書評「google analytics 入門」かわちれい子/CreatorsNet

この本を読んでの感想ですが、
google analyticsの全機能紹介とかやんなくて良かったー」
です。
最初はなんだかマニュアルっぽいなと思ってみていましたが、読み物としても参考になります(ただ、google analyticsをやっていることが前提ですが)。
最初の第一章、第二章、最後の第七章以外は、
「表題」→「手順」→「結果の読み方」→「ポイントの抽出」
という構成になっていて、「結果の読み方」→「ポイントの抽出」のところで、「如何に使うか」、「どう考えるか」を解説し、「ポイントの抽出」で重要点を指摘しています。この部分があるので一度通して読むと、「どうしたい?」、「どうする?」の所の全体像が浮かび、改善策の全工程を見渡すことができるようになります。第一章、第二章はgoogle analyticsを使い始める為のマニュアル的な内容となっており、第七章は、具体例を挙げてサイト改善の考え方のケーススタディ(実際あったケースではないですけど)となっています。
私が
google analyticsの全機能紹介とかやんなくて良かったー」
と思ったのは、これ一冊で全機能の70%(私の直感)ほどは確保しており、ほぼほぼ、使いこなせるようになると感じたからです(実際、「google analytics」をどう使うかに焦点を当てたエントリーの方が読まれてますし)。
しかし、この本は企業のサイトを想定してかかれており、個人サイトやBlogでどう使うかについては書かれていません。また、企業の担当者が一番困るであろう、「Flashコンテンツへの対策」、「javascriptへの対策」、「eコマース対策機能の使い方」についてはほとんど言及しておらず、専門家と相談してください、という風な記述になっていますので、「使いながらなんとなく覚えちゃったけど、高度な機能を使いたいな」という方には向かない一冊です。

まあ、いろいろ書きましたが、1480円なので十分元は取れると思います。サイトやBlogみながらgoogle analyticsの管理画面を調整するのは骨が折れるので、これからgoogle analyticsを始めようという方や、使いはじめで使いこなせないと感じている方にはお勧めの一冊です。