Bruce Gilden の撮り方 を読む(YOUTUBEで)


土曜は出かけたが日曜は疲れて出かけなかった。雨が降るのか、降らないのか分からない天気の装備は面倒だ。
家でBruce Gilden展でも見よう(Youtubeで)と思った。写真展に出かけたら、映画のプロモCM見たいなサムカル感想文を書くしかなくなるんだし、そもそも感想文は嫌いだし、誰とも知れぬ誰かにオススメもクソもない。家ならじっくり見れるじゃねえか。
 
 

レンズ


LEICA M6 + ELMARIT-M 24mm F2.8 なんじゃねえかな、とまず思った。比較的安いレンズだ。画像検索と組み合わせて、そうじゃないか、という気になった。
しかし布シャッター・ライカのストロボ同調速度はすげぇ遅いはずだ。1/50secとか、1/60secであるはず。日中に、フラッシュを焚いて、そこまで遅いシャッター速度で撮るって、普通の感覚だとちょっと異常に思えたりもした。
 
 

シャッタースピード


初心者一眼記事のお決まりと言えば、露出、シャッタースピード、絞り、ISO、ということになるのだが、もちろんフラッシュを焚けばまず、シャッタースピードの意味は変化する。フラッシュの閃光は大型のフル発光でもそこそこ早くて、クリップオンストロボみたいのだと、1/500secより遅いと言うことはないだろう。で、フラッシュ抜きでの明るさが充分に暗ければ、閃光時間で被写体は止まるので、シャッタースピードがどうこうという話と、ブレの話は無効化される。あるいは背景はブレたとしても、光のあたる被写体はブレない。どうしたってブレない。どんなにトロいシャッターを切ってもブレない。当たり前だが。
 
 

フラッシュ同調速度


フラッシュの光に頼って撮る人(日中シンクロでも補助光扱いの場合は別だが)メインに頼る人にとって、手ブレだの被写体ブレだのという概念はない。光れば止まる、手ブレ補正?はぁ?てなもんだ。考えるべきことは、閃光の開始と終了が、シャッター幕の全開になっているあいだに行われること。それがライカだと1/50secとか1/60secぐらいまで遅くしないといけない。ニコンAPSCや最近のミラーレスは1/250sec、ニコンの安いフルサイズやキヤノンの中級機以下は1/200sec、D40コンデジなら無限というか、閃光時間まで。クリップオンのフル発光なら1/500secだろう。写ルンですで1/125secぐらいか。ソニーのA7rはもっとトロいくそカメラだ。父さんすればいい。
 
 

背景と被写体との輝度差


Bruce Gilden の撮る写真は昼なんだか夜なんだか分からぬ。被写体は閃光時間だからブレない。背景は広角だからブレない。ただ昼なのに夜っぽい。ライカの布シャッターが全開になっているあいだに閃光させるために1/50sec以下になるぐらいまで絞りを絞っているから夜みたいな背景になるんじゃねえだろうか。
 
 

ピント合わせ


昼なのに、そこまでトロいシャッター速度で切るために思い切り絞る、ということは被写界深度がものすごく深くなるわけだ。あとで彼のカメラのデフォルトがF22で0.9mであることを一時停止してチェックしたのだが、この数値が理にかなっていて参った。被写界深度表で、フルサイズ(ライカだから当たり前だ)、24mm、0.9m、F22、と入れると、フィルム面から42cmより先はすべてピントが合う。ピンボケがないのだ。ピントもシャッタースピードも気にしなくて良い。構図がすべて、みたいなもんだ。
 
 

ガイドナンバー


思い切り絞り込み、スローシャッターで、そうするとフラッシュの光の効果は弱められてはいる。絞れば暗くなるが、シャッタースピードをどんなに遅くしても明るくならないのがフラッシュの露出だ。強力なストロボなのか、ガイドナンバーは分からんが、光は2mがせいぜいじゃなかろうか。つまり接近しないとブレブレになる。普通の逆だ。
 
 

順光・逆光1


金を払っておねいさんを撮るポートレートマンは逆光で、レフ板の反射を頼りに、もしくは淡いストロボ光をあてて、背景との輝度差を埋めながら(カメラのオート露出が背景の明るに合わせるために顔が暗くなることを防ぐように)撮る。もしくはニコンマンなら顔の明るさをスポットで測って背景を白く飛ばしながら撮る。キヤノンマンもど真ん中ならスポット測光できるから、真ん中で測光して、目ん玉でAFして、構図をつくって、撮る。3ステップ。だるい。70-200mmf2.8だと写真辞めたくなるレベルにだるい。
 
