5/4ワークショップのお知らせ

C.D.A(シネ・ドライヴ映画制作・実験工房2012)特別編
「富岡邦彦の『俳優論!』」

昨今の映画興行の落ち込みは映画の質の低下にある、との持論を展開するCO2、シネ・ドライヴ仕掛人の富岡邦彦が、今まで見て見ぬふりをされてきた「俳優の劣化」に焦点を当て、商業・自主を問わず「面白い映画」を生み出さんと目論む、実践と理論のワークショップを1日体験!

観る人から演じる人、作る人まで、映画にまつわる根本的な問いに答えます!!
さらに、5月から始まる予定の俳優&映画制作ワークショップの特待生をこの日にオーディション!選ばれたら受講料が無料に!!

【日時】5/4(金)18:00〜(開場17:30)
【場所】シアターセブン(阪急十三駅西口徒歩5分・第七藝術劇場1階下)

【内容】

18:00〜第1部「俳優論-実例を基に-」
映画における演技と演出において何が重要で、何が問題なのか、実例を基にわかりやすく解説。

19:00〜第2部「自主映画における演出とは」ゲスト:唐津正樹監督
自主映画として成功している作品の上映。
上映作品:唐津正樹監督「包む」 / 山下敦弘監督「その男狂棒に突き」

20:45〜第3部「C.D.A特待生オーディション」
(22:00頃終了予定)

【料金】当日1300円 / 前売1000円(5/3迄販売)

【お問合せ】シアターセブン 06-4862-7733
http://www.theater-seven.com/2012/b2_120504.html

【4/5(木)23:00〜】USTトーク配信のお知らせ

4/5(木)23:00〜UST生中継 大阪より
シネ・ドライヴUSTトーク配信第5弾

「これからの映画の話をしよう」vol.4 
明日はどっちだ!?

登壇予定:今泉力哉(『此の糸』『体温』『TUESDAY GIRL』)、渡辺裕子(『LIFELINE』『UBIQUITOUS』)、谷口恒平(『恋するクソ野郎』)、安川有果(『Dressing Up』)、他

★↓4/5に、このURLにて生中継でご覧いただけます。
http://www.ustream.tv/channel/http-www-ustream-tv-channel-eiga-korekara-20120405

これまでのUST配信アーカイブ(一部)【※4/6まで限定で公開】

■3/23(第3弾・東京にて)内容詳細→http://bit.ly/H9gOfJ

第一部 http://www.ustream.tv/recorded/21303637
第二部 http://www.ustream.tv/recorded/21305418
第三部 http://www.ustream.tv/recorded/21308100


■4/2(第4弾・大阪にて)内容詳細→http://bit.ly/H7w3F7

http://www.ustream.tv/recorded/21546043
http://www.ustream.tv/recorded/21548954

「しまだゆきやす特集」に寄せて

「しまだゆきやす特集」に寄せて

4/1(日)20:30上映 シアターセブンにて
『私の志集 三○○円』『京都 借ります』『フェリーニの京都』(しまだゆきやす監督)、『連女』(2012、梅澤嘉朗監督)

 うちに一本の傘がある。持ち手が透明のプラスチックで、そのへんのスーパーでも安売りされているような、かろうじてビニール傘よりは丈夫なぐらいの、ごくありふれたものだ。色は鮮やかな水色。青ではなく、水色である。

 これはイメージリングスの事務所を訪れたとき、帰りに雨が降ってきて借りたものだ。イメリンにはたくさんの人が出入りしていたから、貸したしまださん自身も忘れていただろう。

 2008年にしまださんが『フェリーニの京都』という作品を撮影したとき、エキストラ兼手伝いとして京都まで行った。撮影日はあいにくの雨で、役者として出演していたシネ・ドライブ主催のプラネットの富岡さんは僧服に足袋姿でバイクにまたがり、雨あしの強まる夜の京都の街道をブイブイ乗り回した。風になびく黒い長い袖が水を吸って重たくなっていた。ほとんどスタッフのいない現場で、機材や衣裳や出演者を守るため、常に傘が手放せなかった。そのときに活躍した一本が水色の傘だった。

 2012年のシネ・ドライブでは先の富岡さんがしまださんの追悼特集を組んでくださった。ひとつはしまださん自身の監督作を集めた枠で、前出の『フェリーニの京都』も観られる。

