No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年2月18日 SATOブリアン 本店

焼肉屋さんの数は少なくないが、食べに行きたくなるようなクオリティに限定すると一気にその数が激減するのが中央線沿線。
沿線生活者の懐具合を考えれば、かなり余裕がありそうで、それなりの焼肉屋さんがもっと増えても良い気がするのだが。
そんな中央線沿線である阿佐ヶ谷に根を張り、阿佐ヶ谷から東京中にその名を轟かせている焼肉屋さんも存在する。
それが”SATOブリアン”だ。
最初の訪問はオープンしてすぐで、その店名に惹かれてのものだったが、それからは店主・サトーさんの一生懸命さに惹かれて通っている名店だ。
ビーフシチュー
定番中の定番。
肉もたっぷり投入されている。
満足度 4

タン元
かつて旧本店時代に存在したBカット。
今となっては忘れ去られた存在か。。
表面にしっかり火を入れても中心部は歯切れの良い柔らかさを持っている。
満足度 4



ハラミ
こちらもBカット。
もはや死語なのだろうか。。
脂の強さを若干感じるが、野性味満載の肉厚で重厚感のあるハラミは間違いのない旨さ。
満足度 4


イチボ
失礼ながら、サトーさんにはオープン当初に、タレをもっと研究して欲しいとお願いした記憶がある。
しかし驚きました。
このイチボとタレのマリアージュ
非常に旨いのです。
刺身で食べても旨いであろうイチボがあってこそなのだろうが、サトーさんがタレを進化させたことが嬉しい。
満足度 4


シンシン
厚切りのシンシンは、心の中で自分を褒めたくなる程これ以上ない焼き加減。
肉も旨くて焼きも完璧なのだから、旨くないはずがない。
満足度 4




ヒレすき
「九州和牛」に拘ったサトーさんが、今回のためにお試しで仕入れてくれた四国の黒毛和牛。
派手さはないがギュッと詰まった見た目に食べる前から期待はしていたが、上物の雌牛でしか味わえない香りと旨みの広がりで、この日No.1の肉質。
タレとの相性が良ければ間違いなく「満足度 5」だっただろう。
満足度 4


リブ芯
宮崎牛のリブ芯。
イチボやシンシンといった赤身が強い部位の肉質アップはあったが、リブ芯の様な霜降り部位はまだ少し弱いかな。
臭みもなく悪くないのだが、脂の重さが強すぎて肉の味が感じられない。
満足度 3


サーロイン(塩)
リブ芯を超える霜降りのサーロインは常陸牛。
保存状態も良い、カットも悪くない。
だが、肝心の肉は脂がきつ過ぎる。
満足度 3


サーロイン(タレ)
個人的に霜降りが大好きなのだが、だからこそ脂質の重要性を痛感している。
この霜降りは生産者や肉屋さんに食べてもらいたい。
満足度 3

シャトーブリアン
分厚くカットしてもらったシャトーブリアン宮崎牛
丹念に丹念に火入れをした後はサトーさんにバトンタッチ。
大振りにカットしてもらい、ご飯の上に、そこにブリダレをたっぷりかけてもらう。
ちなみに今回は楽しさよりも旨さを選び、ウニもキャビアも乗せないシンプルなバージョン。
一口食べれば懐かしさがこみあげてくる。
まぎれもない旧本店で何度も食べた味がそこにあるのだ。
満足度 5



ブリカツサンド
柔らかいシャトーブリアンは牛肉の中で最もカツに適した部位。
もちろんカツサンドにも合う。
全体としてのバランスは改善の余地がありそうだが、やはりヒレカツは旨い。
満足度 4


オープンした月から通っているので、”SATOブリアン”が超人気店へと成長していく過程を見てきている。
そこにサトーさんの研究と努力の賜物以外の何物でもない。
だからこそいつまでも応援したいのだ。