3D小説 岡田アユミ

2013-05-03

Scene14 1/4


 こんなこと誰にも言えやしないけど、私は姉が大嫌いだ。
 彼女になんの非もないことはわかっている。八つ当たりと言っていい。でも私は彼女を嫌って育ち、憎悪して生きてきた。他には感情の行き場所がなかった。

 私は実直な父と、優しい母と共に暮らしていた。
 3人家族で、その中に私は含まれていなかった。父、母、マユミ。いつまでも私の家庭はその3人だった。
 マユミというのが、私の姉だ。もちろん実感はない。彼女は私が生まれる2年前に死んだ。当時、10歳だったという。小学4年生で、可愛くて、頭が良くて、誰にでも好まれるタイプの少女だった。でも事故に遭い10歳で死んでしまった。
 肉体が死んでも、彼女は両親の中で生き続けていた。
 そして2年後に私が生まれた。
 私はアユミだ。マユミではない。
 だけど私が姉の代用品として作られたのだと理解するのに、それほど時間はかからなかった。


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