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2010-03-21 「韓国銀行(韓国の中央銀行)に学べ」

韓国企業はなぜ強いのか?

18:16 | 韓国企業はなぜ強いのか?を含むブックマーク

最近、サムスンや現代などの韓国企業が好調なため、日本でも「韓国企業に学べ」という声が広がっているようです。

例えばかんべえさんは3/5の「かんべえの不規則発言」で、こんな記事を紹介しています。

<3月5日>(金)


○今宵は某所で経済政策を論じておりましたが、時節柄、話題が集中したのは「なぜ韓国企業は元気で、日本企業はサッパリなのか」でした。いろんな仮説がありますね。


●韓国企業は、基礎研究にカネをかけていないから利益率が高い。その点、日本企業は無駄な投資が多い。

(思えば昔の日本企業も、応用研究だけで楽して儲けていると批難されたものであった)。


●韓国企業は、新興国市場でやりたい放題をやっている。その点、日本企業はコンプライアンス過多になっている。

(お行儀が良くなり過ぎてしまったのでしょうか。商社業界も「不毛地帯」の頃とは様変わりしておりまして・・・)


●韓国企業は、実効税率が1割程度である。だから内部留保が多く、投資額も増やせる。その点、日本の法人税は高過ぎる。

(でも、それなら日本企業もシンガポールあたりに本社を移せば良いのである。それができないドメスチック体質が哀しい。もっとも某有名企業は、海外移転のシミュレーションをやったそうですが)


●韓国企業は、寡占体質への絞込みが出来ている。その点、日本企業は国内の競合相手が多過ぎる。

(アジア通貨危機の際に、韓国は「ビッグディール」で企業を絞り込んだ。だからサムソンとLGが世界ブランドになった。日本は総合電機が今も9社もある。これでは海外に出たときに勝負にならない)


●韓国企業は、大胆に若手社員を海外に出している。その点、最近の日本では商社や外務省でも若手が海外に行きたがらない。

(日本は国内の居心地が良すぎるのかもしれません。こればっかりは手の打ちようがないですな)


●韓国企業は、国内市場が狭いために危機感が強い。官民連携も進んでいる。その点、日本は中途半端に国内市場があるので本気になれない。

(その国内市場も、少子高齢化で先細っているわけです。その点、韓国には北朝鮮というワイルドカードがありますからなあ・・・・)


→追記:これに次の項目を加えると、「日本が韓国企業に負ける7つの理由」が完成します。皆さん、流行らせましょう!

●韓国企業はオーナー社長が多いので即断即決で物事が進むが、日本企業はボトムアップ式だから意思決定が遅い。

(オーナー経営者は時代遅れの存在だ、などと思っている人が多いようですが、国際的に見てもけっしてそんなことはないと思いますぞ)


○ということで経済界でも、キムヨナ一人に真央、美姫、明子が挑んで返り討ちに遭っているという図式です。やっぱりパシュートで勝負するしかないのでしょうかねえ。


かんべえの不規則発言


確かに、企業経営というミクロの部分で原因を探すと、ここにあるような理由になると思います。

しかし、マクロ経済の考え方で理由を考えると、やはりリーマンショック以降の急激なウォン安が最大の理由ではないかと思います。


このリンク先のグラフを見ると、2007年末には1ドル=900ウォン程度だったのが、2008年末には1300〜1400ウォンとなり、現在でも1100ウォン台になっているのが分かります。かつて危惧されたような通貨の暴落が止まらないという事態もなく、ウォンは割安な水準で安定して来ました。

http://finance.yahoo.com/q/bc?s=USDKRW=X&t=5y&l=on&z=m&q=l&c=


一方、円は2007年末には1ドル=110円程度だったのが、2008年末には90円程度となり、今でも90円程度です。

http://finance.yahoo.com/q/bc?s=USDJPY=X&t=5y&l=on&z=m&q=l&c=


僕は以前に、こんな記事を書いたことがあります。

 そのまま第二次アジア通貨危機か何かになってジャペーンに波及するかは乞うご期待。


韓国マジ死んだww: やまもといちろうBLOG(ブログ)


切込隊長さんが「韓国マジ死んだww」という挑発的なタイトルのエントリを載せています。


また、朝鮮日報がこんな記事を載せています。

 米国と中国発の金融不安が世界経済を揺るがせている。米国のサブプライム(低所得者向け住宅ローン)問題が長期化し、世界的な信用不安が再び高まっているからだ。その上中国も緊縮財政の動きを示していることから、世界的な株安にも拍車を掛けている。

 とりわけ最近の韓国の金融市場では、株・債権・ウォンというウォン建て資産の価値が同時に下落するトリプル安が連日続いており、投資家の不安はさらに高まっている。外国人が韓国の資産を売却して市場を去る「韓国売り」の徴候を示している可能性が高いからだ。


Chosun Online | 朝鮮日報


この記事では、トリプル安の原因を円キャリー取引の解消に求めているのですが、僕はむしろサブプライム問題によって大打撃を受けた外資が韓国から資金を引き揚げているためじゃないかと思います。8/10のエントリーで、韓国の急激な経常黒字減少や短期外債増加について書きましたが、この短期外債が引き上げられているのでしょう。日本のバブル崩壊時になぞらえれば、国際的「貸しはがし」というところでしょうか?


まだ韓国は膨大な外貨準備高を持っているのですぐに金融危機ということはないでしょうが、このまま外資の流出が続けば、いずれは外貨準備も底を突く可能性はあるでしょう。

アジア通貨危機の教訓からアジア諸国は膨大な外貨準備を積み上げてきましたが、それが本当に有効な方法なのかが、今回の「韓国危機」では問われるのでしょうね。


韓国終了? - Baatarismの溜息通信


この頃の僕はこのウォン安を韓国危機の始まりかと考えていたのですが、今から考えるとこれは完全に間違いで、むしろウォン安は韓国の輸出企業を躍進させるきっかけになったのでしょう。


日本と韓国の通貨の強さの違いを見るために、両国の一人当たりGDPを為替レートでドル換算した値と、購買力平価でドル換算した値で比較してみます。*1

為替レートベース購買力平価ベース(為替レート)/(購買力平価)
日本38,559.1134,100.071.13
韓国19,504.5527,646.700.71

つまり、日本は為替レートが購買力平価に比べて1.13倍割高なのに対して、韓国は0.71倍割安になっていることになります。さらにこの2つの比を取ると、日本は韓国に比べて1.59倍割高な為替レートになっていることが分かります。これだけの差があれば、韓国企業が日本企業に比べて、競争上優位なのは明らかでしょう。


また、これだけウォンが安ければ、韓国企業にとっては国内市場よりも海外市場に力を入れた方が、遙かに効率的に利益を得られることになります。だから、韓国企業には輸出に力を入れるインセンティブがあることになり、その結果、かんべえさんが指摘したような行動を取ることになったのでしょう。一方、日本は円高ですから輸出に力を入れるインセンティブが小さく、その結果、国内市場重視の体質になるわけですが、国内はずっとデフレですから、海外でも国内でも稼げなくてさっぱりダメということになってしまうのでしょう。

だから、「日本企業は韓国企業に学べ」と言うのであれば、まず「円安にして、日本企業が海外市場に力を入れるインセンティブを与えよ」と主張すべきだと思います。


さて、なぜ韓国は円安になり、日本は円高になっているのでしょうか?

もちろん為替市場の変化についてはいろんな要因があって一概には言えないのですが、インフレが続く国ではデフレが続く国に比べて通貨が割安になっていくのは間違いないでしょう。


そこで、日韓のインフレ率(消費者物価ベース)を比べてみます。*2


[世] インフレ率(前年比)の推移(日本、韓国の比較)


このように、日本よりも韓国の方が一貫してインフレ率が高いことが分かります。


さらに、日韓のマネーストック(M3)のデータをOECDのサイトから引用すると、このようになっっています。(2005年を100とした指数)*3

20052006200720082009
日本100102.9953106.3324107.2436107.4666
韓国100108.0289119.1868132.9998143.8808


韓国はリーマンショックにも関わらずマネーストックをほぼ一定の割合で増やし続けているのに対して、日本は2007年以降、ほとんどマネーストックが変化していません。

これでは、外国為替レートに大きな差が出るのは当たり前だと思います。

ちなみに、韓国はインフレターゲット採用国で、ターゲットはコアCPI(日本で言うコアコアCPI)3%±0.5%です。そしてインフレターゲットを採用してからは、インフレ率は安定しています。*4

このような金融政策が、マネーストックの安定した増加に寄与しているのでしょう。その結果、安定したウォン安にも繋がっていると思います。


ここまでの議論をまとめると、韓国はインフレターゲットを軸とした金融政策により、マネーストックを安定して増大させることでインフレ率をマイルドインフレで安定させ、通貨は割安な水準で落ち着き、韓国企業はウォン安の恩恵で国際競争力を伸ばしました。

一方、日本は裁量的な金融政策の結果、マネーストックは増大せず、デフレも長期化して、通貨は割高な水準で固定してしまい、日本企業は円高で国際競争力を落としていると言えるでしょう。


日韓の企業を比較するときは、個別の企業の経営方針や行動だけを見るのではなく、その背後にある通貨レート、さらには通貨レートに大きな影響を与える金融政策も考えないといけないでしょう。でないと、日本企業を不当に批判しすぎることになりかねません。

*1:データはIMFの2008年の数値を使いました。このデータは「wikipedia:国の国内総生産順リスト_(一人当り為替レート)」と「wikipedia:国の国内総生産順リスト_(一人当り購買力平価)」にあります。

*2:このグラフは「世界経済のネタ帳」の「該当するページがありません - 世界経済のネタ帳」を使って作成しました。データはIMFのもので、2009年の数字は推測値です。

*3:データは" OECD Statistics "からのものです。

*4:「はてなダイアリー」を参照。

giskorgiskor 2010/03/21 22:34 一昔前はウォン高といわれていましたが、その頃もすでにサムスン電子の一人勝ちでした。
たとえ円安に誘導しても大きくは変わらないように思えます。
インフレターゲットをやらなかった日銀の判断は正しい気がします。
自国通貨の価値を下げて得られる豊かさなんて本当にあるのでしょうか?