 もうひとつはしまださんが企画・主催していた「ガンダーラ映画祭」からの特選セレクション。『遊泳禁止区域』の前田弘二監督はいまや言わずと知れた『婚前特急』の……だし、富士フィルム8ミリフィルムシングル8」の生産中止をモチーフに撮られた『フジカシングルデート』(村上賢司監督)は『SUPER8』よりも4年早かった。

 山下敦弘監督『パリ、テキサス、守口』に出てくる幻の一作『よっちゃん』を観に東京から大阪・守口まで出向いたこともあった。『よっちゃん』のビデオは守口市の公共施設「ムーブ21」のライブラリーに収蔵されており、市民であれば誰でも視聴できるが、今のところそれが目撃できる唯一の手段だと思う。

 その山下監督の新作『苦役列車』(今夏公開予定)では『金鮎の女』のいまおかしんじ監督が脚本を書き、『金鮎〜』の主人公である佐藤宏さんも日雇い人足の役で出演しているという。しまださんならどう観るだろうか。

 先日、不注意であの水色の傘を壊してしまった。電車に忘れても惜しくないような見かけだから、他人からしてみれば何かの理由でカッとなって折り破ってしまったとしても、気に病むほどでもない品物かもしれない。修理には出したが、破損したところが復元されたからといって、あったことがなかったことにはならない。そもそもあの傘が巻き込まれてしまったこと自体がしまださんらしいといえばらしいし、なぜよりにもよってあの傘だったのかと思案してみれば馬鹿馬鹿しいやら情けないやらでやりきれないのだが、一度壊れたものが元に戻るのはそう簡単ではない。誰かの不在を受け入れるには、とにかく時間がかかるのだ。

那須千里(『フェリーニの京都』出演/ライター)

【4/2(月)21:00〜】USTトーク配信お知らせ

4/2(月)21:00〜
これからの映画の話をしよう「10年後の日本映画を考える」vol.3(シネ・ドライヴUST第4弾)

http://www.ustream.tv/channel/http-www-ustream-tv-channel-eiga-korekara-20120402

登壇予定:大江崇允(『適切な距離』)、高木駿一(『都会の夢』)、戸田彬弘(『夕暮れ』)、清水艶(『ホールイン・ワンダーランド』)、岡田真樹(『怒りの銃弾』)、隈元博樹(『Sugar Baby』)

シネドライヴ初日(3/12)に行なわれたUstトークが紛糾したことを受けて、急きょUSTトークの応酬が大阪(3/17)、東京(3/23)と行なわれたことを踏まえ、今回は再び大阪に場を戻しての熱いトークバトルロワイアル
テーマを未来に据え、今後の日本映画を支えていくべき若手監督たちの描く未来像に迫る。インディペンデントの枠などぶっ飛ばし、「映画」の存在を問う。

持ち込み枠作品4/6上映

持ち込み枠上映作品が決定しました!

4月6日(金)18:15〜プラネットで上映します。
※応募作多数の為、下記の2本に絞らせて頂きました。

■『人喰いメイドと殺人ナース』21分 監督:田代尚也

『女子高生のはらわた』(ゆうばりファンタスティック映画祭出品・
学生残酷映画祭や福岡インディペンデント映画祭でも受賞!)のチームが
手掛ける超ハードコアゴア友情スプラッター
『へんげ』の大畑監督や『先生を流産〜』『牛乳王子』の内藤監督も出演!


■『深海魚たち』56分 監督:荻田和貴

原因不明の事故に感心を寄せた雑誌記者・加藤は『コネクト』という
団体にたどり着く。潜入取材をはじめる加藤は…
今という時代に注目したミステリー。大阪芸術大学卒業制作作品。

後半戦の来場予定

後半戦の来場予定(日付順)

■28水
プラネット18:15の回M 『水槽』加藤綾佳監督
プラネット20:30の回F 『手紙はトイレットペーパーって意味なんです。』時光陸(主演)
シアターセブン20:30の回Y2 『HEAVEN』岸本景子監督


■29木
シアターセブン18:15の回『安楽島』『Ms S』鈴木光監督
プラネット18:15の回G 『乱心』冨永圭祐監督
プラネット20:30の回H 『怒りの銃弾』岡田真樹監督、『SugarBaby』隈元博樹監督


