非天マザー by B-CHAN

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消費と投資と読書と既得権益と正社員解雇

投資について


アカウンティング(会計学)とかファイナンス(財政学)に詳しい人ならわかると思いますが、おカネを使うという行為には大きく2つの側面があり、それは、

  • 消費
  • 投資

があります。
一般の人にわかりやすく言うと、消費というのはそれっきりで、投資というのは後で返ってくると思ってください。
例えば、
食べ物を買うことは消費だと言えます。おカネを払って買って食べてしまえばそれっきりで、おカネも食べ物も戻ってきません。
しかし、株式を買うことはどうでしょうか。これは投資です。買うときには確かにおカネが必要ですが、もし将来値上がりしたときに売れば、買ったとき以上のおカネが返ってきます。
つまり、おカネを投じて買ったものが、後でさらなるおカネを生み出すかどうか、それによって消費と投資に分けられるわけです。
会計では、消費に使ったお金は「費用」として計上し、投資に使ったお金は「資産」として計上します。
例えば、クルマを買ったとしましょう。
そのクルマで単にドライブを楽しむだけならば、そのクルマにかかったおカネは「費用」です。使い続けて最終的に価値が無くなってしまえば、その分のおカネは返ってきません。
100万円で買ったクルマでドライブを楽しみ、将来、20万円で売れたとしたら、80万円は費用として消えたわけです。
では、同じようにクルマを買った場合でも、それをタクシーとして業務に使ったらどうでしょうか。
100万円でクルマを買い、タクシーとして合計150万円を稼ぎ、その後、そのクルマを売ろうとしてもすでに価値が無くなって0円だったとしたら。
この場合は、100万円投じて150万円を稼いだわけですから、50万円のプラスであり、すなわち最初の100万円は投資だと言えます。
消費と投資の違いがわかるでしょうか。
何かを買うときに、単に目先の価格の高い低いだけで判断すると、将来的な損得を見誤ることがあります。
この前ボクはこのブログで電気シェーバーのことを書きました。
3,000円のシェーバーと10,000円のシェーバーがあったとしたらどちらを選ぶべきか。
それはその価格だけでは無く、将来のことも考えた方が良いでしょう。
例えば前者が1年で壊れ、後者が5年使えるのなら後者の方が安い計算になります。
また前者が半年後に1,000円で売れ、後者が3年後に5,000円で売れるなら、それも計算に入れる必要があります。
おカネを使うという事はとても大事なことであり、その為にはできるだけ正確な知識を持って正確に判断した方が、結局は損しなくて済むわけです。
さて、何が言いたいのかというと、読書についてです。
ボクは年間100冊ほど本を読みます。
1冊1,500円としても15万円の出費です。
では15万円がもったいないから読書をやめたほうが良いでしょうか?
確かに読書をやめれば15万円余分に貯金ができます。
しかし、ここで言いたいのは、読書というのは消費では無く投資であると言うことです。
能力を高めるためにはいろんな方法があります。仕事をすること自体もそうですが、学校へ通ったりセミナーに出たり。
いずれも高いおカネがかかります。
実は読書というのは最も安くて効率の良い能力アップの方法なんですね。
著者が何週間も何ヶ月間もかけて書き上げた、過去何年間にも渡って積み上げたノウハウをたった1,500円ほどで手に入れられるわけですから。
読書によってインプットしたノウハウやスキルとアウトプットすることにより仕事に貢献すれば、それは能力として認められます。
組織の中で認められるか、お客さんに認められるかは人それぞれですが、いずれにせよ、読書によって能力は上がります。
それによって収入も上がるわけです。
本を買うのに年間15万円。それによる能力アップで年収が100万円増加。
さて、あなたは書籍代を節約して15万円浮かせる方を採りますか?それとも書籍に投資して年収100万円アップを採りますか?
よく電車に乗っていて、読書をしている人もいればゲーム機で遊んでいる人も見かけます。
また帰宅後も読書をする人もいれば、テレビを見る人もいます。
こうやって年収格差っていうのは発生していくわけですね。
もちろんどちらを選ぶかは自由です。
でも、ゲームで遊んでいても能力は上がりませんし、その間に読書している人はどんどん能力が上がり、社会への貢献度も上がり、年収も上がります。
つまり、他人からも誉められ、年収も増え、良いことだらけです。
年収が上がれば、毎日ゲームで遊んでいる人よりもたくさんのゲームを買うおカネも手に入ります。
たくさんのゲームを買いたいのなら、ゲームをやめて本を読んで能力アップしてアウトプットさて収入を増やせば良いのであって、何も他の消費を削る必要は無いわけです。
人間の脳は年を取るほど記憶力が弱くなります。
つまり将来に努力をするよりも、少しでも早く努力をするほうが記憶力が良い分、効率的なわけです。
10の消費を節約して10の貯蓄を得るか、それとも10投資して100の貯蓄を得るか、今まで気づいていなかった人は、一度立ち止まって考えてみてください。
これはボクの意見ではありません。
歴史上、何かを成し遂げて名を残したり資産を築き上げた人たちはみんな口を揃えて「読書は大事だ」と言っています。
つまり、すでに実証されている事実な訳ですね。
これは、今までにも何度も書きました。
電子書籍も一般化し、紙の書籍と違って、いつでもどこでも書籍を持ち運んで読めるようになりました。新刊本も多くが電子書籍で出ています。
よく短絡的に「金儲けは悪い」というイメージを持っている人がいますが、そんな馬鹿な意見は捨てるべきです。
詳しくは改めて書きますが、金儲けはとても重要ですし、たくさん稼ぐ人の方が役に立つ人です。
そもそも能力が低いから収入も低い(つまり他人から評価されない、他人に貢献していない)わけです。
また、例えば、年収300万円の人なら、その全額を寄付したとしても300万円しかできません。
困っている人一人あたり10万円配るとしても30人しか助けられません。
でもそんなことをしたら、寄付をした人が今度は生活に困ります。
でも年収1億円の人なら、半分の5,000万円を寄付するだけで500人もの人が助かりますし、しかも寄付した本人の手元にもまだ5,000万円残ります。
つまりたくさん稼ぐ人はたくさんの人も救いつつ自分もきちんと恩恵にあずかれるわけです。
みんなが良い思いをできるわけですね。
「金儲けは悪い」なんて思う人が多くなるほど景気も悪くなり、人々の生活も苦しくなります。
金儲けはとても大事だということをきちんと認識して、みんながどんどん儲け、景気を良くして、たくさんの人に貢献することが大事です。
日本の大企業のサラリーマンや公務員は、リスクも無く、与えられた仕事をするだけで毎月安定的に収入があるという、とても「楽な」人たちですから、おカネを稼ぐことの厳しさはわからないかもしれません。毎月収入があるのが当たり前だと思っていますからね。
ボクは大企業のサラリーマンから、収入の保証が全くない個人事業まで8つほどの職業を経験していますので、そういう事情もよくわかっているつもりです。
特に個人事業主なんて、毎日不眠不休で働いても収入ゼロかもしれませんし、もっと悪ければ赤字で、資金繰りのために借金が増えるかもしれません。
そんなリスクはサラリーマンや公務員にはありません。
日本の大企業のサラリーマンや公務員のように楽して金儲けができる人が増えると、当然ながら努力する人は減り、その結果、国の国際競争力は落ち、停滞します。
まさに今の日本ですよね。
だから、もっと読書をしてほしいわけです。
少なくともこのまま行けば、自分たちの子孫はさらに大変なことになりますよ。
前にも書きましたが、こちらの記事も読んでくださいね。


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