国際競争力をつけ、新興国市場を開拓するためには、
商品の性能や水準はそこそこにして、
韓国、台湾、中国企業よりも買い求めやすい商品を開発しなければならないでしょう。
しかし、それをやると生産を海外に移すことになりますから、
日本人の雇用は守れなくなります。

輸出で稼ぐという考えにそもそも限界があるのではないでしょうか。
最近のトヨタの例が最もわかりやすいですが、
輸出で稼げば稼ぐほど攻撃もされます。
必要のない農産物や兵器なども売りつけられます。
自国通貨の価値を高め(つまりは円高に誘導し)、
内需を拡大する努力をしたほうが
健全な豊かさを得られるような気がします。

BaatarismBaatarism 2010/03/21 23:36 >giskorさん
もし日本が輸出で稼ぐという考えを捨てたとしても、円高は日本の企業にとって不利です。
何故ならば、円高になれば輸入品の価格が下がりますから、国内市場においても外国企業が有利となり、国内企業は不利になります。
輸出がほとんどない農産物についても、やはり輸入が有利になりますので、本来なら国内で生産できるはずの「必要のない農産物」を海外から売りつけられることも多くなるのではないでしょうか?
このような状況を内需拡大と言うべきなのか、僕には疑問です。

また、円安になれば生産を国内に移しても採算がとれるようになりますから、日本人の雇用を守るためには円安が良いのではないでしょうか?

WATERMANWATERMAN 2010/03/21 23:44 giskorさんに反論しようかと思ったらBaatarismさんが一瞬で切ってしまわれましたね。
気をとりなおしてと、円安に誘導したほうが日本にとって良いという主張に対し、往々にして「自国通貨の価値を高め(つまりは円高に誘導し)、内需を拡大する努力をしたほうが健全な豊かさを得られるような気がします。」と反論を受けるのですが、実のところ「内需を拡大する努力」とは何なのか、明確な説明をもらった記憶が一度も無いのですね。
「規制緩和」「構造改革」といったワードを並べればよいと思っている人ばかりで、具体的に何の構造をどう改革するのか、何の規制をどう緩和するのか、きちんと説明した人を見たことがありません。

TOMMYTOMMY 2010/03/22 02:00 自分もWATERMANさんと同じ疑問を持ってます
内需拡大が理想なのは分かりますが、それは果たして狙ってできるものなのでしょうか

TOMMYTOMMY 2010/03/22 02:00 自分もWATERMANさんと同じ疑問を持ってます
内需拡大が理想なのは分かりますが、それは果たして狙ってできるものなのでしょうか

tennteketennteke 2010/03/22 07:12 こんにちは。
楽韓webさんを読んでいると、日本企業の落ちっぷりはともかく、
韓国企業が躍進して何?と思えます。
20代と60代の失業率とか少子化とか、サムソンや現代の部品で日本製が占める割合とか、ストライキの文化とか。

himorogihimorogi 2010/03/22 15:51 >サムスン電子の一人勝ち
の舞台裏。

>http://yomi.mobi/read.cgi/yutori7/yutori7_news4plus_1264747960/80
> 姜委員長はまた、韓国企業の好業績が相次いでいることについて、
>「サムスン電子、現代自動車が過去最高の業績を挙げたというが、為替効果と財政出動効果を差し引けば、創業以来最大の赤字だ」
>とクギを刺し、「現状は『アーニング・サプライズ』(予想外の好業績)ではなく、『アーニング・マイナス・サプライズ』だ」
>と指摘した。

>去年のQ4は6826億ウォンの経常損失が、6604億ウォンの税還付によって
>222億ウォンの赤字で済んだ

himorogihimorogi 2010/03/22 16:19 >一昔前はウォン高といわれていましたが、その頃もすでにサムスン電子の一人勝ちでした。

98年と09年に一時的にウォン高になってるだけで、基本的にはウォン安。
http://www.geocities.jp/real_chart_fx_sgxnikkei_dow/USDKRW_korea_won_FX_Realtime_chart.html

BaatarismBaatarism 2010/03/22 16:53 >WATERMANさん
考えてみれば、内需拡大というのもよく分からない言葉ですね。
一般的には輸出主導との待避で使われることが多い言葉ですから、日本企業が輸出に頼らずに国内市場で十分利益を上げられるようにするのが内需拡大なのかなと思いきや、円高で内需拡大と言ってしまうと、国内市場でも海外企業が強くなってしまうので、日本企業も国内市場で十分利益を上げられなくなってしまいます。そうなると、国内労働者の賃金低下や失業率増大が起こり、国内消費は低下してしまいます。つまり内需は縮小してしまうわけです。
また、昔、前川レポートで内需拡大が叫ばれた結果起きたのは、公共事業の増大による「内需拡大」だったわけですし。政治的に手っ取り早く内需を拡大しようとすると、結局こうなってしまいますね。
どうも「内需拡大」を叫ぶ人達の想いとは、逆の現象ばかり予想できてしまいますね。w

>TOMMYさん
内需拡大を狙ってやる簡単な方法は、公共事業の拡大です。公共事業が国内需要であることは間違いないですから。それがいやなら消費や民間投資を拡大させなければならないわけですが、思い切った金融政策以外の方法で政府がそれを狙って出来るのであれば、ここまで不況が長期化してませんよねえ。

>tenntekeさん
少し韓国を擁護すると、色々問題があっても経済成長を続けていることは評価すべきだと思います。経済成長をしていれば、その成果を上手く分配すれば格差問題を改善することは可能ですから。
日本は経済成長すらできていないですからねえ。もっともこれは韓国がえらいと言うよりは、日本がダメすぎるのですが。

>himorogiさん
韓国政府でもさすがに分かっている人はいるんですねえ。むしろ韓国はまともな政府と中央銀行を持ててうらやましいと思ってしまいました。w
通貨レートについては、98年と08〜09年は一時的にウォン安になってますね。経済危機になるとウォンが安くなって、輸出主導で景気回復して、ウォンが反転するというのが、韓国のパターンのようですね。考えてみればこれは当然の話であって、経済危機で大不況なのに円高になる日本の方がおかしいのでしょう。その背景にあるのは、やはり日銀のデフレ政策だと思います。

giskorgiskor 2010/03/22 20:05 ここでは私以外の方々は全員「円安が日本を豊かにする」という考えなのですね。

円高は悪いことばかりではありません。
エネルギーや原材料のコストが下がりますから製造業にもプラスの面はあります。
製品(日本製でも外国製でも)も値下がりしますから生活水準が上がります。
円建ての資産価格も上がります。
外国企業も買収しやすくなります。

今後、対ドル、対ユーロでは、
皆さんがどんなに嫌がっても円高になります。
アメリカ、ヨーロッパ経済はボロボロだからです。
今年と来年で目に見える形で表面化するでしょう。
皆さんにも実感していただけると思います。

私は、「嫌でも円高になるのだから、
工業では日本人の雇用にこれ以上の貢献はできない」、
だから「嫌でも農業とサービス産業に全力を注がざるを得ない」という考えなのです。

「内需主導」とは、国内でお金をぐるぐる回すということです。
モノはすでに溢れかえってますから、
日本の消費者の関心は安全な食、健康、魅力的なサービスにますます集まるでしょう。
コモディティで東アジア諸国と貧乏競争をするのはツライですよ〜。

ここでは、私の意見に共感していただける方はいないかもしれません。
しかし、このような意見もあるということはご理解ください。

CruCru 2010/03/22 23:49 giskorさん
エネルギーや原材料のコストが下がりますから>
tenntekeさんが問題視してる「サムソンや現代の部品で日本製が占める割合」の逆を考えると良いのでは。
日本の垂直統合型の製造業の構造ではとても安い原材料を輸入して、非常に付加価値の高い最終製品を輸出してるので通貨高の恩恵を得にくいようです。

生活水準が上がります>
これは既にBaatarismさんが指摘していますね。
”一般的には輸出主導との待避で使われることが多い言葉ですから、日本企業が輸出に頼らずに国内市場で十分利益を上げられるようにするのが内需拡大なのかなと思いきや、円高で内需拡大と言ってしまうと、国内市場でも海外企業が強くなってしまうので、日本企業も国内市場で十分利益を上げられなくなってしまいます。そうなると、国内労働者の賃金低下や失業率増大が起こり、国内消費は低下してしまいます。つまり内需は縮小してしまうわけです。”
ただ、好況期なら私もgiskorさんと相当部分で意見が一致する気がします。

嫌でも円高になる>
なぜウォン安なんでしょうね。経常黒字国なのに。
(経常黒字自体は私も長期的には百害あって一利無しという気がします)


tenntekeさん
サムソンや現代の部品で日本製が占める割合とか、ストライキの文化とか>
何が問題なのかさっぱりわかりません。
垂直統合型でない事による不利益?
ストライキの倫理的な問題?
失業率と少子化は確かに御指摘どおり問題でしょうね。

siosio 2010/03/23 00:18 >giskorさん
>エネルギーや原材料のコストが下がりますから製造業にもプラスの面はあります。

今の様なデフレ不況下の円高では、出来た製品もその分競争力を削がれてしまいます。原材料のコストが下がっても、輸入品と比較して補いがつくというものでもないでしょう。
工業から農業・サービス業に重点が変わるべきとおっしゃいますが、それらは円安であっても何か問題があるのでしょうか?
そもそも農業が成長するというのなら、為替高は益々不利になるのではないのでしょうか?
資産価格が上がり海外の企業買収も容易になるといいますが、それで日本国民の雇用が増えるのでしょうか。
そもそもgiskorさんにとっての円安・円高の目安とは何なのでしょうか?

giskorさんには、寧ろインフレ率の方に注目してもらい、適切な経済成長下での為替高であるななら、おっしゃる様な為替高の便益を受けることも出来ると言えば、理解してもらえないでしょうか。
しかし現状の円高は金融緩和の不足によるものであり、日本経済の成長性・健全性を反映したものではなく、言い方を変えれば雇用や経済成長を犠牲にして手持ちの金の価値を維持しているだけだと考えたほうがよいのではないでしょうか。

DEENDEEN 2010/03/23 00:59 >giskorさん
>自国通貨の価値を下げて得られる豊かさなんて本当にあるのでしょうか?

