双風舎谷川社長が『バックラッシュ!』続編を熟考中!

 こんにちは、みなさま。本日は双風舎・谷川社長による出版状況報告の最終回をお送りします。トニー谷川のジャジーな文章にスウィングすることが出来なくなると思うとさびしい限りですが、しかし新たな議論の可能性を感じさせてくれるコメントをいただきました。それではどうぞ。

みなさん、また会いましょう!


 マチュカさんとチキさんのご尽力により、2カ月にわたって展開してきたこのキャンペーンブログも、今月末で更新は終了となります。
 新刊の刊行と連動して「毎日更新」のブログをやろう、という冒険的な試みを提案し、有言実行ということで実際に切り盛りしていただいたマチュカさんとチキさんに、まずは厚くお礼を申し上げます。
 考えてみれば、「毎日更新」というのは、なかなかすごいことだと思います。私は週に一度の活動報告を書いただけで、常駐でかかわっているのは上記のおふたり。おふたりで週に6つのネタを出し、それを2カ月つづけたのですから、並大抵のことではありません。
 いずれにしても、このブログをたずねるたびに、『バックラッシュ!』という本に対する読者のみなさんの声が聞こえ、反響が伝わってきました。一般の出版社では、反響を記すためのハガキを本に挟んだりはしていますが、それを記して投函する人はまれです。多くの場合、資金がたくさんあって、刊行前の読者の反応を広告代理店やリサーチ会社をつかって調査する以外は、出版社は刊行前の読者の反応を知ることはできません。
 永江朗さんが図書新聞に書いていますが、限られた「カリスマ」(いやですね、この呼称)書店員に対しては、出版社は事前にコピーやら試作本やらを渡したりしますし、双風舎も限られた書店に対しては、本の概要や装丁などのコピーを提供したりします。正直にいって、事前情報を提供する書店の選択は「売り上げ」と「親密度」が基準となっており、けっして広く提供できるような土壌はできておりません。
 書店に対してこの有り様ですから、ましてや読者に対して、どのように新刊の情報を事前に、かつインパクトのあるかたちで届けられるかといえば、心許ない返事しかできませんでした。
 そういう意味で、このブログでの試みは、刊行前の新刊と読者が出会う機会を提供し、さらには刊行後も内容についての議論をしてみたり、誤字脱字の報告があったり(つねづね反省しております……)と、読者にも出版社にも魅力のあるものになったことと思います。
 『バックラッシュ!』の総出荷数は、昨日の時点で5200冊。連日、ご注文をいただいております。単なる時事問題をあつかったものではありませんし、「ジェンダーフリー」問題のみならず、別のバックラッシュが発生した際の参照にもなる本だと思います。ですから、今後も長く売っていける本だと確信しています。
 このブログの更新が終了しても、『バックラッシュ!』に関する情報は私のブログで発信いたします。ときどき、のぞいてみてください。
 『バックラッシュ!』の第二弾はあるやなしや!?
 ただいま熟考中でございます。
 いつもこのブログを読んでいただいているみなさん、私の駄文を読んでいただいたみなさん、ほんとうにありがとうございました。
 それではみなさん、いつかどこぞで、また会いましょう!


双風舎 谷川茂

 社長、一時は失踪するのではないかと心配しましたが(至高のウソ)、最後までお付き合いいただきありがとうございました。これからも『バックラッシュ!』をめぐって議論が盛り上がることを心より望みつつ、これからも地道に広げていきたいと思います。まだ『バックラッシュ!』をお読みになっていない方も、是非手にとってみてください。なお、『バックラッシュ!』キャンペーンブログ第二弾もただいま熟考中です(究極のウソ)

ジェンダーフリー論争に潜む俗流若者論の罠 featuring 後藤和智さん(2)

 以下は後藤和智さんをお迎えして行ったチャット座談会の一部です。本来は28日のコンテンツなのですが、1日の最大文字数制限に抵触してしまったので、入りきらなかった分を以下に収録します。

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