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2016-09-28

Boaz2016-09-28

7-9月期の深夜アニメの感想メモ

甘々と稲妻

 今期はこれが一番楽しみだった。

 「よつばと!」のようなテイストがある作品で、つむぎ役の子の声がよかった。

 独身のオタクは、まるで子育てを一緒にしているかのような感覚があったのだが、

 実際に子育てをしている人から見たらどうなのだろう? 

 自分でトイレに行けるようになるまで育てるのが大変で、そこを端折っているのが

 不満かもしれない。


 ↓


あまんちゅ!

 坂本真綾の主題歌が素晴らしくて、OPを見ているとどんどんダイビングをする話かと

 思っていたが、実際は内気な女子高生がダイビングライセンスを取るまでの物語だった。

 バディとの絆を丁寧に描いていて、ネコのデザイン以外は言うことなしだった。



ラブライブ!サンシャイン!!

 私はファーストよりも「サンシャイン!」の方が好き。キャラクターがより

 練られていると思う。推しは花丸ちゃん。

 サンライズガンダムのように作り続けてくれるのだろうか。



NEW GAME!

 若い女性ばかりのゲームソフト会社、というのをぐっと飲み込めば、とても面白い

 アニメだったと思う。よく見るとエロい作画も良かった。

 個人的にはねねっちの「〜しなくっちゃ」という舌足らずな言い方に萌えた。



この美術部には問題がある! 

 萌えアニメとしては今期ナンバーワンではなかったか。

 最初、高校生かと思っていたら中学生だったので驚いた。

 部長は中学生にしては老けすぎではないか。



orange

 手紙って最初に全部読まないか、というのをぐっと飲み込めば、感動できる作品だった。

 なにより主演の花澤香菜の演技がすごい。

 自殺は周りの人にも傷を残してしまうものだが、それは身近な人が自殺しないと

 分からないのかもしれない。



ReLIFE

 メガネの子が若返っている人なのは最初から分かったが、最後のどんでん返しは見事

 だった。もっとドロドロする話かと思ったが、学校での話は普通の青春ストーリーだった

 ので、ちょっと肩透かし感があった。エンディングの懐メロとBGMも良かった。



マクロスΔ

 美雲というキャラクターによって三角関係がぼやけてしまい、ミラージュが恋愛面で

 ほぼ何もなかったように思えた。楽曲もがんばってはいるが、菅野よう子の偉大さを

 超えることはできなかったと思う。フレイアを演じた子はいい声をしているので、

 これからも活躍してほしい。



クオリディア・コード

 今期最大のがっかり作品だった。期待していたのに、作画が酷かった。

 いろいろ凝った設定で打ち合わせは盛り上がったかもしれないが、アニメとして表現

 できなければダメでしょう。



・チア男子!

 最終話のダンスにリソースを振ったせいか、それまでの動きがほとんど止まっていた。

 これはアニメにするよりイケメン俳優を揃えた実写にした方がヒットしたのでは? 

 それにしても朝井リョウの小説の映像化率は異常。



Rewrite

 これは視聴した自分が悪い。ゲームからアニメ化したものとは相性が悪いと分かって

 いるのに見てしまった。

 こういうギャルゲー系の作品は、一人ひとりのルートごとに進めるとそれほど違和感は

 ないが、全体で同時に進めると(つまりアニメ化すると)闇鍋のようになってしまう。

 木に竹を接いだようなエピソードが続くのはそのためだろう。



ももくり

 ストーカーが美少女なら許されるのだろうか。

 絶対、この二人は続かないよなぁ、と醒めたオッサンの目で見てしまった。



はんだくん

 「ばらかもん」は名作だったのだがなぁ。

 いや、ギャグ作品として見るとそこそこ面白いのだけれど、私には合わなかった。

2016-09-25

Boaz2016-09-25

[]ザ・万字固め

ザ・万字固め (文春文庫)

ザ・万字固め (文春文庫)