>円高は悪いことばかりではありません。
>エネルギーや原材料のコストが下がりますから製造業にもプラスの面はあります。
>製品(日本製でも外国製でも)も値下がりしますから生活水準が上がります。
>円建ての資産価格も上がります。
>外国企業も買収しやすくなります。

逆を考えてみて下さい。
自国通貨の価値を“無条件に”上げて得られる豊かさなんて本当にあるのか?ということを。
自国通貨の価値を“無条件に”上げることは簡単です。
コールレートの引き上げ・公開市場操作での売りオペレーション・預金準備率の引き上げで自国通貨の価値は上がります。ドンドン円高になります。
しかしその結果は。失業や倒産が増えてしまうのです。
失業や倒産とは無縁の人々は生活水準が上がりますが、失業や倒産の憂き目に遭った人々は生活水準が散々になります。

通貨安はインフレと、通貨高はデフレと密接な関係があります。
無用に失業や倒産をもたらすような自国通貨の価値を上げる政策は害しかありません。
失業率がNAIRU(インフレ非加速的失業率)まで下がるまで、一旦、自国通貨の価値を下げなければならないのです。
失業率がNAIRUまで下がり、失業率=NAIRUをキープしながら経済成長とともに自国通貨の価値が上がる姿こそが正常なのです。


>tenntekeさん
>韓国企業が躍進して何?と思えます。
>20代と60代の失業率とか少子化とか、サムソンや現代の部品で日本製が占める割合とか、ストライキの文化とか。

私もそうしたデメリットをよく知っていますので「何?」と思っています。
しかし20代と60代の失業率、少子化とか、サムソンや現代の部品で日本製が占める割合、ストライキの文化・・・といったデメリットを金融調節で跳ね返してしまっている。
裏を返せばわが国なら、正しい金融調節を行えば遥かに高い経済パフォーマンスを達成できてしまうことでしょう。

************************************************************

はっきり申し上げましょう。
失業率やインフレ率、実質金利を無視して円高を推奨する者は 韓国政財界の回し者と考えたほうがいい。
円高にしないと外資に買収されると吹聴してる者がいますが、円高のせいで株価が下がりかえって外資に買収されているのが実情です。
近隣窮乏化という言葉を聞いたことくらいならありますよね?基本的に通貨安は自国の得・他国の損なのです。

既ち。もっとも効果のある対韓報復措置は、円安誘導にほかなりません。
韓国政府やサムスン・LG・ポスコが最も怖れているのは日本が挙国一致で円安誘導へと舵を切ることなのです。

giskorgiskor 2010/03/23 02:18 すごい反発ですね。
日本がサムスンに勝てないのは円高のせい、デフレのせい、日銀のせい。
円安、インフレなら日本は復活できる。本当でしょうか。
私が特に気になるのは日銀悪玉論です。
個人的には白川総裁は有能だと思うし、正しい判断を下していると考えています。

日韓、日中よりも、日米に目を向けてみたらどうでしょうか。
債務国アメリカと債権国日本の関係を考えれば、
どうしても円高ドル安にならざるを得ないのです。
日米の金利差はすでに無いし、アメリカは借金を日本に返してはくれません。
嫌でもドル安になるのです。

実は私はサイクル論者なので、中央銀行や国家よりも大きな力が相場には働いていると考えています。
円高ドル安、デフレは2011年いっぱいまで続き、その後横ばいが続き、
2013年以降、皆さんお待ちかねの円安ドル高、インフレが急速に起こると見ています。

人様のブログででしゃばったコメントをしてしまい申し訳ありませんでした。
日本を思う気持ちは皆さん同じだと思います。
国家に過剰な期待はせず、日々の生活を通じて良い国づくりをしていきたいですね。

DEENDEEN 2010/03/23 03:14 >私が特に気になるのは日銀悪玉論です。
>個人的には白川総裁は有能だと思うし、正しい判断を下していると考えています。

あの三橋貴明氏でさえ日銀、白川総裁の言動に疑義を挟むようになりました。
日銀がなぜ非難されるのか。これまでの日銀の政策がどの国の国益に資するものだったのかを考えれば、答えは自ずと分かると思うのですが。

>債務国アメリカと債権国日本の関係を考えれば、どうしても円高ドル安にならざるを得ないのです。

貯蓄投資バランスと経常収支が為替レートに影響することをおっしゃりたいのですね。
ちゃんと円売りドル買いを行わなくても円安にする方法があるんですよ。

>日米の金利差はすでに無いし、アメリカは借金を日本に返してはくれません。

金利差は名目金利差と実質金利差のどちらを指すのでしょう。また、金利差が無いなら、金利差が出るようにすればいいじゃないですか。

************************************************************

>すごい反発ですね。

一国円高主義は一国平和主義・非武装中立主義とまったくかわりません。

円安誘導を近隣窮乏化政策だとして否定する人物は、なぜか他国の通貨安誘導を「近隣窮乏化政策である」と非難しないんですね。
日本は「気高く」通貨高を維持し、通貨安誘導を行う他国には黙って殴られていよう…と言うのです。
一国円高主義者の中にも少数ながら、口先では批判する人物はいます。しかし、それでもなぜか「日本政府は抗議するべきだ」と言わない。
ほんとうに他国が近隣窮乏化政策を行っているなら、自由経済・自由貿易を守るために近隣窮乏化政策を止めるべく抗議し、止めないなら報復措置をとらなければいけないはず。
なのに彼らは、日本は近隣窮乏化政策をとる国々に抗議せず、一国で「気高く」通貨高を維持せよ…と言うのです。

おかしいと思いますよね?かつての非武装中立論者と同じ屁理屈だと分かりますよね。

通行人通行人 2010/03/23 11:05 横から乱入で悪いですが。

為替なんてのは自国と他国の関係で勝手に決まっちゃうものだってのはわかります。また、円高にも円安にも、それぞれに恩恵を受けたり損失を蒙る人がいるのは間違いなく、全体としてどちらが得かというのは、あくまで現在における日本の経済産業構造に依存する話でありますが、現在の日本の経済構造を大事にするか改革するかは、あくまで政治献金を通じた産業政策の綱引きの話であって、外野が口角泡を飛ばすような話でもないと思いまする。
ただね。せっかく変動相場制で管理通貨制度の日本なので、為替の安定を放棄して金融政策のトリレンマの呪縛を逃れてるんなら、それにより国内経済のために使えるようになる金融政策をもって、為替のコントロールにフォーカスをあてて議論する人が多いのはおかしいと思うのです。
内需振興のために金融政策を割り当てたら、為替はどうしても円安方向に行かざるを得ないわけで。それを補ってあまりあるくらいの円高要素って、バブルの頃ならまだしも、今の日本には無いと思うのですよ。
そしたら、金融政策を内需振興に割り当てたかどうかを確認するのに、円安ってのは一般ピープルにとっては非常にわかりやすい指標かなと思うわけです。そういう意味で、政治床屋談義的には「円安にした方が良いのでは?」みたいな事を僕も言います。
が、正確に表現するなら、「金融政策は内需の振興に割り当てるべき」という事になるという事なんじゃないかと思いまする。

tennteketennteke 2010/03/23 11:06 Cruさん。
日本では「原材料のコストが下がる」と単純に考えますが、
例えば釘を輸入することと、釘を作るための鉄を輸入することを一緒に考えていませんでしょうか?
もしちゃんと分けての議論でしたら、すいません。
日本では行動経済成長期に、大企業が利益を上げたら中小零細まで潤いましたが、今の韓国で部品メーカーはきちんと利益を上げているのでしょうか。
日本ではちょっと前から、中国やアジアからの安価商品で地場産業が大打撃だと騒動となり、今では諦めムードか高付加価値商品の開発に活路を見いだそうと躍起になっていますが、
韓国では中小零細企業に入ることはプライドが許さない、またそういう会社を大事にしようという風土も無いと聞いています。
経済成長率と失業率が共に上がっている韓国って、就業者の再編成で利益を上げている会社と減益が洒落にならない会社があるということですよね、
まぁ私の浅知恵・浅知識でしたら、すいません。

DEENDEEN 2010/03/23 11:59 >tenntekeさん

お説、どこも間違っていませんよ。

Cruさんは「韓国を差別してはならない」という意識がとても強い方です。足の引っ張り合いが酷いところを見ないようにする。国民性が変なところを見ないようにする。

前にCruさん在日説まで出たことがありますからねwでもCruさんが韓国擁護してるように見えるのは経済学徒によくある政治イデオロギー不感症のせいなので、誤解なさらぬよう。

ほんとうに警戒しなければならないのは経営雑誌等で、為替相場に一切ふれず「日本企業は韓国に負けたwガラパゴスジャップどもちったぁ頑張れやwww」と吹聴してまわる奴らです。連中こそが韓国の利益を代弁する親韓右派─反日富裕層です。

