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■佐々木俊尚:「ことのは」問題を考える について少しだけ3--ネットは「絶対的正義」ではなく「相対的正義」が血を流しているのである。 02:07 ■佐々木俊尚:「ことのは」問題を考える について少しだけ3--ネットは「絶対的正義」ではなく「相対的正義」が血を流しているのである。を含むブックマーク


佐々木さんも、「絶対的正義」を形成してきたのは、元々マスメディアであるという認識は持っているようである。

しかし私は今でも、マスメディアが声高に書いてきた絶対的正義の向こう側に、

しかし


フラットになった言論の世界が誕生し、そこにインターネットジャーナリズムの可能性があると信じている。なにがしかのその可能性が、単なる楽観主義でないことを、私は今ただひたすら祈っている。


「フラットになった言論の世界」とは何なのか。それは、情報発信の中心を持たない、いわば分散型の言論スフィアをイメージしているのだろうか。もしそうだとすれば、これは正しくネットでは展開されているのである。このような形で、私は誰に遠慮することもなく、「著名なジャーナリスト」を批判することができる。私の社会的立場や年収は関係がない。その気になれば、16歳の高校生にもあなたへの批判が可能である。


ネットが実現したのは決して「絶対的正義」を振りかざす群れではなく、むしろ「相対的正義」を主張する何千万という小ブロゴスフィアなのである。それらは、時として確かに一つのターゲットに向けて、集中的に批判を浴びせる。


しかし重要なのは、それらに全て「自由」が保証されており、互いにチェックしあう反論の機会が与えられているということである。もしも今混乱があるとすれば、これらの小宇宙が、火花を散らしているのであり、何か「絶対的正義」を振りかざす一連の群れが秩序だって一つの対象を攻撃しているというのとは違う。

(この点で朝日新聞が醸成した「ネット右翼」のイメージは罪が深いと思う)

「ことのは騒動」の構造を良く見てくれれば、それはわかるはずであるし、オウム問題に関して一貫して取り組んできた滝本弁護士は、このことを軽々と理解して、その上で言うべきは言い、その解決策も具体的に示している。


繰り返す。

もしも今血が流れているとすれば、それはこれら小ブロゴスフィアのぶつかり合いなのである。それらは共通の「絶対的正義」など持っていない。単純にお題目を唱える単細胞も確かにいるが、そうしたものが力を持っている世界ではない。その混乱に目をつぶったところで、いかなる「フラットな言論世界」が登場するというのだろうか。私にはそれがむしろ全く見えない。



もしも佐々木氏や、その他のジャーナリストたちが、「ネットジャーナリズム」や「参加型ジャーナリズム」という言葉の向こうに現出するものが、静謐な美に溢れた秩序だった世界である理想を思い描いていたのだとすれば、それは認識が甘過ぎるのではないかといわざるを得ない。



言論の自由が、仮に血を流して勝ち取られたものだとすれば、我らが直面しているネットジャーナリズムも、今後「血」を流さなければならないのである。残念ながら著名ジャーナリストの多くが、それを認識せず、悪戯にネットジャーナリズムを美化し、この血にまみれることを、露骨に恐れている。私にとっては、そのほうが、真に憂慮すべき事態であると思っている。



単なる楽観主義でないことを、私は今ただひたすら祈っている。


悪いが、それは楽観主義であろう。

■佐々木俊尚:「ことのは」問題を考える について少しだけ2--絶対的正義なんてない。 01:46 ■佐々木俊尚:「ことのは」問題を考える について少しだけ2--絶対的正義なんてない。を含むブックマーク


前日はアジア関係についてコメント。今回は表題の件。本サイトでやろうかなと思ったが、佐々木さんには悪いけれど、それほどの話でもないように思えてきた。あっちは、あっちで今いろいろ忙しいし。

黒崎さんが言うように、前半部のオウムへの感想はいらないな。

おそらく佐々木さんは、私と同じ世代か、やや下だと思うんだけれど、日本の報道人のレベルとしてどうなんだろう。失礼だけれど。このオウム訪問への感想は、これでは、正直泉さんとあまり変わりが無いように思う。