万城目学のエッセイ集第二弾。面白かった。

前にチラッと読んでいた、静岡県のうなぎ屋の話が収録されており、再読できて

嬉しかった。


それから、2010年12月に購入し、2011年3月31日に売却した東京電力の株の話。

株主総会に出席したレポートも収録されていた。文藝春秋に載っていたやつだ。

静かな怒りがみなぎっており、震災を忘れかけた今こそ読むべきかと思った。


他にも2014年サッカーワールドカップの日本チームの戦いぶりを冷徹に記した

コラムや、森見登美彦綿矢りさとの鼎談もあり、バラエティに富んでいる。

万城目学ファンならずとも読んでほしい一冊だ。



残念なのは、本人が年齢を重ねたため、もう大学生ものは書けない、と言っている

ことである。

私は「ホルモーもの」をもっと書いてほしいと思っていたので、がっかりした。

同志社大学が参戦する話はみんな読みたいのではなかろうか。


まあ、作者が大学生のリアリティを求める以上、周りがどうこう言ってもしょうが

ないのかもしれないが、我々が読みたいのはあくまでホルモーの物語であって、

別に大学生が今どきの描写をされているかどうかは関係ないと思う。


だって、週刊少年マンガ誌の読者は少年だけど、描いているのはほとんど中年で

ある。じゃあ、彼らが描くマンガに今どきの少年っぽさがないからつまらないか

と言えばそんなことはないわけで、表層的なものを読者は求めていないと思うの

だが、どうだろうか。


万城目学の気が変わるまで、私はじっと待っていることにしよう。

2016-09-21

Boaz2016-09-21

[]古見さんは、コミュ症です。

いま少年サンデーのショートギャグで個人的に一番好きな作品。

アニメ化希望。


作者の名前を検索したら、以前は漢字で「デジコン」というマンガを描いていた。

たしか最強の宇宙人をJKがリモコンで操る作品だったと思う。

あまり面白くなかったが、担当編集者が変わったのだろうか。


このマンガは「はんだくん」と同じ構造で、主人公は周りから神格化されている

のに、本人は全く逆に思っている。

そういうギャグ作品がヒットしているということは、他者の視線やスクール

カーストがキツい読者が増えているということか。

(昨日の「聲の形」なんかは、逆に周りの人の顔にバッテンをつけていた)


