同じ顔ぶれ

1シーズンとおしてLリーグを観戦していると,ほとんど同じ行動パターンの人に出会います.いつも開場1時間前ぐらいにスタジアムに着くのですが,大体先頭には,アウェイでもよく見かける10人ぐらいの集団がいます.

その集団に後から自然に割り込む数名がいたりします.きっと場所を取ってもらっていた,ということなのでしょうが余りいい気はしません.尤も彼らとはスタジアム内で観戦する位置が全く違うため,自分の目指す席が彼らに取られてしまうことはまずありえないので,心を広く持って,落ち着くように心がけています.

開場して席に自分のポジションを決めると,ほとんどの場合,2メートル以内にいつも同じ人がいたりします.人それぞれ自分の居場所が決まっています.
10/30の越谷でも同じような状況だったのですが,試合が始まると,駒場や大宮とは少々違うことがありました.いつもどおりほぼ最前列に陣取っていると,後ろから応援のコールが聞こえてきました.レッズレディースの試合では,いわゆるゴール裏と呼ばれる場所でリーダーにあわせて組織だって応援コールを行うのが普通で,ゴール裏以外ではそんなにコールは聞かれません.それがいつもより多かったのです.普段は駒場や大宮には行かないけど越谷の試合は行ってみよう,なんていうお客さんが多かったのかもしれません.しかも,そういう人はJリーグ浦和レッズの試合には馴染みがあったため,同じコールを使うレッズレディースでも,Jリーグ浦和を観戦するときと同じ行動を取ったように思います.レイナスからレッズに変わったことの効果の一つかもしれません.

浦和編最終回

さて,リーグ戦全日程を終えたところで,浦和の入場者数を再度掲載します.

2005年度浦和 ホームタウン入場者数
日付 ホーム アウェイ 会場 入場者数
4月10日 浦和 TASAKI さいたま市駒場スタジアム 2,044
4月24日 浦和 FC高槻 さいたま市駒場スタジアム 1,498
5月3日 浦和 ベレーザ さいたま市駒場スタジアム 3,466
5月8日 浦和 マリーゼ 大宮公園サッカー場 1,027
6月12日 浦和 マリーゼ さいたま市駒場スタジアム 2,321
6月19日 浦和 伊賀FC 大宮公園サッカー場 1,417
7月10日 浦和 湯郷ベル 埼玉スタジアム2002第2グラウンド 946
10月9日 浦和 バニーズ さいたま市駒場スタジアム 1,129
10月23日 浦和 湯郷ベル 大宮公園サッカー場 1,005
10月23日 浦和 FC高槻 越谷市しらこばと運動公園競技場 783
10月23日 浦和 ベレーザ 埼玉スタジアム2002第2グラウンド 905
11/3は同時刻に駒場浦和レッズ天皇杯の試合を行い,当日券もあったのに900人の入場者がありました.天皇杯の相手がJ2山形ではなくJ1勢だったらもっと少なくなっていた可能性もありますが,Lリーグを優先させた浦和レッズファンがそれなりに居た,ということです.対戦相手がベレーザであったことからベレーザを応援する人も多かったようですが,半分はいなかったように感じました.6〜700人は浦和レッズレディースのホームゲームにおける基礎票として考えてもいいように感じています.
5/8にJ1と重なりながら大宮で行われたマリーゼ戦の入場者数,約1,000の半数がマリーゼ応援だったことを考えると,当時のの基礎票は約500.少しは伸びているのでしょうか.

ここで,年間入場者数の推移を移動平均で見てみましょう.株式のテクニカル分析に興味のある方にはおなじみと思いますが,過去数試合の平均入場者数の推移を見るものです.

入場者数が確実に減っていることがよくわかります.ただし,第1巡目の様子見の乱高下から第2巡目の減少期を経て,第3巡目の安定期ととらえることができるのではないでしょうか.

個別チーム編の最後に

個別チーム編は一旦終了します.これまで各チームにいろいろコメントてきました.ここで浦和に何もいわないと,公平を欠きますので,付け加えておきます.
浦和の試合が終わるとその日の夕方には「浦和レッズ」の公式サイトに試合速報が発表されます.サイト内のリンクを辿り「レッズレディース」の公式サイトを閲覧しても,何も最新情報はありません.Lリーグ公式サイトや他チームのサイト,ファンが運営するサイトからは「レッズレディース」の公式サイトがリンクされているはずです.これらのサイトからリンクを辿る人は,明らかに浦和レッズレディースに興味を持っている人です.その方たちには最新情報を提供していないのが,浦和レッズレディースです.
一方,浦和レッズのサイトを見る人は,レディーズ興味があるかどうかは不明だが浦和レッズに興味のある人です.つまり,浦和レッズレディース女子サッカーファンを向いているのではなく,浦和レッズファンを向いているといわざるを得ません.
さいたまレイナスを吸収してできた浦和レッズレディースとしては,浦和レッズの中での立場を固めることが大事なのだと思いますが,非常に寂しいことです.

レディース公式サイトの更新が遅い事情は,断片的に知ってはいます.一時期改善の努力が見られたこともあります.やはり,公式サイトを構えるからには,それなりの結果を出してほしいと思います.

リーグ戦を全て消化しても,入場者数データは欠落が多いです.もう少し揃ったら,女子サッカーブームが本当にあったのか,入場者数の観点から覗いてみます.

=== 続く===