Blue-Periodさんの日記 このページをアンテナに追加 Twitter

2013-02-15 電車で童貞の人が立っていたので席をかわってあげました

小藪

べつにカメラについて語る誰もが Kai Man Wong のようなビューティフルボイスじゃなきゃいけないてもんじゃないし、俺にはよく分からんのだけど小藪先生に不快を感ずるというレスが意外に多く(俺は昨日からずーっと検索していた)そういうもんなんだ、という感想。昨晩は、小藪感想文のブログを俺は書き始めて朝の5時になってしまい寝て遅刻し、今日帰宅してまたチェックしつつツイートしながら、今また書いている。当の番組自体は5回ぐらい見直した。(これは俺の場合別に特別なことではない。だいたい有吉先生とか益若つばさとか出てたら何度も見直すので。で、「イキる」ことがカメラの醍醐味、と小藪先生当人が言っているので内容はともあれ、写真ブログをポエムにしないにはどうしたらいいのか、昨日書いた文章を読み返しつつ思った。こんなことを書いていた。さんざん書かれたことと同じの重複でウンザリする文だが、そのままで、

 

 

 

アメトークを見た感想をブログに書くのがすごいオシャレでイケてると思うので徹夜で書く

夜が明けてしまいそうだけど、もともとここ数日朝起きれてないし。

他に詳しい&「喋れる」人があまりいなく、小藪先生の独演会になり、カメラ女子を揶揄するシーンはありつつ、カメコの話題には入らなかった。

品川の7D + 24-70mmF2.8という組み合わせを、彼のカメラへの思いを聞いたうえで、それを踏まえて徹底的にdisり(だってこの番組を多数のカメヲタが見ているのだから、このツッコミは必須だろう)、一方で30D + 17-55mmF2.8 の前田健を褒めるのはどうしようもなく正しく小藪先生の役割だったろう。シナリオだとしたら出来すぎなくらいに。

カメラ女子、だいたい、空、猫、犬、オシャレなカフェのカプチーノを上から、小さいサボテン、これがパターン。というのに対してトリンドル玲奈が、じゃあ何から撮ればいいんですか」と問うたのに対する小藪の回答が、友達、おじいさん、おばあさん、本当に大切なものから撮る、という話になったあたりが要点の1つで、年始の自分のα55稼動状況を思い出していた。

年始に自分が撮ってブログに載せていたのは、「空、小さいサボテン」の亜流としてのなにか(未満)、であることは年始のブログ記事の通りだが、枚数的に言えば、親戚の小さい子供たちがメインだった。そう、俺にも親戚がいるのだ。そして、叔母が半ば唐突に(と俺は感じたのだが)せっかくだからみんなで集合写真を撮ろうよ、と言い、集合写真も撮った。そんなことを自分のカメラでしたのは生まれて初めてで、3・2・1のような声のかけかたも俺には分からなかった。が、ともかく撮った。20mm、F4、ISO800だったことはよく覚えている。

 40近い非正規社員でキモヲタのおじさんが

   正月に親戚の集合写真を

      ソニーの一眼で、

         撮った。

それらの写真のRAWファイルはHDDに保存されているのだが、別に俺はプリントするでも、当人たちに贈るでもなく、そのままに放置している。忙しいから? そうでもない。撮っているときから、べつにこうして写真は撮るけど、別にみんなに撮った写真を見せる、みたいなことをすることにはならないだろうなぁと思っていた。たぶん、俺がいつか見るかもしれない、それだけなのだ。俺はそういう意味でもカスなんだし、もっと現実的には、俺がその親戚と連絡をとったりするコミュニケーション能力がない。関係も遠からず消えるんじゃないかと思う。俺はどうしても学校や仕事やブログでそうしなければならない用事がある場合を除いて、自分から誰かに連絡をとることはないし、そういう生き方をすることで生きることができてきた。それはわりとみんながそうしているあるべき望ましい行動指針ではなく、どちらかというと、ステレオタイプ気味ではあれど、ある種の犯罪容疑者のプロフィールのほうに近い、ということが分からないのではなく、そうしないことは俺に不自然すぎて気持ち悪い、逮捕されそう、という感覚というか。そして、俺が将来生活保護のお世話になるときに、親戚に連絡がいっちゃったりするんだろうか、と不安に思うことがあるぐらいで。そのぐらいの青さで。というか、そういう自分の性格を改造する方法が学べないものか、もしくは少なくとも分析できないものか、説明できるようにならないものか、と思って学部を選んだというのが実態なくらいで。(と言いつつ、その意識は表面的なものであり、実際にはちっとも勉強しないでバイトとイメクラの無限ループ、みたいな学生生活(しかも中断)だったのだが。