だから夜の東京総本部でオウム真理教信者たちに接触した私は、ひどく緊張し、手に汗をかいた。周囲は静かな住宅街で、夜八時を過ぎると人影もほとんどない。火炎瓶、と聞いてさらに詳しく話を聞こうとした私は、気がつけば白い服の信者たちに取り囲まれていた。写真を撮られたり、詰問されただけだったのだが、この時感じた恐怖はいまも忘れられない。「自分とは異質なもの」「人間のルールが及ばないもの」に相対したことに対する、大げさに言えば根源的な恐怖だったのである。

怖かったわけですね。(いや、そりゃ怖いだろうけどさ)

で、本題。



 ネットの中に絶対的正義が醸成されてきてしまった背景は、どこにあるのだろうか。


 しかし私は今でも、マスメディアが声高に書いてきた絶対的正義の向こう側に、フラットになった言論の世界が誕生し、そこにインターネットジャーナリズムの可能性があると信じている。なにがしかのその可能性が、単なる楽観主義でないことを、私は今ただひたすら祈っている。

祈って終わるのか。という月並みな突っ込みもおいておいて。この絶対的正義と「フラットになった言論世界」の話。

最近、元日テレアナウンサーの薮本さんブログの「炎上」が話題になっている。原因は彼女が、古巣の日テレアナウンサーのスカート覗きについて、「元々男の子はパンツが見たいんだ」とか「見せる女の子はどうなのよ」などと書いたことがきっかけ。それこそ数千のコメントが押し寄せて、大変なことになっている。

これなんかは、佐々木さんの言う「絶対的正義」が彼女を寄ってたかって苛めているということなんでしょうかね?数千のコメントを全部読むことはジャニーズに来るバレンタインチョコレートを数えるようなもので、誰にもできないけれど、コメントの言っている事ははっきりしている。

要は

「会社の都合で件のアナウンサーの名前を匿名にしている日テレを棚上げにして、何が男の子は・・だよ!」


というものだ。はっきりしている。もちろん、この期に応じて有名人をたたきたい有ゾー無ゾーもいるけれど、総じてここでコメントの言論は、「常識的」だと思う。

で、問題は他人事ではない「ことのは」問題だが、確かにオウム憎ければ袈裟まで・・という言論もあるけれど、自分としては松永さんのことも、泉さんのことも、そんな定型的な括りで批判してきたわけではないと思う。それは私だけではなく、単純なヒステリックな批判だけがこの2ケ月繰り広げられてきたわけではない。それは、この騒ぎを追ってきた人なら誰でもわかると思う。


どれほど多いコメントでも、その中で主張しているあるいは追求している中身に、非常識なものばかりがあるわけでもない。かといって、一方的に正義を主張するものばかりでもない。収拾の方向を提案する声は必ず現れるし、本人が説明責任を果たすことで、落ち着く例が殆どである。