 

順光・逆光2


記念写真マンは順光で顔が明るく写るように撮る。鼻の下やらあごの下に陰が出来て記念写真ぽくなる。
スナップマンは、光を読む。今の太陽の位置がどちらだから、どっちから撮るとどうなる云々を天気と相談しながら撮る。白い壁の近くで反射を使って撮る。夜は電灯の下で撮る。自販機の横で撮る。信号待ちの車の前照灯を拾って撮る。もしくはなんにも考えないでフルサイズの高感度で撮る。ナチュラで撮る。
Bruce Gildenは正面から光をあてる。もしくはサイドからあてる。天高い太陽とは異なり正面なら影はできない。サイド光は横に影をつくる。そうやって撮る。順光も逆光もクソもない。どこでどちら向きでもOKだ。
 
 

調光


露出計を携帯しているようだが、それで絞りを変えているのか、ストロボを調光してるのかは知らぬ。シンクロコード1本でつないでいるので、もちろんフラッシュもマニュアル設定だ。
 
 

指示出し


Bruce Gilden は、「マナーのなってない奴が一番嫌いだ」と言う。
通行人に指示を出す。スマイルするな!と怒鳴る。歩け!俺に気づかぬフリをしてそのまま歩け!と指示を出す。ロバート・キャパが好きで、写真がいまいちなら、もっと近づけ、といつも唱えている。エリック・キムもGildenの真似をよくしている。ノースマイル!と言う。気づかぬフリをしてそのまま歩け!と指示を出す
 
 

構図


Bruce Gilden は大男だが、光学ファインダーを覗いて撮る。大男がファインダーを覗いて撮るためにはかがむ必要があり、毎度かがんで撮っている。Thomas Leuthard はOM-Dなので、かがまないで撮る。彼はEVFを使わないで撮りがち。OM-D のシンクロ速度はクソ早いので、撮り方も変わるだろう。Lightroomで傾きの補正などもかなり頑張るほうみたいだから、構図も撮るときはラフに見える。フィルムライカの Bruce Gilden はそうもいかんのだろう。
 
 

ロケーション


ブルックリンか、ハイチか、浅草か。DRTVは香港。Eric Kim や Thomas Leuthard は世界中で撮ったものがゴンゴンアップされている。
 
 

被写体


変な格好のやつを撮る、とBruceは言う。Eric Kimは、路上パフォーマー、ホームレス、コスプレの3つは絶対に撮ってはいけない、と言う。(言ってないかもしれない)。Kai Man Wong はトロリーを押す老女ばかり撮る、という。
 
 

もう書くことがなくなってきた


もう書くことがなくなってきた。
 
 

ポストにメール便が入っていた


なにを注文したのか覚えていなかった。
 
 

森山大道


森山大道の本だった。以前にも読んだ本だった。読んだのだが全く内容を覚えておらず、ネットで評判がいいのでまた買ってしまった。
読んで見ると、ああ前に読んだな、と思った。中身がないから覚えてないんだろうか、と思った。
精神論ばっかりに見えた。抽象論ばっかりに見えた。
 
 

日本人


日本人写真家にも面白い人がたくさんいるんだろうと思う。でもどこにいるのか俺にはよく分かっていない。
 
 

機材


Bruceさん、そのスタイルで、なぜライカを、とは思う。SONYサイバーショット、RX100をオススメ、と思った。
 
 

機材


俺自身の中でも、一眼レフはオワコン、という気分がある。レンジファインダーもオワコン。ミラーレスもオワコン。アイホンでいいとは思わぬ。設定ができない。コンデジでいいと思っている。
 
 

機材


俺は未だミラーレスを使っているが、それはコンデジの100mm超が暗いのと、24mm未満がほとんど存在しないから、というのがある。カシオなんかは21mm出してるけどクソ高い。24〜120mmあたりはほとんど撮らないのだが、撮るときはコンデジだ。超広角と、望遠だけミラーレス。
 
 

本当にもう書くことがない。


超有名な日本人写真家ではアラーキーだけ面白いと思った。
 
 

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引用元

WNYC Street Shots: Bruce Gilden
http://www.youtube.com/watch?v=kkIWW6vwrvM

Bruce Gilden (2014) New York
http://www.youtube.com/watch?v=Tdbh7BimRz8

Everybody Street
http://www.youtube.com/watch?v=G2yVXt0CxgA