ブータンの紙漉き

先日、首都ティンプーの紙漉き工房に行ってきました!

名前は「Jungshi Handmade Paper Factory」



ブータンの伝統的な紙漉きの技術は、日本のそれとよく似ているそうです。

ただ、ブータンの古くからの手漉き紙は以前は色・厚さなどが事務用に適しておらず、

事務用紙は輸入に頼らざるをえなかったそうです。



そこで、日本の優秀な紙漉きの技術を学びたいと、ブータンから技術支援要請がなされ、

1986年から、島根県の浜田市三隅町が、ブータンの紙漉きの技術指導に当たるようになりました。

以来、三隅町はブータンからの研修生の受け入れや、設備の贈呈などにより、ブータンの紙漉きに貢献してきたそうです。

詳細はこちら↓
http://www.city.hamada.shimane.jp/machi/kokusai/kaigaiyuukou/butan/bhutan.html



で、そんな紙漉き工房を見学に行きました!

工房長のお兄さんは、島根県で研修を受けていたため、日本語もペラペラ。


「これはミツマタです。これをひと晩煮詰め、このように水に浸しています。日本では他の原料を使うことも多いですが、ブータンでは・・・」


と専門的な内容を流暢に日本語で説明してくださいました。

ブータンの人は顔が日本人に似ているため、日本語を話せると日本人なんじゃないかと錯覚してしまうほど 笑


工房の中の風景はこんな感じ。



本当に日本の紙漉きに似ています。



工房見学後、隣接するギャラリーへ。

この工房で作った紙の文具などがおいてあります。



日本の技術支援のもと作られた、ブータンの伝統的紙漉きの文具。

どんなものかしら・・・と思ったら、とーーってもかわいい!!!



思わず、3つも買ってしまいました。

こんな。





一番左は、ノート。この大きなボタンがものすごくかわいい!

ボタンにかけられた糸をほどくと、中は和紙、ではなく、和紙みたいなブータン紙のノートです。



一番右のノートは、表紙の色があまりにかわいくやられてしまいました。

繊細できれいな水色。

こんな色も、出せるんですね。



真ん中は、レターセットとメモパッドのセット。

開けると中はこんなです。

レターセットには、ブータンの花などが漉きこまれていています。





はーかわいい!

あまりに素敵で、思わず3つも買ってしまいました。

なにに使おー。

迷うなぁ。




日本の技術指導のもと、こんな製品も作れるようになった、

ブータンの伝統の紙漉き。

なんだか、うれしいですね。

ティンプーにいらっしゃる際には、ぜひ寄ってみてください♪


そんなブータンへの行き方はこちら

糸井さんと南伸坊さんがブータンにいらっしゃいました!!


今日はなんと日本から、

糸井重里さんと南伸坊さんがいらっしゃいました!!!


最初は、ツイッターでお話しさせて頂いたのがご縁の始まりでした。


その後、ブータン行きたいねぇ、というお話がでて、本当に、いらしてくださいました。


わー、すごい、夢みたい!!