ちなみに「古見さんは、コミュ症です。」は、単行本の42-43ページの

見開きで物語的には完結している。

ストーリーマンガだと、あそこが感動の最終回だ。

ギャグマンガは、そこから笑いに持っていかなければならないので、ネタ出しが

辛いと思う。

その意味で、男子でも女子でもない幼なじみのキャラクターを出したのは上手い。






ここからはローカルな愚痴なので読まなくてもかまいません。


松山市は明屋書店という大手チェーンがあって、普通の雑誌とかマンガなどは

そこで買っている。


私がよく買っていたのは中央通り店だったが、半年ぐらい前からマンガの

コーナーが変わった。

昔は新刊書を平積みにして「本日発売」「昨日発売」という札を立てていた

のだが、最近は映像化された作品を話題書として平積みするようになった。


新刊は通常の単行本の棚に置かれるようになり、探しにくくなった。

一応、新刊書はコレ、というポップはあるのだけれど、話題書の方に力を

入れているので、入荷が雑になった。


なぜ雑になったと断言するかというと、「古見さんは、コミュ症です。」が

入荷していなかったからだ。まあ、最初から期待はしていなかったのだが。


そこで平田店に行ってみた。

ここは売り場が広いので、新刊書を平積みにしている。

が、やはりない。店内にある専用端末でチェーン店の在庫を調べると、

空港通り店に置いてあるという。遠い。


おそらく刷り部数が少ないので、入荷を絞ったのだろう。

それにしても、大きい本屋を3軒も回らなければならないとは。

大都市でマンガに敏感な担当者がいる本屋なら、きっちり仕入れているはず

である。


もしやと思って、宮脇書店という香川県に本店のある本屋の支店に行くと、

普通に平積みしていた。

もちろんそこで買った。


「古見さんは、コミュ症です。」は重版がかかったそうなので、明屋書店でも

そのうち入荷するだろう。


しかし、明屋書店のマンガ棚の担当者は、たぶん普段からマンガを読んで

いないのではないか。

棚を見ていると、そんな気がする。

2016-09-20

Boaz2016-09-20

[]聲の形

君の名は。」と並ぶ名作だった。今年はアニメ映画の当たり年だ。

以下はネタバレ



山田尚子監督は、ピッチャーに例えるなら右の本格派で、ストレートをぐいぐい

投げ込んでくるタイプだ。

前作の「たまこラブストーリー」は、ほぼまっすぐを投げ続けて完投した。

強い地肩があるからできることだ。


「聲の形」は、聴覚障害者が主人公の作品で、かなりデリケートな作りが要求される。

なので、変化球とストレートを投げ分けているように思えた。

ただし、ストレートが豪速球だからこそ変化球が生きるわけで、我々はその力強い

演出を受け止めなければならない。



主演をつとめた早見沙織は、大きな映画賞をもらうべき演技を見せたと思う。

アニメ関係の映画賞ではなく、邦画全体の映画賞である。

そのくらいすごかったのだが、おそらくアニメ作品は差別されているので、

実写映画の誰かが表彰されてしまうだろう。

(もしこの予想が覆ったなら、お詫び申し上げる)


この映画を見た同業の声優は震撼するだろうし、監督は彼女を指名してオファー

するのではなかろうか。



音楽も素晴らしかった。

冒頭の小学校時代のいじめの場面は、THE WHO の曲を持ってくることで荒々しい

印象を分担していた。うまい使い方だったと思う。


途中に、耳の聴こえない人が聞こえるであろう音を耳の聴こえる人に対して作って

いるところがあって、その細かい技術に驚いた。


そしてエンドロールで流れる aiko の「恋をしたのは」は、まさに山田監督の狙う

ラブソングの豪速球だった。



さて、ここからは本当にチラシの裏的な話である。


私は映画を見る前にマンガの単行本を買っていたのだが、2巻目までで読むのを

やめていた。それ以上読み続けるのが苦痛だったからだ。


物語がつまらなかったからではなく、登場人物の中に酷い人間が多かったから

である。彼らが、お前もそういう人間ではないのか、と刃をつきつけるようだった

からである。


しかし、映画公開前に、なんとか全7巻を読み通した。

そして、何とも言えないモヤモヤが残ったのだった。



そのモヤモヤとは、善悪のバランスの問題である。

単純な娯楽作品ならば、悪いことをした奴は罰を受けなければならない。

それがエンタテインメントの帳尻というものだ。


だが「聲の形」は単純な娯楽作品ではない。むしろ純文学寄りと言える。

なので、いじめの罪を他人に押し付けた人間たちは、罰を受けない。


そこがこのマンガのリアリティだろうし、読者の心を引っ掛けて離さない

棘のようなものなのだと思う。

しかし、耳の不自由な西宮硝子は、何か悪いことをしたのだろうか。



映画化でどう描写されるか、まず気になったのは黒髪ロングの植野直花である。

ここまで自己中心的なキャラクターも珍しい。

西宮硝子の母と殴り合いをする場面は映画でも描かれていたが、マンガのような

狂気は映像ではあまり感じなかった。


なぜ、この子が最後にしれっと仲間ぶっているのかが分からない。

それは川井みきも同様である。本当に気持ち悪いほど加害意識がない。


他にも小学校の教師や島田や広瀬も、基本的に悪いことをしたまま終わる。

マンションから落ちた石田を助けたのが島田だとして、それで罪が消えた

わけではないだろう。


さらに、西宮硝子の父親とその両親である。

田舎の人にありがちな障害者差別丸出しで、映画ではカットされていた。

彼らもその後どうなったのかはマンガで描かれていない。


映画評論家みたいな人が、応募した作品を酷評する場面もマンガでは

あったが、公衆の面前でそんな発言をするかしら、とも思った。

あれは編集者がモデルなのだろうか? 



