3D小説 岡田アユミ

2013-05-04

Scene27 11:45〜 4/4


 公民館の脇には自動販売機と、青いベンチと、公衆電話が並んでいた。公衆電話の前で、ポケットのメモを開いた。
「なにもわかりませんでした」
 女性警官に告げる。
 電話の向こうで、彼女は笑う。
「律儀な子って、好きよ」
「じゃあ――」
 電話を切ろうと思った。
 その前に、彼女が言った。
「ジオラマの、制作者の名前はわかる?」
 少しだけ、迷って。
「黒崎正吾という人です」
 と私は答えた。


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