2009-10-20 経済合理性に偏らない経済って何?
合理性を否定する鳩山首相?
鳩山政権の経済政策の混乱ぶりにはいいかげんうんざりしているのですが、さすがに首相が施政方針演説で合理性を否定するとは思いませんでした。
鳩山由紀夫首相が臨時国会で26日に行う所信表明演説に臨む基本方針が20日、明らかになった。首相は「無駄遣いの徹底的な排除」「経済合理性に偏らない経済の実現」など鳩山内閣の5つの重要課題について、「大枠の考え方」を示すとしている。
基本方針は、首相が20日の閣僚懇談会で説明した。この中で首相は「私の政治理念や内政・外政の基本的な考え方を私自身の言葉で語り、国民に伝えることを最優先する」と強調。自らが掲げる「友愛の社会」づくりについては、分かりやすい言葉で説明するとした。
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そもそも合理性というのは、事実に基づく原理原則を重視して、人間の思い込みによる偏りを否定する概念だったと思うのですが、それを「偏り」として否定するのであれば、否定する方が思い込みによって偏っているのではないかと思ってしまいます。
そして、そのような合理性を無視した経済政策は、経済の合理性*1から予測可能な「副作用」を発生させ、政策実施者の意図に反した結果、それもしばしば大きな問題となる結果を招くと思うのですが。
まあ、首相自ら合理性を否定するような政権であれば、閣僚達が自分の思い込みに基づいててんでばらばらに動き、その結果経済政策が混乱するのも当然なのかもしれませんね。
科学の分野で合理性を否定すると、オカルトやトンデモとして批判されますが、経済の分野で合理性を否定する首相はどう呼べば良いのでしょうか?
かつて鳩山首相はOR(オペレーションズ・リサーチ)を学んでいたはずなのですが、そのころの合理性はどこに行ってしまったんでしょうねえ。
*1:これを体系化したのが経済学ですね。

それに国が経済的合理性を無視した政策を実施すれば真っ先に被害を受けるのは貧乏人でしょう。仮に首切りを国家権力で抑制したとて、会社が潰れれば雇用もクソもありませんし、潰れないように湯水の如く資金をつぎ込んだとしてもいずれ国民の負担となって跳ね返ってくるわけで。
でも鳩山総理が日銀の経済的合理性を否定してくれるというのなら支持しても良いかもしれませんよね(笑)
確かに国や世界全体での経済的合理性を考えないと、今の混乱は解決できませんね。特定の企業や業界や官庁や政党や中央銀行だけの合理性を考えるのではなく。
そして経済的合理性を無視した政策は、必ず思わぬ形のしっぺ返しを受けるんですよねえ。そのしわ寄せが弱者に行くのもその通りですね。
ただ、経済学が「陰鬱な学問」と言われるように、経済的合理性は時に冷たい印象を持たれてしまうものなんでしょう。鳩山首相はその陰鬱さや冷たさに耐えられず、「友愛」のような暖かい面ばかり見てしまう人間なのかもしれませんね。
与党の閣僚の言葉が楽観や主観でしか紡がれて無いのも、日本と世界が立たされている危機から目を逸らしてるだけにしか見えません。
引っかき回して悦んでいるだけの亀井や前原。
外遊か脳天気なコメントしか出来ない総理。
彼らの尻を叩かず、政治ゲームに精を出している小沢。
みんな、現実逃避しているとしか言いようがないような……。
堂々とトンデモと呼んで良いと思います。
語彙が豊富だけれど、漢字を画像として記憶していて読みを間違えて足を引っ張られた人がいるから余計に政治家の言論が不自由になったのかも。
利益極大の合理的経済人(ホモエコノミクス)は
1970年に発表された「成長の限界」を踏まえているのかもしれません。そもそも内閣府も「2030年までの潜在成長率は1%」と言っていることを踏まえると早くても2030年までは景気回復なんてできないと宣言しているようなものではないでしょうか。
財部誠一インタビュー:http://diamond.jp/series/dol_report/10023/
有権者がそうなるのはある意味仕方ない面もあるのですが、政治家も同じだとポピュリズムになってしまいますよね。厳しい現実を見据えてこそ政治ができるはずなのですが。
>やすゆきさん
経済的合理性を踏まえながら、弱者を救う方法もあるんですけどね。経済学的な考え方を身につけたリベラル派がほとんどいないのが、日本の悲劇なんでしょうね。
>べっちゃんさん
鳩山論文の時のような揚げ足を取られまいとして言葉を選んだ結果、選択を間違えて余計ドツボにはまってしまったような気もしますね。
>あれさん
合理的経済人を仮定しても、制度や規制や税制などのインセンティブ設計をうまく行えば経済は上手く動くというのが、経済学の結論なんですけどね。
>ぐらもんさん
民主党が本当に「人口減少する国で経済成長なんてできっこない」と考えているのなら、民主党政権下で景気回復は不可能でしょうね。
まあ民主党の全員がそう考えているとは思えませんが、そのような人たちがまだ実権を握っていないのでしょうね。
党内では間違いなく少数派でしょうが、「リフレ研究会」と連携して、少しでも民主党の経済政策をまともな方向に誘導して欲しいものです。
金子さんには期待したいですね。民主党の経済政策をまともなものにするため、頑張って欲しいです。
僕は民主党を批判していますが、だからといって経済政策で失敗して日本経済を悪化させて欲しくはないですから。
合理的な判断は結果的に最大数の命を救うことになるのですが、
鳩山さんの場合、勝手な思い込みで「黒タグ」の助からない命、
あるいは「緑タグ」の軽傷者ばかりの治療にかまけて、
今早急に治療が必要な「赤タグ」の人を後回しにしそう…
なるほど、確かにトリアージを連想させますね。
残念ながら政治のリソースにも限界があるので全ての人を救うことはできないのですが、鳩山氏は全てを救いたがっているようにも見えますね。