果たして佐々木さんは、十分それを追っているのだろうか。



「ことのは」の話には、欠かせない2つの事項がある。


民主党ブロガー懇談会


●ネット報道機関設立企画


の2つである。それに対して松永さんや泉さんがどのように対したかが問われているのだ。

抽象的な「絶対正義」がどうとか言う前に、ジャーナリストとしては事実をどのように取材したか、そして解釈したかが問われるのである。


IT関連の記者だから・・・では許されない。

piyopiyopiyopiyo 2006/05/24 03:26 初めてコメントいたします。
「絶対正義」というコトバは確かに抽象的かもしれません。が、人の言論を含めた行動が「絶対正義」的な…と申しますか、少なくともそのコトバで表現されるようなものに、裏打ちされていると感じることはあります。
残念ながら本家blogを含め、今回の一連のbigbangさんのエントリには、そうした香りを感じざるを得ません。
私は煽り屋でもなんでもなく、これまで黙ってbigbangさんのblogを興味深く読ませていただいてきた者ですが、もし、そうしたご自覚がまったくないと仰るのであればショックですね。
誤解はいやなのでいちおう申し添えるなら、私とて「教団」の罪については相当に思うところがあるわけです。しかし、少なくともbigbangさんの議論には、出口が見えない。いったい、どうすれば?謝罪ですか?それとも、(それこそネットジャーナリズム的な)「事実」をはっきりさせてほしいと?
なあなあにしといてね、などということではないのですが、それこそbigbangさんの議論が「絶対正義」を基にしているかのように、見えてしまうということです。
佐々木氏の文章もよく読んでいますし全て肯定するというスタンスではまったくありませんが、bigbangさんの仰っている、ありうべからざる「絶対正義」のようなものを、bigbangさん自体が後ろ盾にしてはいませんか。
しょうもないこと書いてすみませんが。

keroyaning2keroyaning2 2006/05/24 07:30 >>単なる楽観主義でないことを、私は今ただひたすら祈っている。

>悪いが、それは楽観主義であろう。

のくだりに朝の牛乳を吹き出しましたよ。

知らんけど知らんけど 2006/05/24 10:19 全体がよくつかめないけど。
BigBangさんが完全に納得したければ、BigBangさんが直接松永氏に取材なりインタビューなりをするしかないんじゃない?何もせずに安全地帯から駄目出ししてるだけのように見えてしまうのですが?いい加減にオーディエンスもそう思ってるのに気付いてると思いますが。

名無しの某名無しの某 2006/05/24 18:43
BigBangを擁護するわけではないが、一連のエントリーが意味することを理解していない人がいることに驚いた。

BigBangはオウム批判や泉批判をしているのではなく、松永氏がオウム信者だということが判明している以上、泉氏が「一問一答をすべてウェブで公開したい」というオープンジャーナリズムを標榜するのであれば、彼女が起ち上げようとした組織がどのような構成になっていて、オウムやその他特定の団体と無関係であることを証明しなければならないと主張している。

もちろん無実の証明は難しい。しかし、これまでの経緯や状況を説明することはできるはずだ。それが証明になるかは別にして、ジャーナリストとして問題が発生した場合の責任とは、まず事実を明らかにして他社に判断を委ねることであり、決して自分で言い訳をすることではない。

しかし泉氏は今もって事実関係を明らかにせず、松永氏へのインタビュー(身内のインタビューで何が解明するというのか)や座談会などという茶番、滝本弁護士へのインタビューという言い訳に終始した。それらを指摘されても自ら事実を語らず、メンバーの素性や関係すら隠したまま「私が中心になってやっている」「他の人に迷惑がかかる」と言うのみだ。

つまりBigBangは泉氏やその他関係者に対して「ジャーナリズムとしての責任」を問うているのであり、ジャーナリストを自称し報道機関の起ち上げを計画した泉氏の姿勢を問うている。これを単なるオウム批判や泉批判という文脈でしか理解していないならば、いったい何を読んでいるのか理解に苦しむ。

BigBangにも問題がある。
今回の問題を扱ったエントリーや『GripBlog報道メディア設立企画書について思うこと』シリーズにおいて、BigBangは自分が何を問題にしているのかをはっきりと提示していない。もちろん文章を読めば理解できるのだが、自分の思いこみや先入観で文章を脳内変換してしまう人たちがいるのだ。ハッキリと、子供に言って聞かせるように書かなければ理解できない人がいることを忘れてはならない。

また一連の騒動に関わった責任として、『GripBlog報道メディア設立企画書について思うこと』シリーズを始めたのはいいが、同じシリーズで「泉さんの回答に関して」という記事を書くのはどういうことか。この記事だけではない。過去の出来事について時系列で勧めている記事に、現在進行形の記事を挟み込む手法は読み手を混乱させるだけであり、泉氏への私怨や自分自身の責任逃れを行っていると思われる可能性を考慮すべきだろう。