お二人の旅のご様子は、ほぼ日のこのコーナーでも随時中継されております。


http://www.1101.com/seisakuchu/index.html 


糸井さんがブータンで思ったこと・感じたことなどは、ほぼ日の「今日のダーリン」に出ております。


http://www.1101.com/home.html



さてさて、今日は糸井さん・伸坊さんと一緒に、山の上のてっぺんの、小さな少年僧院のお祭りに行ってきました。


そのお祭りは、年に一度のお祭りですが、いかんせん小さな少年僧院のお祭りですので、


海外からの観光客の方々などは、ほとんどいません。


おもに近所の方々や、少年僧のご家族たちなどが、はれぎを着て見に来る、そんなアットホームなお祭りです。




山のてっぺんのお寺の中庭で、一生懸命舞踊をする少年僧。


舞踊のあいま、ちょっと自分が踊らないところがあると、はぁはぁと息をしてお面を直してたりする笑


見守るお父さんお母さん、近所の方々。


飽きて遊びだす子どもたち。




それは、まったく気取らない、自然体の、お祭り。


糸井さんはそれを見て「この空気、なんだか、日本の運動会に似てるんだよね〜」とおっしゃっていました。


糸井さん・南さんのお写真はこちらですが、http://www.1101.com/seisakuchu/index.html 


お祭りの雰囲気は、こんな感じ。


お面をつけて並んでいるのは、踊り子の少年僧たちです。



こんな会場で踊ります。



お祭り会場の裏で休憩する、警備のおじちゃんたち。山のてっぺんにあるので、遠景がきれい。



お祭りに出没する、道化師アツァラ。木彫りの男根を持って、しょうもないことをたくさんします。



お祭りを見に来ている近所のおじちゃんひとたち。



じっと見守る。



お祭りを見に来てた女の子たち。晴れ着をきてて、うれしそう。



ブータンの子は、カメラを向けられても、ちょっとも照れないんだよね。



いやはや、とっても楽しいお祭りでした。



最後に一枚だけ、ほぼ日より、お写真を1枚拝借。

そんなお祭りを見ている、糸井さんと伸坊さん。

とってもラブリー。

http://www.1101.com/seisakuchu/index.html

なんでもない道、好きな道


好きな道、があります。


なんでもない道なのですが、好きな道。


それは、空港のあるパロという町から、首都のティンプーに向かう道。


山を縫って走る、国道です。


日本でいうと、成田と東京を結ぶ道のようなものでしょうか。


自分が海外に行くときも、だれかをお迎えに行くときも通るので、比較的よく通る道です。


特段、なにかあるわけではないのですが、好きな道、なのです。


雄大な山のあいだを縫うように走る。


山の形がぐんぐん変わる。


大きい、強い、山。


点在する、小さな家。


横を走る川。



今日の夕方、この道をドライブしました。


夕暮れ時の道。


相変わらず、好きな道でした。


最近のブータン特集

最近、メディアでブータンが取り上げられることも増えてきました。

今日は特におすすめの雑誌のブータン特集を2つほどご紹介。

2つとも、ブータンに住んでいる私が見ても、

「う〜ん、そうそう、ブータンってこうだよねぇ、いいよねぇ」

とあらためて思ってしまう、素敵なコンテンツ。

本屋さんに行ったら、ぜひ見てみてください♪



まずは、

Grazia

http://grazia.woman.excite.co.jp/

5月1日発売の、Grazia 6月号です。

なんと、小説家の西加奈子さんがブータンに遊びに来てくださいました!

ブータンの「ひと」に焦点を当てた企画。

ほんとーーーーーに素敵です。

西さんが、ブータンを旅し、人と交流し、感じたことを赤裸々に書いているのですが、

心えぐられるようで、読んでいて、涙が出そうになりました。

なんというか、日本で働いていたころの自分に、読ませたいなぁと、思いました。

日本で働いているみなさま、ぜひ、読んでください。

私はこれは、今までのブータンの特集の中では、個人的に、一番好きかもしれません。

あと私の友人たちが多くインタビューにも登場しています♪



次は、

CREA Traveller

http://www.bunshun.co.jp/mag/traveller/index.htm



 

