3D小説 岡田アユミ

2013-05-05

Chips - no.17「離婚時のアユミ」


 アユミの高校卒業に合わせ、彼女の両親は離婚した。
 アユミはどちらかといえば、母よりも父の方が好きだった。
 だが父よりも母の方が、自分を必要としていることも、理解していた。
 母にはいつまでも、姉の――マユミの代わりが必要だった。

 悩んだ結果、アユミは母の方についていくことに決めた。
 神戸の大学への進学が決まっており、どちらにせよひとり暮らしを始めることになっていたため、少し気が楽だったというのもある。やはり母を見捨てることができなかったというのも、もちろんある。

 その時、吉川アユミは、岡田アユミになった。


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