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2008-10-19

iPhoneの故障・交換で感じた、設計思想の違い

発売日以来使ってきたiPhone3Gが、突然故障してしまった。Safariが不安定になったので、一度電源をオフにして再起動したところ、画面にiTunesアイコンUSBケーブルのイラストが出るだけで、緊急電話しかかけられない状態になってしまったのだ。

Macと接続しても、iTunesからは、SIMが入っていないかSIMがロックされている、というエラーメッセージが出るだけで先に進めない。何度か再起動など繰り返しても同じだったので、アップルストアに持ち込んだところ、本体交換ということになった。

幸い、その場で交換できた*1のだが、改めて感じたのは、iPhoneは壊れても困らないように作られている、ということ。

たまたま本体が故障する直前にバックアップをとっていたので、意識的に同期させないでいたSafariブックマークを除いて、失われたデータはなかった。iPhotoに同期させていなかったカメラロールの写真もすべて元に戻ったし、SMSのやりとりや、電話の履歴まで復元できたのは、ちょっと驚きだった。

アドレス帳やスケジュールのデータは、消失すると取り返しがつかないのでMobileMeとSpanning Syncを使って、iPhoneのほかに、クラウドMobileMe+Google)・Mac本体・iPod Touchと4重にシンクさせてバックアップするようにしていたので心配はしていなかったのだが、ほかのデータもここまで見事にバックアップされていることには驚いたし、それがiTuneにつなぐだけで、少々時間はかかるものの、手間はかからずに元の状態に戻せてしまうのには、改めて感心した。壊れて困ったどうしよう、という感覚はなくて、アイコンの並びやパスワード設定など復元されないものを再設定するのがちょっと面倒だな、と感じる程度のことだった。

日本のケータイで、機種変更をするたびに面倒な思いをすることを考えると、iPhoneのようなバックアップシステム*2ならこの先の新機種が出た時にもその手間は最小限ですむだろうし、こうした手間を減らすことが、新機種への更新を促す要因として小さくない影響を持つだろうと思うのだが、この点は見過ごされがちではないだろうか。

こうしてiPhoneの本体交換をして思うのは、iPhoneは、壊れても困らないように作ってある、そのようにシステムの全体が設計されている、ということだ。それは、新機種へのスムーズな乗り換えも意味している。そのかわり、日本製の端末と比べると、(データがあるわけではないのでニュースなどの印象だが)トラブルが発生する可能性は高そうである。

一方で、日本製の端末は、壊れないように作ってある、と思う。これまで何台もの日本製携帯電話端末を使ったけれど、故障して本体交換をしたことはないし、販売店に持ち込まなければならないトラブルに遭遇したことがない。しかし、壊れないことが前提なので、万一壊れたり、無くしたりしてしまったら、なかなかデータなどを取りもどすのは難しいし、日頃のバックアップにも手間がかかる。機種変更ともなれば、新機種を手に入れる喜びと同じくらいに、データなどを移す手間を考えるのが憂鬱になり、私の場合、データを移しきるまで、しばらくは新旧両機種を持ち歩くはめになっていた。

ユ−ザーからすれば、壊れないように作るけれど壊れると面倒なのも、壊れてもいいように作ってあるが本当に壊れるのも、どちらも歓迎できることではない。

ただ、壊れても困らないように作る、というのは、ユーザーフレンドリーな設計として大前提にあるべきだと思うし、それが買い替えの促進にもつながるのだから、もっと日本のメーカー・キャリアも本腰を入れて取り組むべき課題だろう。壊れても困らないように仕組みが整っていて、さらに壊れないということになれば、それがユーザーにとって最も望ましい端末なのだから。

*1:余談ながら、私の機種はiPhone3G 16GBのホワイト。交換された本体のファームバージョンは2.0.2だった。

*2:日本のケータイの場合、たしかにSDカード等の採用で以前よりはバックアップが容易になったが、私の使用経験がある機種の場合だと、メールはメール、アドレス帳はアドレス帳といった具合に個別に手動でバックアップしなければならず、PC/Macと同期させるだけで自動的に丸ごとバックアップ/データの復元が可能なiPhoneとは使い勝手が根本的に異なる。こういう点も、カタログスペックには現れない、体感しないと分からない差である。

