生命保険のカラクリ
生命保険のカラクリ (文春新書) | |
岩瀬 大輔 おすすめ平均 損してる気がする 保険について頭の中が整理される 保険を真剣に考えるきっかけ 生命保険は家の次に高額な商品だと痛感させてくれた一冊 流石。天才。岩瀬大輔。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
rindai87に借りた。thx.
point of view
- セイホって結局なんなの
- 日本のセイホの問題点は?
- 問題点の原因と解決策は?
- セイホとどう付き合うべき?
- 著者は何をした?
内容メモ
セイホが社会を変える理由
1. 市場が巨大。年間4兆円。1%の値下げで4000億。
2. 市場が非効率で無駄に高価。内容が理解されていない。
3. 変革の流れ。2006年保険業法施行規則。
保険会社としては、貯蓄性と保障性の商品間で手数料が大幅に異なる。前者は数%、後者は30-60%。
プラス、両者を同一の販売元が売る*1ため、保障性がメインとなる。
付加保険料...経費を補うために取る手数料。2006から各社の裁量に委ねられた。
生命保険が理解しにくい理由
1. 各社が売り出す商品が「福袋」になってる
2. 保障と貯蓄という、異なる性質を内包している
※保障→基本掛け捨て / 貯蓄→自分のお金
生命保険の適切な価格がわかりにくい理由
1. 頻繁に買うものではないため「相場感」がない
2. 条件を少し変えると保険料がガラリと変わる
+ あとから戻ってくる「満期金」「払戻金」「配当」などがあって正味額がわからない
※例: 保障期間が10年か終身かによって、保険料は3,4倍になる
防衛策のひとつ...保険の給付内容がシンプルで、100%理解できるものに留める。特約はつけないでシンプルな単品商品のみに加入する。
- 保険会社の収益源...シサ・リサ・ヒサ
- 死差益: 予測死亡発生確率よりも実際が低かった場合、浮く金額
- 利差益: 預かった保険料の運用が想定より高くなった
- 費差益: 事業費として保険料に織り込まれているコストを下回る経営をした
※実際の各社の構成を見ると大半が死差で、これによって利差(利差損)の穴埋めをしてきた
消費者も保険の選び方が変わってる。大手生保離れ。流れ先は
1. 外資系(アフラック・アリコ)
2. 男性コンサルティング系(ソニー・ブルデンシャル)
3. シンプルで安い保険( 共済を含む)
セイホの見方
- 「何に備えるか」という観点で、死亡・医療・貯蓄の3つに分けて考える。
- 保障と貯蓄は分ける。
- 生命保険がすべてではない。企業の福利厚生、共済なども考える。
- # 別の金融商品も考慮に入れる
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『医療保険は入ってはいけない!』という本