黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

明日があるさ・・・

沢山のコメントありがとうございます。
最近は、アクセス数も異常な数字に・・・
が、しかし、店は暇・・・
まあ、明日があるさ・・
なのだが、一昨日、奥様より電話が掛かった。


うちの奥方は、辛抱強く、我慢強い方なので、
滅多な事では、電話をしてこない、
なんかあったな・・・案の定・・・
「そうか・・しゃ〜ないな〜」
娘の事だった・・・
仕方ない、昨夜娘を店に呼んだ。
家で話すと、母親と喧嘩になるからだ。


ブログで書く事では無いのだが、
次女だ。まあ次々と色んな事件を起こしてくれる。
お姉ちゃんが何事も無かった分、油断していた。
今度は、学校を辞めたいと・・・ふう〜・・
ここ最近の見事なまでの不景気に、悪戦苦闘、
疲れ果てている。そこにこれだ・・・へぇ〜・・・


まあ、解らずでも無いが、次女は行きたい学校があった。
造形のデザイン、少々難しいので、
高い塾にも通わせた。
本人もやる気満々だった。
一緒に、その学校も何度か見に行った。
しかし、夢は叶わなかった・・・
そこで、今の学校に・・・
初めての大きな挫折だった。
掛ける言葉も無かった。
と、言う訳で何事もそうだが、
好きでなければ、長続きはしない、
しかし、辞めるとは・・・
では、どうするのだ?


通信制の学校に行きなおすと、
まあ、自分の人生だ。
好きなようにすればいいと、山本有三氏も「路傍の石」で、
「たった一人しかいない自分を、たった一度きりの人生を、
本当に生きなかったら人間に生まれてきた甲斐がないじゃないか。」と、
しかし、複雑な思いだ。
娘と話をしている時、
当店の、いちいち嫌な事を言う名古屋出身の従業員、
金髪では無いのに、金髪君が、ゴソゴソしている。
と、思ったら、カクテルを作り出した。
その日、彼はNBA(日本バーテンダーズ協会)のカクテル講習会に出席、
新しいカクテルを覚えて来たようだ。


試してくれと、次々に作る・・・
こういう時の酒は、変な所に入る。
やけにキツイ、案の定、ベロベロ、
もう、8年程いるが、彼のKY振りは健在だ・・・


しかし、暇に娘にカクテル・・
早い時間から、へとへとだった。
娘を帰した後、何故か涙が出そうになった。
私が悪かったのだろう、
色んな遊びを、教え過ぎた。
しかも、遊びに行く時は、いつも周りは大人、
従業員や、芸人、お客さん、
そんな環境で育った。
すると、同級生が、幼稚に見えるらしく、
面白くないと・・・と、言われても・・・


店も暇だったので、申し訳ないが、お先に失礼した。
フラフラとそこら辺を歩いた。
どこを、どう歩いただろう、
よく覚えていない・・・


その頃、店には「あ嬢」が来られたようだ。
もう十年以上のお付き合い、
私の誕生日にブランデーをご馳走しに来られた。
安いものでは無い・・・
申し訳ない、私はその頃、死に淵を彷徨っていた。
爺様、「あ嬢」の飲みっぷりを見たら、
倒れるだろうなぁ、


この方は「肝臓を四つ持つ女」と呼ばれている。
今や伝説となっている。
シングルモルトをストレートで、4〜5杯、
カクテルを少々、それからだ。
当時、当店最強のシングルモルト60度を越える。
荒れ狂う、荒武者「ボウモア5年」を、
ストレートで8杯飲んだ・・・


その日は、ラムを一本飲んで来たから、
どうしょうかな?と、言いながら・・・
そして、カウンターの方々に、
豪快に振舞う、お会計は毎回、
もうBARが請求する値段では無い・・・
しょーむない男は鼻息で飛ばされるだろう、
実に豪快な方だが、女性だ・・・
そして、ブランデーはどうなったか?


それは、又明日書きます。
憂鬱な誕生日にて・・・
明日があるさ・・・



美しい音と書いて、「美音」と言います。
この子の進む道が晴れている事を心から願う・・・