シゲゾーシゲゾー 2008/10/22 15:42 7月11日のリリースでiPhone 3G 16GB ブラックを購入しました。

直営サイトで紹介されるシリコンケースを使い、落したり打撃を与えたりすることなく3か月あまり普通に使っていました。授業に出席するためマナースイッチを入れようとしたところマナースイッチが無くなっているではありませんか。

ソフトバンクに直営店に行って修理を依頼すると3万円なりを支払い新品と交換しなければならないと言われました。
3万円も払えないので持ち帰りましたが電車に乗る時はボリュームで無音にするためiPodとしては使えずいちいちボリューム調整をしなければならないのでマナーモードが必要な時には電源を切っている最悪の状態です。1日の3分の一は電源を切っています。

初期不良とか設計上の強度不足も全てユーザーに負わせるようなプロバイダー、2年間の縛りがあるのに3か月も持たないハードを販売するメーカーという最強・最悪の組み合わせと感じてしまうのは自分だけでしょうか。同じようにマナーボタン破損がネット上でちらほら報告されており、ホワイトではボリュウームボタンの亀裂も散発しているようです。これって米国品質、Apple品質として我慢するしかないのですかね。期待していただけにショックです。

1日の3分の一しか電源を入れていないから長持ちすると喜んだ方が良いのかな・・・再来年本体の償却が完了した日にプロバイダー解約してソフトバンクの店頭でたたき壊せる日を夢見るような自分が悲しいです。

Batayan3Batayan3 2008/10/22 22:16 シゲゾーさん
お怒りの気持ちもわかります。たしかに、そんな程度で壊れるようなモノ、作るなよ、と私も思います。

ただ、どうなんでしょう、そういう事態に直面して、判断停止・思考停止になっていませんか?

ソフトバンク直営店で、保証が効かないのはおかしい、と食い下がらなかったのでしょうか。

それに、ソフトバンクは販売元でしかないわけで、製造元であるアップルの方が、対応は少なくてもソフトバンクよりも期待できます。アップルに電話で問い合わせるとか、足を運べるならアップルストアに持ち込む、ということはやりましたか?もし、そこまでやっていないなら、ソフトバンクはともかく、アップルも最強最悪とまで言われる必要があるのかどうか。

日本製のモノだって、不具合に遭遇することが、私の経験でもゼロではありませんから。そういう経験をしたら、シゲゾーさんは、自ら手を打つことをせずに、日本品質として我慢しなければならない最強最悪、とお考えになるのでしょうか。

コメントを拝見する限りでいえば、無償で交換ないし修理を受けて当然の状況だと思います。それをちゃんと主張したでしょうか。

私は、コメントを拝見して改めて気がつきましたが、最初からソフトバンクに持ち込むという発想がなく、故障した時、迷わずアップルに持ち込むという考えしかありませんでした。実際、そのようにして、さすがに交通費は出ませんでしたが、本体の交換には一切費用がかかっていません。

シゲゾーさんもお書きになっているとおり、亀裂の問題やボタンの脱落問題は、ブログ上等でも話題になっているわけですが、同時にソフトバンクの対応のまずさもやはりブログなどで話題になっているわけですから、そういう情報収集が出来ているなら、自然とアップルに対応させる、という発想になるのではないかな、と思うのです。肝心な情報を見落としていらっしゃるのではないか、と感じました。

たたき壊すのもご自由です。ここに不満のコメントをお書きになる元気と時間があるなら、実際に自分にプラスがあるかもしれないこと、つまりソフトバンクやアップルに詰め寄る、ということに力を使った方がよいのではないかと思うのですが、違いますか?

ソフトバンクにも、アップルにも有償といわれて、もう打つ手なしというのでしたら、まだ理解します。ただ、もしそうなら、ここにコメントを書くより、国民生活センターなどに苦情をよせるべきでしょうし、その方がずっと効力があると思います。

私も、決して、今のソフトバンクの対応や、アップルの品質基準を肯定しません。しかし、日本から一歩外にでれば、おかしいと思うなら、自分の主張をぶつけるべき人にぶつけて、自分の思う方向に解決策をもっていかなければ生きていけないのも厳然たる事実です。

日本の、過度に品質の良いもの作りが、ユーザーの退化を招いているのもしれない、というのが、拝読した率直な印象でした。

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