で、別にナボコフのアメリカ文学講義を読まなくたって、なにかが人の心を動かすのうちのアート部分か個人的部分かポルノ部分かの区別をあいまいにするつもりはないのだけども、ともあれ、自分の個人的な写真の起源は1998で、フィルムカメラだけどカメラに興味がなかったので機種とかも覚えていない。オートフォーカスなのかどうかすら覚えていない。とりあえずピントという言葉も知らないで撮っていた感じだ。

中国->モンゴル

これは1998年に中国とモンゴルのあいだのどこかで撮った写真だが、たぶん北京で添乗員と別れて一人になって喋る相手のいなくなった日本人旅行者のおねいさん(26)と、とくに添乗員とかはなく、ずっとムッツリ一人旅をしていた俺(24)の寝台が隣りだったために食堂車でビールを飲むことになり、それから俺が全く日本語会話を喋れないのでやがて諦めてどこかへ行ってしまった彼女と別れてホッとしながら、かつ、多少ガックリしながら、ぼんやりと撮ったんだと思う。

イチローと並んで俺の大好物である(ほぼ)同い年のヒーロー、有吉先生が猿岩石として香港からロンドンまで行ったのが1996なので、わりと話題の人であった時期だし、彼らが実はミャンマー越え、イラン越えで飛行機を使用していたのなんのと言われていたから、俺は飛行機を使わないで東京からデン・ハーグまで行く、というだけの旅の計画であり、本当にそれだけの結果となったし、写真は本当にそれだけの写真となった。全部。

カリーニングラード

こっちは1999年の確かエストニアで撮ったものだが、ともかく宿でプライベートを確保できず、疲れきっていた。

積極的に人を撮ることなどできなかったし、ストリートシュートなんて概念もないし、記念写真は数枚あるのだが本当に見返す気力もないし、そこに写っている他の人と俺の関係もぜんぜん未成熟であり、俺はそれを見て全く心が動かないし、むしろどちらかといえば激しく嫌悪する具合であり、かろうじて俺らしいなぁと思うのは、各国で撮った、自分のご飯の写真ぐらいのものだった。本当にひどい。「まずそう」。また食いたい。

大学のゼミに全く馴染めず、単位が覚束なく、どうしていいのかも分からず、メンヘル相談でも結論が出ず、仕方ない、いろいろ人生を諦めようと思い、わけのわからん旅をする以外に現実から眼をそらす方法が思いつかなかった俺(25)の悲壮感、マヌケ感、非モテ感などなどがビッシリと詰まったネガフィルムを俺はブダペストの現像屋さんに持ち込んでプリントしてもらい、大事に自宅へ郵送しておき、またszexpartnerに電話、プールで遠泳、マックで夕飯、個室ビデオ、ドナウ川べりでぼんやり、宿へ戻る、の繰り返し。そうして旅を続け、最後のフィルムは自分で持ち帰って日本の現像屋さんで現像した、それをキヤノンのスキャナーで取り込んだJPEGが、何世代も壊れ続けるHDDの中に奇跡的に全部残っていた感じの。※その後、他にもいろんな国に出かけているが、とくにコンパクトデジカメに切り替えてからの旅写真のほとんどは、どこかのタイミングで消失している。「関係の未成熟さ」の標本のような、娼婦の写真か、その部屋の写真ばかりだ。

さて。小藪先生の言う「大切なもの」とはなんだろうか。「大切なもの」で、俺が撮れるものってなんだろうか。こういうものだろうか。これぐらいしかないのだろうか。

小藪先生の言う「イキらんといてほしい」の「イキる」とは、FlickrにUploadするkindのもの、ブログに書く類のもの、「大切なもの」を撮るべき「20年後に泣ける」という個人的なもの、「20年後に泣ける」「大切な」写真とはなんじゃろうかと思うとき、それはnothingのことなんだろうなと。俺は室町時代のモデル撮影会に出かけて「ポートレート」を撮るのでなく、そしてそれを「許諾を得て」「アップロード」したり、A3サイズに「プリントアウト」するのでなく、そうではなく、俺は俺にとって大切な nothing を撮るべきなんだろうなと、そういうことを思う。

怒り新党で、有吉先生は、旅なんてどこ行くかとかじゃねーよ、誰と行くかだろ、と言った。べつにこの番組の言葉にシリアスな意味を見出そうということではないのだが、オチとしては、サリンジャーのなんとかいう小説の最後みたいに、"この数時間(この記事を書いている数時間のあいだ)、俺はどうかしていた。本当にどうかしていた。早く我に返って、若い女の子の水着を撮りに行こう」ということなのか、と。

 

関西人じゃないから「イキる」の意味も実は分からんし、Kai先生の英語だって全く分からん。撮り手のよく消えた写真、てことを考えると、写真は最近はやりのある種のインターネッツ(ソーシャル的な)とは相性が悪いのかもしれないし、フリッカーくらい、わりと頑張って見ない限り撮り手の姿を見ずに見やすい感じの(と俺の運用ではそう見える)、あるいはタンブラー、そういうところに意味があるかも。

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