自称保守系で円高を好み円安を嫌う連中がどんな連中か少し思い出してみてください。「日韓草の根保守連帯」なーんて白々しくヌカす、怪しい奴らばかりではないか。

城繁幸のように資本主義を徹底肯定しながら日本の民族主義を徹底否定、しかし近隣諸国の国粋主義は黙殺して事実上の側面支援を行うタイプの人物を 民族派の諸氏は味方であると思っている気がして心配です。

通りすがり通りすがり 2010/03/23 13:05 円安⇒外需
という図式から単純に
円高⇒内需
と結びつけてしまう人が多いってことですよね〜

円安は外需も増えるが内需も増える。
円高は外需も減るが内需も減る。
なんですけどね。

韓国企業に勝つとか負けるとかもどうでもいい話ですよね。
ともかく潜在的な供給力を100%発揮できる環境にしてほしいだけです。
潜在的な供給力が100%発揮できているかどうかを推し測る指標がインフレ率であって、デフレを脱却してマイルドインフレを維持した結果が円安なんですよね。

つまり、目標は潜在力の発揮であって、その目標を達成した結果にインフレや円安がある。
まぁスベンソン案のように為替レートから国内物価水準を変化させる経路もあると思いますが。

その結果、韓国企業に負けてようが日本経済は復活したと宣言して問題ないわけです。
スポーツで例えるなら日本選手だけ重いハンデを課せられて試合しているようなものです。
勝てる勝てないの前にハンデを取ってあげましょうよって話ですよね〜

nanashinanashi 2010/03/23 22:27 ウォン安政策に加えて、賃金も下げてるんだから、飢餓輸出に近い。
日本は、雇用と引き換えに購買力を米国移転したが
韓国は、日本に勝ちたいというプライドのために購買力を全世界に移転している
この国は見本にならない
本来は、日本の首相が叱責しなければならない国家運営をしているのに、見習うというのが、バカで能無しの鳩山だ

べっちゃんべっちゃん 2010/03/23 22:31  農業を輸出産業に育てることは賛成ですが、農業の効率化は大規模化、省力化によって実現されるでしょうから雇用の受け皿にはならないと思います。それと、円高になればやはり農産物の輸出力も下がります。先進国では最大のコスト要因は人件費ですので材料費が円高で下がっても、円高による人件費の高騰がそれを上回ります。

 あと通貨高による内外価格差と国内の物価を混同している人は良くいますよね。韓国旅行へいった人が韓国の物価が安い(円に対して)のに驚いて、日本がデフレのはずがないといっていましたが、それは内外価格差であって、円で表示された物の値段の適不適とは別問題です。

 国内でインフレになれば、日本国内での物の値段を上昇させつつ、海外に対しては円の価値を下げることが可能なのですが、ここのところはなかなか一般に理解されづらいところです。

 上記の人は例えば1000ウォン=300円だったとして、300円のハンバーガーがインフレで400円になったら、同じように1000ウォン=225円になると考えがちですが、1000ウォン=400円になって円は減価するんですよね。いろいろなところでこのことを説明しようとするのですが、わからないならまだしも、なぜか怒る人が多いです。

なんだか戦後の日本人には"金利"という概念自体に何らかのアレルギーがあるような気がしますね。

nanashinanashi 2010/03/23 22:35 日本の国債が日本人によって所有されているホームバイアスの理屈が、韓国では全く逆に働いている。
日本の統治時代を否定してしまっているから、合理的で事実に基づいたアイデンティティが全く形成できない。
そのために心が国を離れている。日本と全く逆だ。
キリスト教や英語の過度の傾斜 国外逃亡 国内での激しいののしりあい。全く悲惨な国だ。
だから基本はウォン安になる。ところが、日本に近接してるためになんとか維持されている。
そうでなければ、とっくに破綻してしまっているだろう

CruCru 2010/03/23 22:55 tenntekeさん>
> 例えば釘を輸入することと、釘を作るための鉄を輸入することを一緒に考えていませんでしょうか?
うーん、分けてるつもりですが。「垂直統合型」という言い方で。
おおざぱに、鉄鉱石を輸入して自動車を作ってるのが日本で、
部品を輸入して液晶テレビを作ってるのが韓国ですね。
すごく不正確な言い方ですが。
(いまどき国内で作ってんのかよ?という反論はありそうですが)当然通貨安のメリットは日本の方が大きくなります。(今般の円高で途絶えた工場の国内回帰の流れも復活するでしょうし)

> 今の韓国で部品メーカーはきちんと利益を上げているのでしょうか。
韓国は伝統的に部品産業がネックだったんですが、最近は苦しむ町工場が増えてるんでしょうか?
そもそも部品企業自体の集積度がたいしたことないのかと思ってました。「中小零細企業に入ることはプライドが許さない」だけでなく、起業=「鶏頭」より「牛後」というか「両班」になりたい気風かとw
液晶パネルとか半導体とかの戦略部品はグループ企業で作ってますしね。
それで「何が問題かわからない」とコメントした次第。

ストライキについては、多発すれば生産性もへちまもなくなりますし、進出企業などには大問題でしょうが(むかし誘拐事件とかありましたねぇ)、労働分配率への圧力として機能してるのであれば「なにが問題かわからない」と。

DEENさん>
> 前にCruさん在日説まで出たことがありますからねw
ぎょっ。何故それをw

> 連中こそが韓国の利益を代弁する親韓右派─反日富裕層です
否定しません。つか納得w

言わずもがなとは思いますが、念のため。私は経済学徒などではございませんです。

BaatarismBaatarism 2010/03/23 23:45 >giskorさん
理論的な批判はすでに他の方々がされていますので、僕が付け加えることもないですね。あと、現実に日本は円高になるといつも景気が悪化しています。変動相場制に移行してから40年近いですが、このことは変わりません。だから、この事実を説明できない理論というのは、何かを見落としていると思った方が良いです。

>Cruさん
韓国にも問題は色々あると思いますが、経済成長ができていれば問題は軽減されるということなんでしょうね。同じように日本に色んな問題があっても、経済成長ができれば問題はかなり軽減されると思います。

>sioさん
確かに経済成長ができているのであれば、円高のメリットを享受する余裕もあるのでしょうね。ただ、今は経済成長ができていませんから、円安で景気を回復させる必要があるのでしょう。

>DEENさん
確かに他国の通貨安政策を批判する声を日本では聞きませんね。海外なら、例えばアメリカによる中国批判などがあるのですが。
僕は他国を批判して外交問題にするよりも、日本が通貨を下げる方が簡単だし、効果が大きいと思う方ですね。

>tenntekeさん
韓国は中小企業が育たないと言う問題がありますね。
韓国でリスクを取る人は、国内で起業するよりも海外に出ていってしまうようなイメージもあります。

>通行人さん
金融政策はまず国内景気を回復させるためのものであって、円安はそれを実現する経路の一つに過ぎないんですよね。あと、あなたの言うように分かりやすい指標としての意味もありますね

>通りすがりさん
そのとおり、それが正論です。
他国がどうであれ、日本が需要を増大させて潜在供給力をを発揮できるようにすれば、自ずと景気は回復します。そうなれば、他国のことなんてどうでも良いんですよね。

>べっちゃんさん
円高が悪い原因は人件費が割高になるからだというのは、分かりやすいですね。
あと、デフレが「通貨の価値が高くなること」ということが、一般の人にはなかなか理解できないのかもしれませんね。物価という概念は理解できても、それを裏返した「通貨の価値」という概念を理解できない人はかなりいると思います。

べっちゃんべっちゃん 2010/03/24 00:12  食糧の自給率が低い(実はそんなに低くないという話もありますが)といっても、店頭に並んでいる食品の価格というのは7,8割方は日本に入ってからの輸送費とか加工費とか小売りの経費とかでできていますから、円高になっても大して食品の値段は下がらないんですよね。

 しかも材料費や食費が円高で下がっても、給与というのは法の保護が厚いですからあまり下げることができない。だから円高になっても、日本製品を作る上で必要な人件費とか輸送費とかは大して下がりません。

通りすがり2通りすがり2 2010/03/24 06:01 こういう議論は統計見た方が早い。為替レートの変化が経済に与える効果なんてとっくの昔に試算が出てる。

円高、通貨高の効果がわかりやすいのはこれ。

為替レート増加によるGDP押し下げ効果
http://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je09/09f12130.html

どこの国でも通貨高は景気に悪影響を与える。

それと内閣府のマクロ経済モデルだと、円安で外需はもちろん内需も増える。しかも消費や投資だけではなく“輸入も”増える。以下の「対ドル10%減価」を参照のこと。

短期日本経済マクロ計量モデル(2008年版)の構造と乗数分析
http://www.esri.go.jp/jp/archive/e_dis/e_dis210/e_dis201a.pdf

円高で内需拡大と声高に主張する人は、単に物を知らないということでなければ、円高で恩恵を受ける既得権者か、あるいは所謂“第五列”であるとの疑いを掛けられる恐れも出てくるだろう。

経済現象ってのはトレードオフの体系だから、定性的に長所だけを打ち出して語っても仕方がない。結局モノを言うのは統計データ。正直、デフレ不況の最中の円高礼賛論には、まともに取り合う価値を認められない。有名人で酷いのだと野口悠○雄とか、毎回穴だらけの理屈で恥ずかしくならないのかなと呆れるけど。

nanashinanashi 2010/03/24 08:14 円安政策は、小泉時代でもう終わった
今のトヨタの問題が答えだ。欧米はトヨタを潰して現代に乗り換え、購買力を移転し、韓国に米国製兵器を売る
東アジアの二国間関係は日米同盟から米韓同盟に移る。
戦前の蒋介石の役を、今回は韓国が演じることになる