作者は、むしろ世間の半分はそういう人たちでできているのだ、と伝えたい

のかもしれない。


映画を見終わってから、マンガを再読してみたが、やはり読むのが辛かった。

大人になった主人公たちが幸せになりそうな予感がするのが、せめてもの救い

だった。


映画は尺の都合で、文化祭のところで終わっているが、原作のマンガを読んで

違いを比べていただきたい。


ところで、なぜ石田くんのビッチな姉だけは顔を出さない演出だったのだろうか。

夫のブラジル人はちゃんと描いているのに。

何らかの意図があると思うのだが、理由が分からなかった。

誰か教えてください。

さとしさとし 2016/09/21 22:11 恥ずかしながらまだ観られていないんだよなあ。早く観るよ。

BoazBoaz 2016/09/21 23:42 松山は平日のレイトショーでも8割ぐらいの客入りだったよ。
今後も興収は伸びそうだね。
130分と長いのでトイレに行ってから見てくれ!

さとしさとし 2016/09/23 00:53 今日行ってみたが、満席で入れなかった。あらためて挑戦することにしよう…。

BoazBoaz 2016/09/23 22:28 大ヒットだなぁ。ラブライブを抜くだろうか。
口コミで人が来ているのかな。

2016-09-13

Boaz2016-09-13

[]戦争の社会学

タイトル通り、戦争についてこれを読めばだいたい分かる感じがする。

私は素人なのでそう思ったのだが、ミリヲタが読むと違うかも。


個人的には前半部分がジャレド・ダイアモンド的な話の進め方でぐいぐい

読めた。後半のグロティウスが出てきたあたりからは、法律論みたいな

話になって、読むスピードが落ちた。


現在の非対称戦争は、先進国(というか米国)への、貧困と宗教が混じった

反撃のように思える。

だとしたら、貧困を何とかすれば戦争やテロも回避できるのでは、と考える

けれども、それは社会学ではなく経済学の話か。



ところで、本書とは関係ないのだが、米国には退役軍人省という省庁がある

らしい。不勉強なので最近まで知らなかった。

米国の国家予算は国防省に最も割当られ、次が退役軍人省だそうだ。

主な仕事は、文字通り退役した軍人への福利厚生である。


なるほど、米国は世界最強の軍隊を持っていて、退役軍人にも手厚い国なのか。

当たり前だが、米国は戦争マシーンなのだな。

そして、軍人は日本人が想像する以上に身近な存在なのだろう。


先日テレビで耳にしたのだが、いま行われているパラリンピックも、もともとは

傷痍軍人のために開催されたものだそうだ。

出場している人それぞれの事情があるが、軍人が多いのは驚いた。


だから日本も戦争に対するリアリティを持て、というふうに話を持っていけば

いいのだろうが、そのあたりはなんかモヤモヤするのである。



もうひとつ話は飛ぶが、、いまのシリア内戦について考えると、アサド大統領が

悪のアイコンになっていないのが不思議だ。


イラクのフセイン大統領は、それこそ最悪の独裁者みたいなイメージで写真が

メディアにたくさん掲載されていたと思うが、アサド大統領の写真はあまり見ない。

それとも欧米では頻繁に報道されているのだろうか。


中東の指導者で悪のアイコンだったエジプトのムバラク大統領とかリビアの

カダフィ大佐とかは、アラブの春でいなくなってしまった。


欧米のメディアは、あまり悪のアイコンを宣伝すると収集がつかなくなると

学習したのかもしれない。


逆に、東アジアでは金正恩がその役割を担っている。

彼を暗殺できたとしても、その後の混乱が予想できるので、誰も火中の栗を拾い

たがらないのだろう。