お詫び


ジダンが、母親もしくは姉の悪口を言われたとして、マテラッティに振るった暴行の「是非論」が言われているけれど、言葉の暴力、それも自分のみに対してならともかく、肉親に対しても向けられた、侮辱に対して彼が行動したのは、当然だと僕は思っている。おそらくそこに至るまでの、プロセスもあり、記憶もあり、同様の経験を何度もしてきたのかもしれない。


で、こちらに関して言えば、一部の人がご存知のように、壊れかけた仮想人格の者が、夕べから激しく暴走し、明らかに一線を越えた、身の毛のよだつような激しい言葉の暴力を振るった。私の場合、たとえ肉親が侮辱されたとしても、それに反応する立場の肉親はいない。さらに、別にジダンと並べるわけではないけれど、これほどひどいものではないにしても、今までの様々な局面で幾度か同じような目には遭っている。幸か不幸か、地獄のような耐性も身につけてきていることは事実であり、そうした意味では自分だけをとれば、何かのダメージを受けることも、人が思うほど、あるいは仮想人格氏が狙うほどのことはないと思う。


但し。

今回はちょっと別のことを考えた。


それは、人に投げかける並外れた暴力的な言葉と言うのは、おそらくそれを投げかけられた本人以上に、その人を知る回りの人々、友人であるとか、もちろん恋人であるとか、その人物に何か関わりを持っている周囲の人々の精神にも、破片は飛ぶだろうと思うことだ。


親しい人が攻撃されたとすれば、それを目撃する人々の精神にも間接的な暴力の被害は及ぶ。
その範囲はネットで活動していると、なかなか想定できないけれど、おそらく相当数の人たちに嫌な思いをさせたと思う。そうした責任の一端は明らかに、自分にもあると思う。あれほどの「悪意」を特定の人物の心に生まれさせ、それをここに至るまでに育ててしまったのはやはり自分の不徳の致すところと言わざるを得ない。


そういう意味で、もしもあれを読んで、僕以上に嫌な気分を味わった人がいたとすれば、僕からお詫びをしたい。



不愉快な気持ちを味合わせて本当にすみませんでした。



もちろん件の言葉を投げつけた本人に一番の責があるわけだが、あるいは彼(彼女)の、不安定な精神、あるいは健康、そして追い詰められた状況に因があるとすれば、一概に憎み返す気持ちにもなれない。



「同情」されることや「哀れ」と思われることは、また件の人格のプライドを傷つけるかもしれないけれど、それがわかっていて敢えて言うが、僕は心底、あなたを哀れであると思っているし、理由はどうあれ、そこまでの悪意をあなたの心に生じせしめたことについて、心から残念に思う。



あなたの行為を僕は決して許さないし、そのことであなた自身は責任を問われるべきだけれど、早くあなたの心が落ち着き、以前のような安らかな状態を取り戻して欲しいと一方で思う。これを読めばまたあなたは、揶揄に走るかもしれないが、いやきっと走るだろうと思うが、これは僕の今の正直な気持ちである。