DEENDEEN 2010/03/24 12:18 >円高で内需拡大と声高に主張する人は、単に物を知らないということでなければ、円高で恩恵を受ける既得権者か、あるいは所謂“第五列”であるとの疑いを掛けられる恐れも出てくるだろう。

同意です。

DEENDEEN 2010/03/24 20:57 通りすがり2さんの書き込みを読んで 「なるほど。とにかく円安、通貨安へすればするほどイイわけだな」 と思ってしまう人がいそうなので、私から補足させてもらいます。

************************************************************

03/23 00:59に書いたことを繰り返します。通貨安はインフレ、通貨高はデフレと密接な関係があります。市中に出回るお金が増えればインフレ率上昇〜通貨安の方へ動き、減ればインフレ率下降〜通貨高の方へ動く。これが基本です。

さらに、通貨安・インフレ─通貨高・デフレは失業率とも強い結びつきがあります。インフレ率が上がれば失業率が下がり、インフレ率が下がれば失業率が上がる関係がある。これを図であらわしたものを『フィリップス曲線』と言います。

しかし。通貨安にするために市中に出回るお金を増やしつづければ流石に悪性のインフレとなってしまいます。

インフレ率が上がれば失業率が下がるとはいえども限度がある。失業率がめでたく“完全雇用失業率”=“自然失業率”=“インフレ非加速的失業率(NAIRU)”まで下がってもまだお金を増やしつづけると、予想インフレ率が名目金利に織り込まれ金利が上昇してゆく『フィッシャー効果』が発生してしまうためです。

つまり…。通貨安・インフレへの誘導は、失業率=NAIRUを達成したら終了。それ以上の誘導は必要ないし、また、やっちゃいけません。

************************************************************

いっぽう。通貨安になればなるだけ自国経済へ有利に働くというのもこれまた真実。

経済政策の裏ワザで 「インフレ率上昇を抑えながらさらに通貨安の方へ動かす」 テクニックが、実はあります。通貨安に誘導するための為替介入しながら、国内では公開市場操作で売りオペレーションを行い市中に出回るお金が増えるのを抑える。これを『不胎化』と言います。

不胎化を伴う通貨安への誘導は輸出に有利な環境一辺倒となりがちです。そのため他国の了解なく実行しちゃうと、他国から「失業の輸出」「近隣窮乏化政策」と非難されても文句を言えません。

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私が思うに韓国政財界は…。国内では外国にバレない程度の不胎化を行って過度のウォン安へ誘導。日本に対しては経営コンサル・金融業界に巣食う詐欺師一歩手前の怪紳士・怪淑女どもを動員して円高国益論を派手に宣伝させ、世論が通貨高の自縄自縛を支持するよう仕向けているのではないでしょうか?

日本の経営コンサル・金融業界は所謂“在日僑胞”が少なくないと言われますしねえ。

日本の「保守系」評論家も冷戦時代からの腐れ縁で統一教会との付かず離れずな関係がつづき(中共・北鮮に対しては勇ましいのに)韓国批判に二の足を踏む者どもが潜んでいます。彼らの多くが円高国益論に傾いているのは、明らかに“親韓派”という獅子身中の虫の存在が影響しています。

日本の「リベラル系」評論家は看板とは裏腹に韓国帝国主義・韓国ファシズムの所謂“第五列”が上層部の多くを占めます(少なからず良識家はいらっしゃるのですが…。)。彼らにとっての日本の扱いはナチにとってのユダヤと同じなので、韓国の為替政策と円高の両方を巧妙に支持しつづけるでしょう。

************************************************************

そして…日銀。過去十数年にわたる日銀の金融政策が一体どの国の国益にもっとも資するものだったのかを考えると、私はとても厭なものを感じる。

情報調査機関は日銀幹部の身辺調査を行うべきではないでしょうか。

BaatarismBaatarism 2010/03/24 23:34 >べっちゃんさん
確かに食品に関する加工費、輸送費、販売費は、円高になってもあまり下がらないですね。
食品の価格の大部分はこういうものであって、原材料の価格はほんの一部なんですよね。
国産の農作物や水産物でも、卸と小売の価格は何倍も違いますからねえ。

>通りすがり2さん
情報提供ありがとうございます。このデータやモデル分析は知りませんでした。
統計データを無視すれば、どんな理屈でも作れてしまいますからねえ。どの理屈が正しいか判断するには、最後はやはり統計データによる実証分析が決め手になりますね。

>DEENさん
通貨安やインフレにするにも限度があって、その限度が失業率=NAIRU、つまり完全雇用ということですね。
韓国の為替介入については、外貨準備高を見るのが手っ取り早そうですね。
ぐぐってみたら、こんなデータがありました。

http://wolfeskirche.blog49.fc2.com/blog-entry-48.html
http://www.imf.org/external/np/sta/ir/kor/eng/hstkor.pdf

これを見ると、2008/11月までは外貨準備高が減少していますが、それ以降は増加に転じています。一方、ウォン・ドルレートを見ると、2008/11月がウォン安の底ですね。
リーマンショックで急激にウォン安になったときは、ドル売りウォン買いで通貨下落を食い止め、ウォン安が反転したら、今度はドル買いウォン売りでウォン高の抑制と外貨準備の回復を行っているということになります。この為替操作は見事なものですねえ。

べっちゃんべっちゃん 2010/03/25 00:49 何だかマクロ経済運営の上で韓国を見習うべきような気がしてきました。でもなぜかそういう話にはならないんだよなあ・・・

DEENDEEN 2010/03/25 01:18 >Baatarismさん
>通貨安やインフレにするにも限度があって、その限度が失業率=NAIRU、つまり完全雇用ということですね。

最近はこのことが知られるようになってきていますね。喜ばしいことです。

>べっちゃんさん
>何だかマクロ経済運営の上で韓国を見習うべきような気がしてきました。でもなぜかそういう話にはならないんだよなあ・・・

「韓国を見習え派」の多くは単に物を知らないということでなければ、円高で恩恵を受ける既得権者か、韓国サイドのいわゆる“第五列”である・・・というのが実態なのでしょう。為替のことは伏せつづけたまま日本企業に体力消耗を強いる「提言」を繰り返すことは間違いありません。

韓国のマクロ経済運営が成功していることを許しがたい、不愉快に感じる方々はむしろ、「敵が『ゼロ戦』を手にしたなら、こちらは『原爆』を以て臨む!!」・・・というくらいの心意気を持っていただきたいものです。そして内なる敵─日銀の存在に気づいてほしい。日銀の罪は外務省チャイナ・スクールの罪をも上回るのですから。

べっちゃんべっちゃん 2010/03/25 07:43  日銀がそんな大層な物とも思えませんが(^^;ただ単にポピュリストなだけではないかと。それに韓国の為替政策は二年前まで嘲笑の対象だったわけで、ここ一、二年韓国の為替政策がうまくいっているからと言って日銀の金融政策まで糸引いていたというのは無理があるような。それに円高にしたいと思っているのは中共や米国も一緒ですし。

BaatarismBaatarism 2010/03/25 23:31 >DEENさん
僕は、「韓国を見習え派」の多くは単に物を知らないだけだと思っています。
「高度に発達した無能は陰謀と見分けがつかない」というのが、僕の持論なので。w

>べっちゃんさん
韓国の「ワロス曲線」は日本の一部では嘲笑されてましたが、今から見るとウォン高の時に外貨準備を増やしてリーマンショックに備えることができたわけですね。おかげで韓国危機は回避できました。
まあ、影で日銀に糸を引いているとは思えませんが、日銀の下手さにはほくそ笑んでるでしょう。

山下山下 2010/03/26 04:09 円安に関す議論を拝見して、つくづく我が国は衰退しているのだなあ、と思いました。

まがりなりにも世界第2位(今年世界3位、アジア2位に落ちるんでしたっけ)の国が、輸出振興、輸入削減を唱えなければならないというのは哀しいです。

同様に力が衰えたと言われているアメリカでも、ブッシュ前大統領にせよ、オバマ大統領にせよ、アメリカは発展途上国の輸出市場として、その経済貢献に資するのだ・・・と胸を貼っていた(いる)のと比較すると、

近隣窮乏政策(特に発展途上国に対して)をとらなければならない、少なくともそのような声が大きくなる現状は、悲しみを覚えます。円安誘導論者を批判する意思はありませんが、そこまで追い詰められているのか、・・・・・・と思うと何と申し上げていいのやら・・・・・・

DEENDEEN 2010/03/26 20:39 >近隣窮乏政策(特に発展途上国に対して)をとらなければならない、少なくともそのような声が大きくなる現状は、悲しみを覚えます。

あなたは国民に「死ね」と言うんだな。

精神貴族を気取るのは結構だが、あなたの頭の中だけにしろ。

ふざけるな。私にはあなたが人殺しに思えるよ。

BaatarismBaatarism 2010/03/26 23:31 >山下さん
リフレ政策は円安で近隣を窮乏化させることが目的ではないですよ。
通りすがりさんが言ったこの言葉が正しいです。「潜在的な供給力を100%発揮できる環境=完全雇用」こそが目的であって、円安はその過程で起こるだけです。

>韓国企業に勝つとか負けるとかもどうでもいい話ですよね。
>ともかく潜在的な供給力を100%発揮できる環境にしてほしいだけです。
>潜在的な供給力が100%発揮できているかどうかを推し測る指標がインフレ率であって、デフレを脱却してマイルドインフレを維持した結果が円安なんですよね。

山下さんは日本がこうなったことを嘆いていますが、その原因は、日本が金融引き締めや増税で、いわば「自己窮乏化政策」を取ったことにあると思います。僕はそれをやめさせたいだけです。