BigBangBigBang 2006/05/24 22:56 いろいろコメントありがとうございます。考えさせられる点もあります。的確に言っていただいたと思われるものもあります。一部本サイトエントリーで引用させてください。

no-commentno-comment 2006/05/25 20:52  本サイトに書くと反響が大きくなり過ぎそうなので、こちらに書かせていただきます。

> 私が危惧しているのは、好ましからざる意図を持った勢力が、泉さん自身も気がつかないところで、この企画と完成後報道機関を利用しようとしていた可能性はなかったのか、ということであり、

 失礼ですが、こうした陰謀論的な図式まで持ち出すのであれば、本当に危惧すべきところはそこではないのではありませんか?
 今回の一連の出来事は、もっと極端な可能性として泉さんというひとが最初からアーレフやその分派の回し者でありながらそのことをいまだに秘匿し続けている、ということだって考えられます。
 実際、最悪なのはその場合ではないですか?
 つまり、もともと全部が松永氏に追い込みをかけつつ自分のブログなり、自分なりを宣伝するための演技だった場合です。
 実際今回の件で精神的に追い込まれたのは松永氏だけで、泉というひとはその行動を見る限りではほとんど傷など負っていないかのように見える。
 売名なんて「露出して有名になりさえすればいい」って部分だってあるわけですし、「ジャーナリズム2.0」なんてものを持ち出さなくても最初から松永氏への悪意があり、一連の行動に「泉あい」という名義の存在には誠意が一切なかったのだと仮定すれば、「泉あい」名義の行動には結果的にそれできれいに説明がついてしまう部分があり、陰謀論として整合性が取れてしまいます。
 どうせ陰謀論を持ち出すのならそこまでいいきらないと、泉氏の行動の問題点が読者にはっきり伝わらないと思います。「泉あい」名義の存在の側も仮にこれが事実に反するなら、そこまでいわれればもう少し自分の対処の仕方を多少は危機感を持って振り返るでしょう。

BigBangBigBang 2006/05/26 00:48 >>no-commentさん

>どうせ陰謀論を持ち出すのならそこまでいいきらないと、泉氏の行動の問題点が読者にはっきり伝わらないと思います。「泉あい」名義の存在の側も仮に
>これが事実に反するなら、そこまでいわれればもう少し自分の対処の仕方を多少は危機感を持って振り返るでしょう。

私は泉さんに対して匿名の告発者として接しているのではなく、実名として接しています。少なくとも彼女にとっては私は現実に生きている人間なのです。その私が、さしたる十分な根拠を示すことができないまま、憶測でものを言い切ることはできません。(考え方として示すことはできても

no-commentno-comment 2006/05/26 09:59  わかりました。
 BigBangさんとしては特定個人としての人間関係のなかで泉氏を傷つけたくない、というわけですね?
 ならば、最初から私が引用したような陰謀論的図式を持ち出すべきではないのではありませんか? 上の匿名氏がおっしゃっているように「泉氏の現在の態度は無責任で迷惑だ」とはっきり知り合い同士として文句をいえばいい。私が疑問に思うのはなぜこの期に及んで泉氏を思いやる(かのように見える)態度をとって、いうべきことをぼかすのか、という点です。
 なお、個人的にはひとを無自覚な悪の組織の走狗扱いすることは悪意の陰謀者として扱うより礼にかなったものだとは思えません。たとえば松永氏ならむしろ後者のほうを名誉だと思うのではないでしょうか。

BigBangBigBang 2006/05/26 19:05 >no-dcommentさん

> わかりました。BigBangさんとしては特定個人としての人間関係のなかで泉氏を傷つけたくない、というわけですね?

わからないでください。

解釈が違います。相手を特定できる環境にいる私は、根拠の無い発言を行って誘導を行えば、いつでも先方は、名誉毀損を問えるということです。訴状の送付も簡単です。umeさんのように、黒崎さんの所在を突き止めようとした作業も必要ありませんので。