ガンマ関数(5)
「ガンマ関数(3)」では
- ・・・・(12)
を計算するのに、を考え
- ・・・・(13)
として座標と座標を持つ2次元空間で考えましたが、この考えを3次元空間に拡張してみます。すると
- ・・・・(25)
となります。「ガンマ関数(3)」で見てきたようになので式(25)の左辺はになるはずです。では右辺を計算したら本当にになるでしょうか? このことを確かめてみます。まず、座標系を直交座標から極座標に置換えます。3次元の極座標は
のようになります。極座標に置換えると、になります。また、積分の範囲はが0からまで、が0からまで、も0からまでになります。よって式(25)の右辺は
- ・・・・(26)
よって
よって
- ・・・・(27)
式(27)の右辺の積分についてはが0以上の偶数の場合の
- ・・・・(24)
(「ガンマ関数(4)」参照)でとおけば
よって
- ・・・・(28)
これを式(27)に用いると
よって
- ・・・・(29)
となり、式(25)の右辺がになることが分かりました。