らす中、
露天風呂に浸かりながら、
一緒に入ったおばちゃんたちと
くっちゃべり、


山のもてなし料理をいただいた後も、
露天風呂につかった。


他の人がいなかったので、
ぷかぷか温泉に浮かびながら、
星と月を仰ぎ見た。


耳に入るのは
滝と風の音だけ、
たまに目を閉じて、
心休めた。


生まれる前は、
こんな感じだったんかなと。

レンピッカ

休日の渋谷は疲れる。


それでも見たかった
タマラ・ド・レンピッカ展である。

タマラ・ド・レンピッカ (岩波アート・ライブラリー)

タマラ・ド・レンピッカ (岩波アート・ライブラリー)


マドンナも愛したという
彼女の画は、


華やかで、
攻撃的で、
ビビッドで、
セクシーで、


描かれている女性の
細く切れた強い眼が
とても印象的だった。


女性が強くあることが、
男性的な変化としてあるのではなく、
女性の色っぽさを増す形で存在していて、
とても魅力的に見えるのだ。


映画ジャンヌダルクを思い出す。

ジャンヌ・ダルク [DVD]

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さらに面白かったのは、
その後、画の雰囲気が
変化していること。


華やかさから一転、
宗教的なモチーフを描くようになり、
画のトーンも静寂へと変わっていくのだ。


それは、
彼女の私生活の変化の表れであり、


女性の一生は、
常に、周囲の何ものかに、
感受性高く影響を受けながら、
取り込みながら、


しなやかに進むのだなあと、
思った。

ソラニン

ひさしぶりに
映画館に足を運んだ。


浅野いにお原作、
宮崎あおい主演、
ソラニン


池袋へ行くと、
満員で、


場所を新宿に移し、
ぎりぎり入ることが出来た。


実写化されたら、
若干、萎える感じかなと
思っていたら、


そんなこともなく、
役者に叫ばれると、
ぐっとくる。


登場人物たちを、
少し遠く思う自分に、


26歳であることを痛感する。


一緒に見に行った人間は、
ど真中だと言った。



踏み絵のような
ストーリーだと思った。

川中温泉

群馬は山間の秘湯、
川中温泉へ足を運ぶ。


日本三大美人の湯の一つとして
知られる。


旅館は「かど半旅館」、
家族経営のアットホームな宿である。


温泉は、無色透明、
かすかにとろっとしている、
冬には少し寒いくらいの、
ぬる湯である。


今日の群馬の山奥は、
冬のような寒さだったので、


正直、
夜に入った露天風呂は
寒くてすぐ出てしまったが、


内湯は、
いつまでも入っていられるほどの
ぬくぬくとした温度で、
眠ってしまいそうだった。


「きちんと体は温まるのか?」
と心配だったが、いつの間にか、
しっかり芯までほっこりしていて、


なんとも不思議な、
初めて経験したタイプの温泉だった。


内湯につかって
ぼんやりしていると、


おばちゃんが一人入ってきた。


旦那さんと
秘湯めぐりが趣味で、
お互い仕事をしているから
なかなか時間が合わないのだけれど、


今日は、
結婚記念日だということで、
ずっと2人とも行ってみたかったここの旅館を、
旦那さんが頑張って押さえてくれたとのこと。


予約がとれた時、
旦那さんは「とれたー!」と叫んだそうだ。


「いいですね、素敵ですね」
と言うと


「長く一緒にいると、
 そうなるもんよ」


とおばちゃんは言うが、


「長く一緒にいる」ことが、
素敵なのだと私は思う。

子ども

久しぶりに
水族館へ行った。


マグロだったり、
ペンギンだったり、
南国の魚だったりが、
一同に、


ぐるぐるうようよしている姿を、
ぼんやり眺めてまわった。


だんだん、
水の生き物よりも、
水の生き物を必死に撮っている
子どもの姿の方が


みていて、
面白くなっていった。






今の子は、
DSもアイフォンも、


ぜんぜん使いこなせるのネ。