旅行雑誌の王道、Crea Travellerの春号です。

雑誌一冊丸々、「アジアの極上 人生で一度の旅」という特集。

アジアの7つの究極の旅のひとつとして、ブータンの旅が紹介されています。

テーマは「魂ふるえる聖地 ブータン 至上の幸福を求めて。」

ブータンには、アマンリゾートというラグジュアリーリゾートグループが、

5つのホテルを持っているのですが、それをすべてまわる旅。

5つのホテルは、パロ、ティンプー、ガンテ、ブムタン、プナカという、

雰囲気の全く異なる5つの地域にあり、ひとつひとつの地域が、とても美しい。

そんな美しいブータンが、写真たっぷりで紹介されてます。

少年僧の修行の様子や民家のごはんなど、ブータンの日常も垣間見れます。


GraziaとCrea Traveller、本屋さんに行く機会があればぜひ見てみてください♪

職場から郵便局へいく道ばたに


ブータンの女性の民族衣装「キラ」の布地を織っている女性がいます。

小さな仕事場の小屋で、雨の日も、風の日も、

ここでキラを織っています。


通りかけるたびに、ちょっとおじゃましては、どれぐらい織れたかなーと見ています。

私が見ていると、気になってちょっと仕事しにくそう(笑)


最近は機械織りも増えてきているけど、

やっぱりみんなハレの日はみんな手織りのキラをうれしそうに着ます。

手織りのキラは、若者にとっては、特別な日に着る晴れ着という感じ。


半年〜1年かけて丁寧に織ります。

次はどれぐらい進んでるかな。

郵便局に行くときの楽しみです。


週末の野菜市

ブータンの首都ティンプーでは、週末になると、Farmers' Marketと呼ばれる野菜市が開かれます。


町の一角に市場があり、

週末になると、地方から野菜をたくさん背負ったおばちゃんたちがやってきて、

自分のスペースにお店を広げます。

町中にも小さな八百屋さんなどはあるのですが、だいたい八百屋さんもここから仕入れているため、

ティンプーっこは週末に野菜市に行き、一週間分の野菜を買いためるのが習慣です。


今日はそんな野菜市の様子を写真でご紹介。


これが野菜市です。



こんな野菜が売られています。



アスパラも。ブータンのアスパラは天然ものでかなりおいしいです!


市場の中。



唐辛子売りのおばちゃん。宮崎駿アニメに出てきそう。




フルーツもあるよ!



今日はこんなに買いました!




最近は、ブータンではアスパラが旬で、ゼンマイが終わったくらい。

次の旬の野菜はなんだろう。

楽しみです♪

タシチョゾン(お城)に咲く梅


3月の半ばぐらいから、ブータンも春の陽気です。

町のいたるところで、人の背丈ほどの桃の木が、ピンク色の花をつけています。

道路の脇、民家の庭、山の茂み・・・。

あらゆるところに、ピンク色の花が点在して見えます。

足元には、クローバーやタンポポが咲いています。

とってもかわいらしい、のどかなブータンの春です。



さてさて、そんな中でも、ひときわ目を引くのが、

タシチョゾンと呼ばれるティンプーのお城の前にある、二本の梅の木。

タシチョゾンには官庁も入っているので、

私も仕事でちょくちょく行くのですが、

その目の前にある梅の木は、とても不思議です。



それが、これ。

そう、見ての通り、一本の木に紅色の花と白い花が両方咲いているのです。

初めて見たとき、「え!?」とわが目を疑いました。

どうなっているのだろう。

ひょっとして、接ぎ木なのかな?


でも近くに寄ってみると、このとおり。

一本の枝から、紅と白、両方の花が咲いている。

中には交互に花がついてたりする。



どうなってるのだろう。

日本でも、こんな梅、みたことないなぁ。

とっても不思議。

そして、とってもきれい。



ところで、タシチョゾンには2つの入口があります。

1つは、タシチョゾンを観光に来た観光客の方や、私のような一般の公務員が出入りしている入口。


もう一つが、王様や長官レベルの人だけが利用する入口。



そして実は、この紅白両方の花をつける梅は、王様が利用する入口の両脇だけにあるのです。

もう一つの、私たちが日ごろ利用している入口の両脇には、

ふつうの、白色の梅が植わっています。



こんな特別な梅だから、王様が使われる入口に植えられているのかな。



そんなことを考えていたら、同僚が笑って冗談めかしていいました。

「王様の、スーパーパワーで、梅もこんな素敵な色になってるのかもね」



ブータンも、春です。




そんなブータンへの行き方はこちら