北国某所T村に熊が出た

満身創痍であった。
巨体の各所は裂け、あるいは千切れていた。体液は流れていない。体表の殆どは焼き尽くされていた。
それでもなお咆哮を上げる、モノビーストは脅威であった。


寒風吹き荒ぶ夜明け前、大型スーパーマーケット「大家」の駐車場であった。
四人の内、二人の息は既に無い。ハンター達もまた息も絶え絶えといった有様であった。
「心臓は潰した。一撃通せば奴は殺れる」
小細工できる余力は無かった。
駆け出したとき、最後の仲間が出遅れたのが見えた。

中村 幸助(組織人/ナイフ)
T村のベテラン警察官。夜な夜な見回りに出かけては不良やモノビーストを更正させる、心優しきおっちゃんだった。
ミツキ・ジロー(魔術師/火炎)
魔術結社の風水担当の土木屋。数奇な運命に導かれハンターとなった好漢だった。
山本 名(人猟師/槍)
夜な夜な徘徊しては不良に喧嘩を売る不良であったが、数奇な運命に導かれ、夜な夜な徘徊しては不良やモノビーストに喧嘩を売る不良になった。中村によく説教される若者だった。
清水 翼(一般人/犬)
数奇な運命に導かれ、飼い犬ともどもハンターとなった。Lチキ買いに行ったらモノビーストに遭遇した。不幸な若者だった。


「惜しかったねぇ。」(富士鷹ジュビロっ面で)


ハンター側全滅であった。
弱点を含めて4部位潰して決戦フェイズだったが、あと一歩が届かなかった。
弱点判明させて即座に潰しに行った手腕は見事であった。
あそこまで行ったらもう出目が悪かったとしか。強いて言えば戦闘フェイズの撤退の見切りが一手遅かった…のか…?
相打ちの目も低いながらあったが、惜しかった。


次やるときはちゃんとロケーション表に付箋貼っておくこと。