3D小説 岡田アユミ

2013-05-03

Scene19 2/4


 相変わらず、空は馬鹿みたいに晴れていた。
 うつむいていた黒崎くんは、ふいにその空を見上げる。
「よかったよ」
 と、彼は言った。
「モップは家族のところに戻れるんだな。たぶんお腹が空くこともなくってさ。ハッピーエンドだ」
 違う、と思った。
 黒崎くんだってきっと、本当はそんなこと考えていない。
 だって、ほら。
 彼の綺麗な瞳が、少しだけ滲んでいる。

 駆け出していた。


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