>DEENさん
まあまあ、落ち着いて。

NEEDNEED 2010/03/27 03:56 >あなたは国民に「死ね」と言うんだな。

その論理だとあなたは他国民に「死ね」と言ってるんだな。
戦争を気取ってるのか。

BaatarismBaatarism 2010/03/27 09:01 >DEENさん
昨日は穏便な対応をしようかとも思いましたが、やはりこういう発言を放置しておいてはコメント欄が荒れるだけなので、もうやめて下さい。今後、同様の発言を行った場合は、警告なしで削除します。

>NEEDさん
経済政策で議論がヒートアップすると、最後は「お前は人殺しだ」というようなところまで行ってしまうことがありますね。そんな意見はさすがに一般の支持を得られないとは思いますが。リフレの議論でも残念ながらそういう意見はあるので、注意しなければいけないと思っています。

山下山下 2010/03/27 12:52 >Baatarismさん

リフレ政策は円安で近隣を窮乏化させることが目的ではないですよ。通りすがりさんが言ったこの言葉が正しいです。「潜在的な供給力を100%発揮できる環境=完全雇用」こそが目的であって、円安はその過程で起こるだけです。

おっしゃることはわかります。ただし、過程であれ、目的が何であれ、円安をもたらすならば、発展途上国を傷つける、場合によっては致命傷になるということは、大事に考えるべきだと思います。そして結果としてでも円安をもたらすなら、何らかのフォローが世界2位だか3位だか(アジア1位だか2位だか)の経済大国の責任として必要ではないか、その視点を議論に加えたかっただけです。

例えばハイチの対日輸出の2位は衣類、3位は一般機械(ちなみに1位はコーヒーです)ですから、円安にすれば日本国内の製造業者は利益を得、雇用も増えます。ハイチでは逆が起きます。しかし、フォローもなしに、そうすることが我が国に許されるのか疑問だと私は思うのです。

私はこちらのサイトはリフレ派の方々の意見を伺うために貴重だと思って読ませていただいています。リフレに賛成か反対かと言われれば、わからないというのが正直なところなので、このサイトが「リフレ派の意見交換と一般への布教の場」であることを踏まえた上で、議論の中で幅を広げるつもりの意見を、自分としては丁寧に書いてきたつもりです。

今回の御日記は、円安に重点を置かれていたのであのように書きました。必要な視点だと私は思いましたので。もしこのような立場が不適切ならばおっしゃってください。発言は今後控えます。

>山下さんは日本がこうなったことを嘆いていますが

そうとられても仕方がない表現なのは認めますが、私のなげきは、それでも先進国なのに、より弱い立場の国や人々を苦しめる政策が、その苦しみを認識されることなく議論されるように見えるところにあります。

いずれにしても私の様な立場がこのサイトで不適切ならばおっしゃってください。発言は控えます。

BaatarismBaatarism 2010/03/27 15:49 >山下さん
別に立場そのものが不適切だとは思わないです。だから発言を控えなくても良いですよ。
また、何らかのフォローが必要だという意見には同意します。恐らく何らかの形で援助や支援を行うことになるのでしょう。その結果、他国が豊かになって、日本の貿易黒字が減ったとしても、日本はそれを容認すべきでしょう。
あと、リフレ政策で日本の景気が回復すれば、他国からの輸入も増えるでしょうし、その結果再び円高になるでしょうから、円安が他国に与える悪影響も永久に続くわけではありません。その時には、山下さんが望むように、発展途上国の輸出市場としてその経済貢献に資することもできるでしょう。

ただ、これは国家エゴかもしれませんが、僕はあくまでも日本の繁栄を第一に考え、他国のことは2番目以降に考える立場なので、その点が山下さんとは違うのでしょうね。

通りすがり通りすがり 2010/03/27 15:53 実質的な為替レートは物価にも左右されるので、単に名目レートだけを見て判断するのは間違いだと思います。
名目為替レートが動いていなくても国内物価が下落していけば実質的に為替を切り下げていくのと同じことです。
また、リフレの結果円安になったとしても、必ずしも貿易黒字が拡大するとは限らないのではないでしょうか?
むしろハイチからの対日輸出は増えることも考えられますよね。
万が一、近隣窮乏化となるようであるなら、その近隣諸国も金融を緩和して需要を創出すればいいだけと思います。
為替が固定であるなら切り下げの必要がありますが、それは通貨の切り下げ競争とは違うと思います。
ターゲットは為替レートにはなく、国内の金融政策にあるわけですから。

BaatarismBaatarism 2010/03/27 16:05 >通りすがりさん
名目為替レートが動いていないから、デフレという形で実質的に為替を切り下げていくことになるのでしょうね。ただ、過去の日本の経験を見ても、円安よりもデフレの方が国民生活に与える打撃が大きいですから、どちらかを選ぶのならば円安を選ぶべきでしょう。

近隣窮乏化の場合、近隣諸国が日本みたいにデフレならば金融を緩和して需要を創出すればいいだけなのですが、すでにインフレだった場合は金融緩和がインフレを増大させますので、高インフレを恐れて金融緩和に踏み切りにくいということはあるでしょうね。

山下山下 2010/03/27 23:07 >Baatarismさん

お返事ありがとうございます。意見が一致できることは一致し、そうでないことは、その部分が一致できないことを確認できるのが、よい議論だと思っています。確かに「国家エゴ論」については、Baatarismさんと私は考え方を異にしますが、そういうご意見があることは十分理解しました。

発展途上国の中には、金融政策にしろ、財政政策にしろろくに遂行する能力がない国(政府)が数多くあること、そういう国には社会実験の対象となる余裕のない貧しい人々が多くを占めることを私は重視しますが、これは見解なり、価値観の相違でしょう。

いずれにしましても、コメントをお許しいただきありがとうございました。

通りすがり2通りすがり2 2010/03/28 06:34 皆様おはようございます、上にも登場した通りすがり2です。

さて、いきなりですが山下さんに「おめでとう」の一言を送りたいと思います。というのも山下さんのご関心をコメントから伺うに、Baatarismさんを始めとするリフレ派と意見を違える必要など、最初から全く無いと考えられるからです。

まず私が上で紹介した内閣府の経済モデルによれば、円安によって輸出はもちろん“輸入も”増えるとあります(紹介したページでリンクされているPDFファイル「円の対ドル10%減価」の項をご参照下さい)。これは円安によって日本国民の所得が増えると、その結果として消費や投資も増え、さらにその増える消費や投資の中に輸入品も含まれるから、と考えるとわかりやすいでしょう。

また円安によって日本の輸出競争力が高まると、確かに近隣諸国を窮乏化させる恐れも出てくるんですが、日本とハイチのような発展途上国では、主力となる輸出品が技術水準の違いを反映して全く異なる事が多く、輸出攻勢による窮乏化は生じないんですね。コーヒーはもちろんとして、衣料品も30年ほど前から日本の主力輸出産品(比較優位産業の商品)ではなくなっています。

日本と競合する国と言えばもちろん韓国でしょう。中国も韓国と比べると競合品目はさほど多くないようですね。そしてその韓国の為替レートが近年どうなっているかと言えば、Baatarismさんが明らかにされたように、大きく通貨安・ウォン安に振れているのが現状です。以下に追加でわかりやすい図表を紹介しておきます。

2008年以後の各国対ドル為替レートの変化率
http://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/4/d/256/img_4d390e0d157b61f31f24618b26514eea12881.gif

つまり、冷静に考えると「近隣窮乏化されている」のは我が国、日本の方なんですね(もちろんそれと同じぐらい、日銀のデフレ政策によって「自ら窮乏化」している側面も多大なわけですが)。韓国は既に開発援助受け入れ国と言えるレベルを脱しており、客観的な数字から判断すれば、日本には本来の適正レートに戻す正統性が存在する事は明らかでしょう。

以上のような考察から、山下さんが本当に発展途上国の社会的厚生向上にご関心をお持ちであれば、円安介入を中心としたリフレ政策を支持する事にまよいなど生じるはずがないのではないか、と考えられるわけです。そもそも、日本のような巨大な国が何年も低成長を続けているせいで、発展途上国にとっての有望な輸出市場が伸び悩んでいる面も大きいのです。途上国民の生活を真剣に心配するのなら、彼らの幸福が日本国民のそれと同じ方向を向いている事に気づき、かつ安堵できる事でしょう。

蛇足ながら、「日本が・・・一時的に・・・窮乏してでも途上国を救いたい」という関心の有り様は、長期的に見れば日本の発展に繋がるケースもありうる発想なんです。というのは、日本に限らず先進国は概ね農産物の輸入に非常に閉鎖的であり、これが技術水準が低く、農産物輸出に依存しがちな途上国の所得向上を阻んでいるからです。もし「日本が犠牲を払ってでも」という崇高な使命感を果たしたいのであれば、(円高政策では日本も途上国も共倒れですので)農産物の輸入自由化を働き掛けるのが良い方策でしょう。日本の農業部門は既に補助金抜きでは立ちゆかず、輸入自由化によってこの部門を縮小できれば、補助金の削減と余剰労働力のサービス分野への活用(今後必要となる医療介護分野等)が進むので、長期的には確実に日本の為になります。また農産物が安くなれば、エンゲル係数の高い日本の低所得層にも恩恵が行き渡りますから、山下さんのご関心からすると、尚の事素晴らしい結果が期待できる事でしょう。

BaatarismBaatarism 2010/03/28 16:32 >山下さん
金融政策や財政政策をろくに遂行する能力がない国については、近隣窮乏化を言う前に、まず援助や支援が必要ではないかと思います。ハイチなんてまさにそういう国でしょう。

