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2009年02月20日

東京大学経済学部 平成20年度冬学期 マクロ経済学試験問題

木曜日に受けた、経済学部新2年生向けの専門科目「マクロ経済学」(半期)の試験問題です。担当教員吉川洋先生。小泉政権にて、そして現麻生政権においても経済財政諮問会議民間議員でいらっしゃる。はてなーには経済好きが多いとの主観なので、面白いと思ってあげてみました。問題のパターン自体は過去問踏襲で非常にありがたかったけど、全体の傾向を現在の経済と合わせ、ところどころに時事問題を埋めるのが特徴。

トレーニングは軽いベンチ(72.5kg8回3セットなど)を行いました。明日はスクワット。「男は黙ってスクワット(Shut up and Squat)!」

1.所得税率などを捨象した最も単純な「45度線モデル」を用い乗数分析を行う。2兆円の「定額給付金」はGDPを何%増大させるか。GDPは500兆円、限界消費性向は2分の1(=0.5)とする。

2.現在の地代はともに100であるA、B2国の地価が、Aでは10,000、Bでは5,000である。地価が「合理的」に(ファンダメンタルズ)によって決定されているとしたら、どのような事が生じていると考えなければならないか説明しなさい。インフレはゼロ、実質金利は3%とする。またリスクプレミアムは無視して良い。

3.閉鎖経済のIS.LM分析で財政支出を増加した時、次のどの場合にクラウディング・アウトが小さく景気刺激効果が最も大きくなるか。ここで投資の利子弾力性をI、貨幣需要の利子弾力性をLとよぶ。

イ I大、L大
ロ I大、L小
ハ I小、L大
ニ I小、L小

4.IS/LMモデルにおいて、図のA点ではイロハニのうち何が生じているか。

f:id:C-Sky:20090220220523j:image

イ 貨幣の超過需要、財の超過需要
ロ 貨幣の超過需要、財の超過供給
ハ 貨幣の超過供給、財の超過需要
ニ 貨幣の超過供給、財の超過供給

5.企業が十分に「内部留保」(自己保有の流動性)を持っており外部からの借り入れが必要ない時には、利子率が上がっても投資は影響を受けない。簡潔にコメントしなさい。

6.現在為替レートは1ドル=90円であるとする。東京の2年物の長期金利は1.5%、NYでは2.5%であるとすれば、2年後に円/ドルレートはいくらになるとマーケットは予想しているか。リスクプレミアムは無視する。

7.オープンエコノミーのIS/LMモデルを考える。モデル全体を書く必要はないが、為替レート決定の式については(1)で書き(2)でもこの式に言及しなさい。

(1)政策当局が為替レートを円高に誘導しつつ、GDPを増大させるためにはどのような政策が必要であるか。
(2)米国(他国)が金利を引き下げた。このとき為替レートを依然と変えることなくGDPを増大させたい。財政金融政策どちらか1つだけを用いるとしたらどのような政策が必要であるか。

8.「高齢化が進むとマクロ的な貯蓄率は低下する」という議論について、代表的な消費/貯蓄理論に言及しながらYes, Noそれぞれのロジックを簡単に説明しなさい。消費理論を式などを用いて詳しく説明する必要はない。

9.2008年12月のわが国の失業率U、長期国債金利(流通利回り)iとして正しいものを次の中から選べ(U,iとも%)

イ U=4.4 i=1.2
ロ U=3.9 i=2.8
ハ U=3.0 i=3.2
ニ U=2.8 i=4.2

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