No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年10月14日 くにもと 本店

くにもとは赤身の旨さを存分に味わえる名店であるが、そのくにもとの代表的なお肉が契約牧場から仕入れている淡路牛である。
その淡路牛の最優秀牛が入荷したと聞いては、行かないわけにはいかないだろう。
いつもの赤身刺しからだが、相変わらずの旨さ。
これで500円というのが信じられない。
今回は赤身刺しの他に特選肉刺しを注文したが、部位は三角バラ。
三角バラはカルビの最高部位ではないかと思われるが、ねっとりとした甘さがすごい。
確かに特選と言うだけある、と納得の一切れであった。

今回の'別格'の内容はこんな感じ。
塩系
 センボン(淡路最優秀牛)
 特選サーロイン(淡路最優秀牛)
 特選ミスジ(北海道優秀牛)
タレ系
 特選肩ロース(淡路最優秀牛)
 特選リブロース(淡路最優秀牛)
 特選ヒレ(淡路最優秀牛)

センボンは外モモの一部でコラーゲンの多い部位。
今回は店主が我々のために下準備をして用意してくれていた。
噛むと溢れでてくる旨みが素晴らしい。

特選サーロインは、今までくにもとで食べたサーロインの中では間違いなくNo.1。
若干厚切りにもかかわらず、前歯で簡単に噛み切れ、そこから溢れ出てくる肉汁は旨いの一言である。
コクのある赤身の旨さと脂の甘みの共存には、さすが淡路最優秀牛と思ってしまう。

特選ミスジは今回'別格'の中では唯一淡路最優秀牛ではなかったが、それでも北海道の優秀牛。
ジャンボではミスジはレアで食べることを勧められるが、くにもとでは表面がカリッとするまで焼くことを勧められる。
この表面をカリッとするまで焼き上げたミスジは噛む毎に旨みが溢れ出てくる。
ミスジも今までのくにもとのミスジの中で一番旨いかも。

特選肩ロースは、今回も部位はザブトン。
何度食べてもこのザブトンは旨い。
ジャンボやよろにくのザブトンと同時に食べ比べてみたいものだ。
特選リブロースは、巻きの部分。
巻きは私が大好きな部位なので、過度に期待しすぎたのかもしれないが、普通に旨いという感じ。
私のわがままを言わせてもらえるのなら、もっと腰を抜かすような衝撃の巻きが食べたかった。。。
特選ヒレは、最優秀牛のものの割にはサシが控えめ。
しかし味はさすがである。
柔らかな赤身とヒレ特有の優しい旨みに大満足。

追加は芯玉ロースと上バラ。
芯玉ロースはくにもとの赤身の旨さを味わうには一番向いているかもしれない。
このコクのある旨みはすごい。

今回の上バラはサシがすごい。
バラ特有のサシを味わいながらの冷麺の旨いこと。
この上バラと冷麺の〆にはまり中である。

淡路最優秀牛とくにもとのコラボの旨さに撃沈された。