>通りすがり2さん
なるほど、円安になったからと言って必ずしも輸入が減るわけでもないし、経済の発展段階が違う国では輸出品目が異なるので、近隣窮乏化も生じないというわけですか。それなら円安でwin-winの関係ができそうですね。
それにしても紹介していただいたグラフを見ると、円高とウォン安のすごさが一目瞭然ですね。
農産物については、先進国の補助金や輸入規制の問題は経済学者からずっと指摘されているのですが、いつまで経っても解決へ動き出さない分野ですね。農業についてはどの国も生産者保護むき出しになりがちですね。

山下山下 2010/03/28 18:30 >Baatarismさん

発展途上国への援助の意味を整理させてください。震災後のハイチのように金や物を緊急に贈ることが必要な場合はあります。そこはおそらく双方が同意できる部分ではないかと。

しかし、基本的に援助の根本は、
「魚を貧しい人に与える」のは最低ライン、「魚の取り方を教える」のは次のレベル、「自分たちで魚を取れるようになってもらう」のがその次、最終的には「自分たちで魚を取って、売って稼げるようになってもらうこと」が最終目標、というたとえ話が使われますが、私はその立場です。

したがって、発展途上国が外貨を稼げる産業があるならば、また、できそうならば、それを傷めつけることは避けるべきだと思っています。

>通りすがり2さん
Baatarismさんが既に仰っているように、円安にして輸出を増やし日本経済の水準が上がれば輸入も増えるでしょう。私も同感です。ただし、日本の貿易黒字が増えていることは留意すべきでしょう。

さて、ということは他国の通貨から見ればドル高、ユーロ高、〇〇高ということになりますが、これはアメリカ経済、欧州経済その他に負の効果をもたらしますね(日本の裏返しですからご同意いただけるかと思います)。となると、発展途上国経済にとってプラスとは申し上げられないと存じます。

発展段階論についてですが、もちろんその要素はあります。しかし、おそらくご存じでしょうが、日本の前に日本によって繊維産業が駆逐されたはずのアメリカの繊維業界が、Hemispheric Opportunity through Partnership Encouragement Actが2006年に成立するまで、ハイチからの繊維製品の輸出増を二十年近く阻止し続ける努力を続けた実績があります。また、日本国内に限っても、私はリー〇〇スのハイチ製のジーンズを見かけたことがありますが、これと完全国産が売りのジーンズは充分競争の対象になると思います。

というわけで、「おめでとう」と言っていただいたことは受け止めますが、「ありがとう」とは申し上げられませんことご理解ください。

それから既に明記してありますが、私のリフレ政策に対する立場は、賛成でも反対でもなく、「わからない」ですのでご諒解ください。気持ち的には、「通貨として何を考えているのか」、「通貨の流通速度についてはどうか」という疑問はもっていますが、現在の立場は「わからない」です。

べっちゃんべっちゃん 2010/03/29 00:10  消費主体で経済を回している国の双璧が米英だと思うのですが、両方とも通貨は長期的にかなり弱くなっていますよね。逆説的なんですが、通貨が弱くなった方が輸入が増えるのでは?もちろん自国通貨建てで外国から借金ができるというのが大前提でしょうが。日本にはそれができますよね。

 どこかに 原材料を買うよりも製品を買う方が得になる通貨の分岐点みたいな物があるのかもと思いました。米国もドルが強い間は世界の工場でした。おそらく通貨が高いことこそが日独が製造業に固執しなければならない原因になっているのではないかと・・・理屈はまだ考えていないのですけれど。

BaatarismBaatarism 2010/03/29 23:26 >山下さん

>したがって、発展途上国が外貨を稼げる産業があるならば、また、できそうならば、それを傷めつけることは避けるべきだと思っています。

その意見には同意します。
ただ、先進国が自らの身を削って発展途上国の市場を提供するような政策は、長続きしないと思うんですよ。
経済学の基本的な考え方では、貿易というのは双方に利益があるから行われるものです。だから、輸入国と輸出国でwin-winの関係になることを目指すべきでしょう。
そう考えると、通りすがり2さんが指摘したように、円安で日本経済が回復して、その結果日本の輸入が増えることが、日本にとっても日本への輸出国にとっても最も良い道だと思います。

>べっちゃんさん
普通の考え方では輸入が増えるから通貨が弱くなるという因果関係だと思うのですが、国内の製造業が少なかったり、消費が衰えなかったりすると、通貨が弱くなっても輸入が減らないので、長期的に通貨が弱くなっていくのではないでしょうか?(ただ、この論理は資金流入が通貨の強さに与える影響を考えていないという問題がありますが)

逆に通貨が強くなっても製造業に固執して頑張り続けると、さらに通貨が高くなり続けると思います。

山下山下 2010/03/30 03:47 >Baatarismさん、コメントありがとうございます。

>ただ、先進国が自らの身を削って発展途上国の市場を提供するような政策は、長続きしないと思うんですよ。

私は、ブッシュ大統領(当時)やオバマ大統領、そして日本が無償よりも有償資金協力を重視してきたように、(長続きしないとおっしゃる)発展途上国の産業の育成を図り、先進国が市場開放することを目指す通説の援助政策にシンパシーを感じる「守旧派」なので、拝聴した新説にはとてもフレッシュな印象を受けました。

とても有意義な議論になったようで、感謝しております。私は意見を異にしますが、Baatarismさんの新説が理論化されれば世界の援助政策が抜本的&革命的に塗り替えられるわけで、それはそれで興味深いと思っています。期待を込めて、ありがとうございますと申し上げます。

べっちゃんべっちゃん 2010/03/31 11:40  ここ20〜30年間で輸入を大幅に拡大して、日独のような供給過剰の国や発展途上国の工業化に貢献した先進国は、米国と英国だろうと思うのですが、米国と英国の輸入の拡大はドルとポンドの通貨高によって実現されたわけではないです。

 だから・・・やはり円が高くなったからといって日本の輸入が拡大するとはあまり思えないんですよね。

 それにブッシュ政権が推し進めた「強いドル」というのも、円とのレートでいうところの95〜120円の範囲内での「強いドル」であって、それを越えて1ドル=150円になるような強いドルを目指した物ではなかったと思います。

 日本の場合もその1ドル95〜120円の範囲内で「強い円」になるのならなんとか企業は付いていけるのですが、これが1ドル90円、80円となると、ブッシュがいっていたニュアンスでの「強い自国通貨」の枠を越えるのではないかと私は思います。

 多分1ドル100円くらいであれば、輸出産業は黒字を出しつつ、石油や鉄鉱石の国内価格も下がりつつ、なおかつ日本人が海外旅行がしやすくなり、ボージョレー・ヌーボーも1、500円くらいで買えるようになり、日本も海外もWIN-WINの関係が築けると思います。

 山下さんが言うところの「強い円」というのは100円くらいの話であって、現状は「強すぎる円」じゃないかと私は思うのです。Baatarismさんんお言わんとするところもそうではなかろうかと思います。

山下山下 2010/03/31 21:05 べっちゃんさま

>山下さんが言うところの「強い円」というのは・・・・・・

どなたかの発言と混同なさってはいませんか。私は、円高誘導なり、「強い円」なりといった発言をした覚えはありません。

べっちゃんべっちゃん 2010/03/31 21:38  発言を取り違えていたのは申し訳ありませんが・・・せっかく水を向けたのですから、そうきついこといわずに(^^;

 私のような門外漢からするとそんなに変わらないことですし。

 片言隻語ではなくこう全体として、私の意見が折り合いがつける意見かどうかを見て欲しかったです。まあこれはリフレ派にも言えることなのですが、仲間を増やせる機会をこうやって不倶戴天の敵を増やす場としてしまうことが多いです。学会ではないのですから、なあなあでもいいのではなかろうかと。

山下山下 2010/04/01 03:15 べっちゃんさま

べっちゃんさまが真摯な方であるのはたいへんよくわかりました。先の私の表現が身も蓋もないものであったのは認めますし、御不快を感じられたのであれば、心苦しく思います。また、善意と善意が衝突して、不倶戴天の敵を作る哀しさにも共感します。

その上で申し上げたいのですが、

これは私個人の性格かもしれませんが、自分の発言をいわば濡れ衣を着せられるように、上手にすり替えられることは耐えがたいものがあります。

「私のような門外漢からするとそんなに変わらないことですし。」という点は不同意です。円安誘導を図ることと「強い円」を狙うことは「そんなに構わない」かもしれません。為替操作(と言わざるを得ない政策)には違いありませんから。

しかし、私は為替操作そのものに疑問を持っています。円安誘導に対して、より一層警戒感を持っているのは事実ですが、為替は市場が決めるものだと思っています。ですから、べっちゃんさまの感想には同意できません。

無論為替操作の中でも円安誘導により強く嫌悪感を持っているのは、より弱い立場の発展途上国の立場を重視するからで、市場の相場を操作することには説明責任を要すると思うからです。

なお、ドル・ポンドについてですが、世界通貨に対する価値に加え、特に米英と関係の深い発展途上国の相場を考慮する必要があると思います。全般的にドル安であっても、個別の通貨に対しては過剰に強かったことが、一昔前のメキシコやアルゼンチンの金融危機(アフリカ諸国と欧州通貨の関係も同様ですが)の原因の一つであったことは否定できないと思います。

いずれにしても「不倶戴天の敵」にはならないでくださいね。

山下山下 2010/04/01 04:59 円安誘導を図ることと「強い円」を狙うことは「そんなに構わない」かもしれません。

は、[そんなに違わないかもしれません」、の誤りです。失礼しました。

BaatarismBaatarism 2010/04/01 12:36 >べっちゃんさん
確かに英国も米国も20〜30年間で見れば、通貨が一貫して高くなっているとは言えないですね。上がったり下がったりを繰り返しているようです。

円ドル(1990-2007)
http://ameblo.jp/cyber-yayoi/image-10059908225-10040351563.html

円ポンド(1992-2007)
http://ameblo.jp/cyber-yayoi/image-10060836829-10040995677.html

この円ドルチャートを見ても、1ドル90円というのは高すぎる水準ですね。1995年に100円を切った後は、2007年までずっと100円を切ることがなかったですから。

>山下さん
為替は市場が決めるものですが、その市場は各国の経済政策に左右されます。
今の中国みたいに露骨に為替を操作するのもどうかとは思いますが、為替に影響を与える経済政策をとってはならないというのも、やはり極端な考え方だと僕は思います。
ここ15年間の円の水準(1ドル100円〜150円程度)なら、近隣窮乏化も生じていない(過去15年でそんな現象は見られない)と思うので、このレンジで為替を変動させるというのが、良いのではないでしょうか?

