狭山池博物館

 実家への途次、ひさしぶりに狭山池博物館に立ち寄ってみました。堤防の直ぐ下にあって、上から見ると二三の四角い箱が建っているだけなのですが、迷路みたいなエントランスを進むと、エレベーターで一気に地下(というか、本来の堤防下のレベル?)まで下ろされ、そこには水を張った大きな空間があり、両側から水のカーテンが落ちています。大して広くもない敷地でよくこんな人口峡谷を出現させる発想ができたものだと感心します。
 関西でうろうろしていると安藤忠雄の建築に接する機会は多いのですが、ここの出来はピカイチではないかと思います。巨大な堤防の断面をそっくり展示したり、古い取水塔や石樋を保存していたりと、展示のダイナミックさがこの人の大味なところにハマッたのじゃないでしょうか。


 「古代狭山池と台地開発のはじまり」という特別展が目当てでしたが、期待していたのとは少し違ってましたね。常設展示をさらっと見て回ってたら、中学時代の恩師が町内で収集した石器のコレクションにひょっこり再会。当時、後をついて回っていましたので、私も少し持っています。