■30金
プラネット18:15の回S 『晴雄の帰省』濱本敏治監督
シアターセブン18:15の回T 『メリーゴーラウンド』『流騒』岡元雄作監
シアターセブン20:30の回M 『水槽』加藤綾佳監督


■31土
シアターセブン18:15の回C『ブルーインパルス』『ENCOUNTERS』飯塚貴士監督
シアターセブン20:30の回N『もしかしたらバイバイ!』高畑鍬名監督
プラネット20:30の回G 『乱心』冨永圭祐監督


■4/1日
プラネット20:30の回A『Orange Wall』菊池正和監督(予定)、『FRIEND IS THE DEAD』『へんたい』佐藤周監督
シアターセブン20:30の回U『連女』梅澤嘉郎監督(予定)


■4/2月
プラネット18:15の回H 『怒りの銃弾』岡田真樹監督、『SugarBaby』隈元博樹監督
シアターセブン18:15の回Y1『バニーカクタスは喋らない』衣笠竜屯監督
シアターセブン20:30の回k『THE Magician』mar監督k


■4/3火
プラネット18:15の回Y3『果てしない女』佐藤麻衣子監督
プラネット20:30の回N『もしかしたらバイバイ!』滝野弘仁監督
シアターセブン18:15の回R『恋するクソ野郎』谷口恒平監督
シアターセブン20:30の回P『アナボウ』常本琢昭監督、『MyBeautifulEgo』清水佐絵監督『バカ』清水秀子(主演)


■4/4水
プラネット18:15の回 Y2 『HEAVEN』岸本景子監督
シアターセブン18:15の回E『LIFELINE』渡辺裕子監督
シアターセブン20:30の回X 『カノジョは大丈夫』安川有果監督、『帰り道』竹本直美監督、『LATE SHOW』佐藤麻衣子監督


■4/5木
プラネット18:15の回E『LIFELINE』渡辺裕子監督
プラネット20:30の回D『つくすみ』佐々木勝己監督
シアターセブン18:15の回F 『手紙はトイレットペーパーって意味なんです。』山口晃三朗監督
シアターセブン20:30の回Q『此の糸』『体温』『TUESDAY GIRL』今泉力哉監督


■4/6金
シアターセブン18:15の回 X 『カノジョは大丈夫』安川有果監督、『LATE SHOW』佐藤麻衣子監督


※以上はすべて予定につき変更になる場合もあります。

『小さなユリと』(監督:和島香太郎)について

Sプロ『小さなユリと』(監督:和島香太郎)について
上映日時
3/23(金)20:30シアターセブン
3/30(金)18:15プラネット
※同時上映『晴雄の帰省』濱本敏治

はじめまして。

小さなユリと、主演の井俣と申します。よろしくお願い致しまします。


最初、プロデューサーの田邊氏に
黒田三郎氏の詩を
現代の心象風景として描く映画を撮りたい。』という話をお聞きした時、
素直に面白いと思いましたね。

和島監督は撮影に対して
非常に真摯で、多くを語らず朴訥とした印象でしたが、切り取りたい絵はハッキリと見えているように思いました。

監督はきっと無機的な日常に一滴の虚構性を与えられるファンタジスタなんじゃないかと思う。
心情を言葉ではなく空気感という曖昧な、でも日本人である僕らにとっては一番皮膚感覚のある描写の中に
ポエムという馴染みのある虚構性が重なり合ってくる。

最年少女優はなりちゃんの
泣いたり、叫んだり、笑ったりの嘘のないプリミティブなパワーには大人の僕らはどうやっても叶いませんでしたね。
ただ、まだ2歳の子供なので
あのシーン(状況)を作り出すのはハッキリ言って参加した役者、スタッフの皆が
かなりの苦労をしましたね〜。はなりちゃんが物を一つ投げるシーン一つをとっても、ユリの感情として行わなければならないですし、

寝るシーンは撮る時はとにかく、全員はなりちゃんが寝るまでじっと待つとか、、、
もはや大女優の扱いですね。(笑)

『小さなユリと』
愚かで滑稽で愛しい人間たちの素敵な風景をどうぞお楽しみ下さい。


井俣太良