べっちゃんべっちゃん 2010/04/01 20:01  おそらく1ドル90円という水準では日本の経済は萎縮しますので、輸出を拡大して発展途上国を助ける、という展開にはならないのではないかと思います。

 そして米英の輸入の拡大はここ十数年の平均的なレンジ内における「ドル・ポンド高」が一因になって(主要因じゃないと思います)実現した現象でしょう。

 日本の経済が落ち込むことはアジアにとっても望ましいこととは思えませんので、1ドル100円に戻すくらいの為替介入は周辺国の理解を得られると思います(肝心の米国の理解が得られないかもしれませんが)。120円にまでしようとしたら、山下さんがおっしゃるようにさすがに近隣窮乏策になるかもしれません。

 あの溝口介入だって95円割り込みを防いだだけで、100円台になってからは日本政府は外為に介入をしてはいません。だから小泉政権も為替操作的な意味での近隣窮乏策はしていません。

 米国や英国のここ数十年の経済を見る限りでは「通貨をどんどん強くして輸入だけで食っていこう」というのは理屈としてはありそうですが、現実には起きにくいと思います。

べっちゃんべっちゃん 2010/04/01 20:03 訂正

 おそらく1ドル90円という水準では日本の経済は萎縮しますので、「発展途上国からの輸入」を拡大して発展途上国を助ける、という展開にはならないのではないかと思います。

べっちゃんべっちゃん 2010/04/01 20:11  じゃあ1ドル120円の時に発展途上国が日本に市場を奪われて窮乏したかというとそのような事実はありませんでした。中国や東南アジアの売る物と日本が売る物は違いますからね。むしろ日本の基幹部品が安くなったおかげで、それを使って工業製品を組み立てて欧米に売っていた中国や東南アジアは潤ったと言えます。

 円安になって困る国というのは、アジアの中では韓国だけなんです。日本と韓国は売り物がバッティングしていますから。

 100〜110円くらいであれば、おそらく韓国を含めてアジア全体が潤うと思いますよ。

山下山下 2010/04/02 03:36 近隣窮乏化という言葉を安易に使ったことは、後悔しています。大恐慌直後の為替切り下げ競争時代とは違って、今はグローバル化が進んだ時代ですから。

私の不注意が、議論の対象をアジア諸国に限った方向へ進むという不思議な方向へ進んでしまった責任を感じています。

さて、Baatarismさんとべっちゃんさんの議論が不思議に感じられるのは、変動相場制のもとで定められた為替レートよりも1割以上の円安水準を上限に、そこからさらに円安な水準までのレンジが適切とおっしゃっていること、そしてその理由は「おそらくは」「思いますよ」という実証を欠いたものである点です。

無論、過去数十年(おそらくプラザ合意以降のことをおっしゃっていると思うのですが)についても言われていますが、私には、プラザ合意の直後にも「100円を切る円高には耐えられない」と言っていた企業経営者は多かったなあ、その割には「日本企業はバブル期も含め切り抜けたよなあ」・・・・・・・その程度のことが、市場が定めたことよりも大幅な円安水準が正しいのだ、為替操作に理由があるのだ、中国とは違うのだと言い切る根拠になるとなるのかなあ、と思います。

決して批判しているわけではありません。違いが面白いな、価値観・ものの考え方の違いなのだろうな、いい勉強になったなあ、というだけです。

繰り返しますが、有意義な議論ができて楽しかたです。

山下山下 2010/04/02 03:36 近隣窮乏化という言葉を安易に使ったことは、後悔しています。大恐慌直後の為替切り下げ競争時代とは違って、今はグローバル化が進んだ時代ですから。

私の不注意が、議論の対象をアジア諸国に限った方向へ進むという不思議な方向へ進んでしまった責任を感じています。

さて、Baatarismさんとべっちゃんさんの議論が不思議に感じられるのは、変動相場制のもとで定められた為替レートよりも1割以上の円安水準を上限に、そこからさらに円安な水準までのレンジが適切とおっしゃっていること、そしてその理由は「おそらくは」「思いますよ」という実証を欠いたものである点です。

無論、過去数十年(おそらくプラザ合意以降のことをおっしゃっていると思うのですが)についても言われていますが、私には、プラザ合意の直後にも「100円を切る円高には耐えられない」と言っていた企業経営者は多かったなあ、その割には「日本企業はバブル期も含め切り抜けたよなあ」・・・・・・・その程度のことが、市場が定めたことよりも大幅な円安水準が正しいのだ、為替操作に理由があるのだ、中国とは違うのだと言い切る根拠になるとなるのかなあ、と思います。

決して批判しているわけではありません。違いが面白いな、価値観・ものの考え方の違いなのだろうな、いい勉強になったなあ、というだけです。

繰り返しますが、有意義な議論ができて楽しかったです。

べっちゃんべっちゃん 2010/04/02 07:46  グローバル化によって国際的な競争が厳しくなって価格競争もタイトになって為替相場の1割ぐらいで浮き沈みするような世の中になったということなのかもしれません。

 あるいは日本が高く売れる製品を追求しすぎた結果、不要不急の製品ばかり輸出する国になってしまっているのかもしれません。

 あと一つ付け加えるなら、円安になると円借款の返済が楽になります。これを持ち出せばさらに円安誘導への発展途上国の理解は進むと思います。

 戦後一番援助をもらっていた国は日独だったと思うのですが。日独はドル安のお陰で米とか世銀からもらった援助の返済でだいぶ助かっているんですよね。

 楽しい議論をありがとうございました。

BaatarismBaatarism 2010/04/03 17:08 >山下さん
考えてみれば、100円を切る円高になったのはまだ2回目なんですよね。(1回目は1994〜1995年、2回目は2008年以降)
今は確かに1ドル90円前後ですが、プラザ合意で円の価値が大きく上昇した後(1987年以降と見て良いでしょう)は、1ドル80円〜160円くらいのレンジでの変動が20年以上続いているので、90円というのはその中でも割高な方だというのが僕の考えです。
確かに感覚的な物の見方かもしれませんが、そう考えています。

>べっちゃんさん
1994〜1995年と比べても今回の円高の方が影響が大きいのは、韓国や中国が競争相手として勃興してきたことと、この両国が割安な為替レートになっているためでしょうね。
確かに円安だと円借款の返済は楽になりますね。

お二人とも楽しい議論ありがとうございました。

通行人通行人 2010/04/10 12:52 今更ですが、僕の記憶が確かなら、サブプライム問題直後のG8なんかで、世界的な協調金融緩和による景気の下支えという提案に、唯一批判的で、実施の段階でもほとんどお付き合い程度だったのが日本でして。そりゃ、円独歩高になって、日本だけ景気回復が遅れるのも当然って事です。近隣窮乏化ではなく、自己貧乏化です。

BaatarismBaatarism 2010/04/10 17:56 >通行人さん
その話は一昨年のリーマンショック後に僕も取り上げました。

http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20081009/1223523519
http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20081027/1225078886

まさに自己貧乏化ですよねえ。

ぶらりぶらり 2010/09/15 15:29 少し日数が経っていまさらですが、韓国の現状を参考までに。

(長いので編集しましたが趣旨は変えておりません。韓国も不幸だな)

笑うサムスン泣く国民、韓国経済に落とし穴
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4146
『李明博大統領は7月以降、大企業批判を繰り返してきた。』その心は、、、

>韓国経済は、米国発金融危機からいち早く回復。今年上半期のGDP
>成長率も7%を超えるなど好調だ。にもかかわらず、一般の韓国民は、
>景気回復を全く実感できていない。雇用は増えず、大学生の就職難は
>解消できていない。名門大学でも就職率は50%を割り込んだままだ。
>それ以前に、せっかく大学に入学しても、父親が失業して学費が
>払えなくなって中退する学生が続出している。

>サムスン電子で携帯電話機などを扱う情報通信部門の営業利益率は、
>昨年の第3四半期に9.62%だったが、第4四半期に10.32%、
>今年第1四半期に11.98%に上昇した。一方で、携帯電話機の部品を
>製造する21社の上場企業の平均営業利益率は、同じ時期に
>3.93%→0.08%→マイナス0.37%と急減してしまった。

>「李明博大統領は、就任以来一貫して大企業を支援してきた。
>大企業が牽引役となって経済再生を実現するという信念からだった。
>ところが、大企業の業績は急回復したが、雇用も投資もさほど増えない。
>李明博大統領にすれば、大企業に裏切られたという思いがある」

>李明博政権発足以来、大企業は多くの支援を受けた。例えば為替政策。
>「ウォン安」が急速に進んだ。大企業に対する優遇税制も
>よく引き合いに出される。サムスン電子の2008年決算基準の
>法人税負担率は10.5%。シャープの36.4%に比べて破格の低さである。

>それもこれも、大企業支援→大企業業績回復→雇用拡大や中小企業の
>業績改善というシナリオを期待したからだった。ところが、
>この目論見は、「大企業の業績回復」で止まってしまった。