No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年5月7日 焼肉酒家 傳々

GWはカレンダー通りに休みを取ったのだが、6,7日のたった2日間の出勤がこんなに辛いとは(涙)
世の中の11連休取得者を羨ましがっている心に仏の心を取り戻すイベントが必要だ。
言うまでもなく、焼肉しかない。
イベントはいつもの刺身盛合せで始まった。
レバ刺し、ハツ刺し、ミノ刺し、センマイ刺し、牛刺し、タンユッケどれも旨い。
GW明けでホルモンの品薄を心配したが、全く無用な心配であった。
仕入れの強さが素晴らしい。

焼き物はタン元、ハラミ、シマチョウ、ミノ、ウデ、ミスジ、ハラミ(大阪風)、アブシン、シャトーブリアン、サーロイン、カイノミ。
どれも都内最高峰のレベルであるが、今回特に印象深かったのはサーロインとミスジ
見事なサシの入ったサーロインを丸めて食べると、香ばしさのある表面と中から溢れ出てくる旨みが脳まで響く。
しつこさのない優しい甘みとコクのある赤身の旨みが共存した最高のサーロインである。

ミスジに関しては、すでに固定観念が出来上がってしまっているのかもしれない。
今までどれほど食べてきたか分からないが、やはりジャンボ系(ジャンボ、よろにく)のミスジは完全に別格で、他のお店は2歩も3歩も後ろを歩いている印象が強い。
ただ、いつもより若干薄切りにカットされた今回のミスジは、ジャンボ系に決してひけをとらない極上品。
タレの好みで言えばやはりジャンボ系のタレとミスジのマッチングが最高であるが、今回のミスジのさっぱりとした旨みと舌触りはかつてないレベルではないだろうか。
今でも鮮明に記憶が蘇るほど旨いミスジであった。

それにしても最初から最後まで全てが主役レベルのMeatばかりで脇役レベルが一切いないのに本当に驚かされる。
タン元もシャトーブリアンもやっぱり旨かったなぁ〜。