No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2016年4月8日 桂浜 麻布十番

麻布十番にある“桂浜”は完全紹介制の土佐料理専門店。
私のような庶民には普段縁のないお店だが、今回は常連さんの御好意で訪問できることになり、しかも土佐褐毛牛のスペシャルコースを特別に組んでいただけることになった。
まずは削りたての鰹節でとった一番出汁から。

そして早くも土佐褐毛牛の登場。
昆布締めされたモモはカラスミと一緒に。
そしてジャーキーまで。


沢煮椀はなんとリブロースで仕上げられている。
コクと香りが絶妙。

お店自慢の一品である鰹藁焼きはしっかりと組み込んでくれるのは嬉しい。

モモはローストビーフにされているが、褐毛牛特有の粗い繊維質ではなく、滑らかささえ感じるような仕上がりで、火入れの妙なのだろう。

メンチカツには火傷を恐れずに挑まなくてはならないが、この恐れに打ち勝った者だけがジューシーで芳醇な肉汁を体感できる。
揚げ具合も素晴らしい。

この日最も感動したのがバラの塩煮。
柔らかく旨みを吸ったバラはあっさりとしていて、山椒味噌との相性も抜群。
素材と調理のマッチングが素晴らしい。

バラはしゃぶしゃぶでも。
バラと言ってもクドサはなく食べやすい。
逆に物足りなく感じる人もいるかもしれないが。


しっかりと出汁の効いた筋飯はお代わりしたくなる。


〆はご飯のお供を好きなだけ選べるスタイル。
嬉しいのが、ここにリブロースのすき焼きまであったこと。




今回は特別に土佐褐毛牛のコースを組んでくれたということで通常のコースではないそうだ。
ぜひとも通常のコースにオンリストして欲しいメニューがいくつもあるのだが。