A Goofball

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2018-04-15

[]戦前日本のポピュリズム

日比谷焼打事件から第二次近衛内閣まで、大衆がメディア(主に新聞)にどれだけ

煽られてきたかを詳述している。

わりと最近まで日本人は暴れまくっていたのだなぁ、と思う。


今のデモは基本的にお行儀の良い平和なもので、それはそれで好ましいのだが、

実際に政府をビビらせるには死者が出るぐらい暴れないといけないのでは

なかろうか。


第二次近衛内閣で大政翼賛会ができたときに、著者は

この「新党結成」のような手段が理念・目的のように語られるのが、

繰り返される日本的ポピュリズムの特質とも言えよう。(p 276)

と述べている。これは現在でもよく当てはまることだ。


結局、普通選挙が実施されている状態でポピュリストが選出されるという

ことは、彼らを選ぶ人がたくさんいるからで、どの時代も大衆は騙され

やすいということなのだろう。


現代のポピュリズムについては

本書に詳しい。


なんだか最近、中公新書が攻めていて面白い。

逆に新潮新書文春新書の勢いが弱まっている気がする。

2018-04-07

新しい冷蔵庫が配達された。

今まで使っていたのは、1987年10月に兄が秋葉原で15インチのテレビと

一緒に買ってくれたものだ。


上京して半年間、テレビも冷蔵庫もなしに四畳半の部屋で何をしていた

んだろう、と今となっては不思議なのだが、ともかく30年と半年間ずっと

苦楽をともにした冷蔵庫がリサイクルに出された。


もしかしたら50khzの家電を60khzの地域で使っていたからかもしれないが、

冬場は中の物が凍るようになって使い物にならなかった。

ペットボトルのお茶など過冷却状態になって、注ぐ途中でシャーベットに

なっていた。


17年前は自分で担いで二階の部屋まで持って上がったものだが、今では

とても無理なので、電器屋の配送の人にやってもらった。

ありがたいことだ。

2018-04-04

[]真実の10メートル手前

東野圭吾の「探偵ガリレオ」を読んだとき、これってテレビドラマ向けに

書いたのか、と思った。数年して福山雅治主演のドラマになって大ヒット

したので、自分の目に狂いはなかったと自画自賛した。


ミステリ小説作家にとって、人口に膾炙する探偵や刑事を生み出すことは

喜びだろうと想像する。

古くは明智小五郎金田一耕助、昭和だと十津川警部浅見光彦なんかは

何度も映画化やドラマ化されていて、作家冥利につきるのではなかろうか。


東野圭吾が生んだ湯川学や加賀恭一郎も多くの人に知られたミステリ小説の

主人公である。

そこが通俗的と思われたせいかどうかは知らないが、長い間直木賞がとれなかった。

個人的には「白夜行」で受賞すべきだと思ったのだが。



なぜ延々と東野圭吾のことを書いたかというと、米澤穂信も太刀洗万智という

キャラクターを生み出しているが、映像化する色気はないような気がするから

である。


別に映像化を狙った作品を書くのが悪いわけではなく、ミステリ作家が売れる

ためにがんばるのはいいことだとも思う。専業作家で生活できる人はほんの

一握りだろうから。


私がプロデューサーだったら、太刀洗万智にシシド・カフカをキャスティング

して映画なりドラマを作るだろう。


だが、原作どおりの物語にすると、どうも大衆受けが悪いような気がする。

題材が渋いというか、苦々しい読後感があるというか。でも、その感じが

太刀洗万智シリーズの魅力でもあるわけで。



ただ、この渋さで直木賞をとる可能性も否定できない。

本作と「満願」で候補になっているが、まだ受賞できていないのが悔しい。

東野圭吾のように6度目のノミネートまで待たされることがないようにして

ほしいものだ。


米澤穂信といい万城目学といい、私の好きな作家はなぜか直木賞と縁が薄い。

別に直木賞をとったからいいというわけでもないのだが、世間の評価というのは

そういうものだから、たくさんの人に作品を読んでもらうためにも、早めに受賞

させるべきでは、と思う。


もともとアンチ直木賞のために作られた本屋大賞も、最近はなんだか直木賞に

寄っていっている感じがあるし、ファンとしてはイライラするのである。



いろいろと下らないことを書いてしまったが、本作はぐいぐい読ませるので

おすすめです。

文庫版の解説が素晴らしいので、評価はそこで読んでください。

さとしさとし 2018/04/05 13:34 米澤穂信はいいよね。将来性にも期待したい。
ところでうちの新アニメで「銀河英雄伝説」がこの春始まるので良かったら観てみてくれ。

BoazBoaz 2018/04/06 02:17 銀英伝のオールドファンには、新作のキャラデザに不満があるようなのだが、俺は初めて見るので
関係なく楽しませてもらうよ。
今期は「ゴールデンカムイ」も楽しみだな。

2018-04-03

[]金剛寺さんは面倒臭い

周りの人を幸せにするラブコメ、とでも言えばいいだろうか。

突拍子もない世界観がすんなり飲み込める名作だった。


もしこれをアニメ化するなら、ナレーションは大塚明夫でいってほしい。

ゆるキャン△」とか「宇宙戦艦ティラミス」のアニメを引き締めていた

のは、大塚明夫のナレーションだと思うので。


そしてこのマンガは「ナレーション芸」とでも言うべき構成をしている。

私は脳内でなぜか大塚明夫の声でナレーションを読んでいた。


あと、本作とは関係ないが、同じとよ田みのるのマンガ「FLIP-FLAP」が

全く映像化されていないのが解せない。

プロデューサーは何をしておるのだろうか? 

2018-04-02

朝日新聞で日曜日に掲載されていた津村記久子の「ディス・イズ・ザ・デイ」が

終わった。

サッカーの二部リーグを応援する人たちを描いた小説だった。

といってもカングレーホ大林とかアドミラル呉とか、小説の中だけの架空のチーム

の物語なのだが。


私はサッカーの楽しみ方が今もよく分からないのだが、この小説を読むと

サッカーファンがどのような見方をしているのか何となく分かった。

注目する選手を見つけ、彼がゲームの中でどのような動きをするのかを

追うことで、試合の行方を楽しむらしい。


ぼんやりとボールの動きを見ているだけでは、たぶん面白くはないのだろう。

選手のポジションと役割が理解できてないからだと思う。


おそらく作者は架空のサッカーチームをあれこれ考えるのが楽しかったと

思う。一種の二次創作とも言えそうだ。


たしか真野恵里菜主演でドラマ化された「この世にたやすい仕事はない」でも

カングレーホ大林というサッカーチームが登場していた。

よほど気に入っているのだろう。


「ディス・イズ・ザ・デイ」はドラマ化しにくい小説かもしれないが、これを

見事に映像化できる人は相当の手練だと思う。