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英語上達―継続は力なり このページをアンテナに追加 RSSフィード



2013-03-02

リスニング教材レビュー − アルク 1000時間ヒアリングマラソン

こんにちは、T-Dogです。

今回は僕が過去に英語学習で使用したリスニング教材「アルク 1000時間ヒアリングマラソン」のレビューを書きたいと思います。

1000時間ヒアリングマラソン」とは、1982年1月の開講以来、30年以上続いているアルクで人気No.1の通信講座です。

この教材、コンテンツの質が非常に高いです。





・・・が、僕は挫折しました。(-_-;)

「自分が挫折した教材が何でオススメなの?」と思われるかもしれませんが、それは挫折した理由が「教材のせい」ではなく、「明らかに僕自身のせい」だからです。

別の言い方をすれば、当時の僕の「英語レベル」と「英語に向きあう姿勢」が「1000時間ヒアリングマラソン」を始めるに相応しいレベルに達していなかったからです。

アルクの公式ページにあるヒアリングマラソンの紹介には「開始レベルの目安 : TOEIC550点〜 、英検2級」とあります。

・・・が、教材の内容から判断すると、この開始レベルぐらいの人が受講した場合、相当意志の強い人でないと、途中で挫折する可能性が高いのではないか?というのが僕の正直な感想です。(実際、ネットで検索しても挫折している人は結構いるようですし、僕を含め僕の知り合いでも挫折した人が何人かいます。)

ところが、驚くべきことに、途中で挫折した人たちでさえ、この教材を悪く言う人って、意外と少ないです。寧ろ、挫折したにもかかわらず、良質な教材であると認めている人が多いです。例えば、「挫折せずにこの教材を続けることができたら、確かに英語力は向上していただろう・・・」とか。

「本当かよ?」と思われる方は、試しに「ヒアリングマラソン 評価」とか「ヒアリングマラソン 効果」などの検索ワードでググってみて下さい。

上述の通り、この教材を使って大きな効果があったという人はもちろんのこと、途中で挫折してしまった人たちでさえ、教材として一定の高評価を与えている人が多いことが分かるでしょう。

普通に考えれば、途中で挫折してしまう人が少なからず出てしまうような英語教材ならば、ネット上で「詐欺教材」とか「全く役に立たない糞教材」といった散々な評価がされそうなものですが、そういった評価があまり見受けられないというところが、この教材のスゴイところであり、それはつまり、支持率・信頼度の高い教材の証なのかなと思うわけです。

それから、この教材を推す理由は、「ラクに英語が身に付きます!!」といった誇大広告的な宣伝をしていないところです。それどころか、真逆で、1年間はガチで英語の為に時間を捧げ、努力することを受講者に求めています。

他の英語教材の中には、「聞き流すだけで英語が話せる」とか「ラクして英語をマスター」とか「英語嫌いでも大丈夫」とか、まるで英語がいとも簡単に身に付くかのような宣伝文句のオンパレードで売っているものがありますよね。


それらの宣伝広告と比べるとヒアリングマラソンを含めアルクの教材の宣伝は随分と控え目な印象を受けるでしょうし、説明も至極真っ当で説得力があると思われることでしょう。

勿論、世間の目に留まらなければ売れないのは事実ですし、英語教材も商品でありビジネスである以上、宣伝活動が不可欠であり、宣伝広告が多少オーバーな表現や魅力的なキャッチコピーを使うことは理解できます。

しかし、いくら宣伝広告とはいえ、モノには限度というものがあり、教材自体の良し悪しの問題以前に、企業としての倫理観はないのかと。

少なくとも僕は「ラクに英語が身に付きます!!」といった誇大広告的な宣伝をしている英語教材には絶対に手を出しません。

何故なら、「ラクに英語が身に付く」などという言葉を信じることは、「ラクしてダイエット」とか「寝ていても自動で勝手に儲かる方法」とか「値上がり確実の株式銘柄を大公開」とか「ステキな彼氏/彼女をいとも簡単にゲットできちゃう方法」とか、そういった類の夢物語・ありえない話を信じるのと同様に愚かなことだからです。

もし万が一、「100%、絶対にラクして高い英語力が身に付く」なんていう、そんな魔法のような教材がこの世の中に存在しているとしたら「100万円でも超格安」だと思いますよ。

残念ながら、現実は厳しく、幼少期を何年間も英語圏の国で過ごしたような帰国子女を除けば、僕の周りの英語が出来る人・ビジネスレベルの英語を日々の仕事で使っている人たちで 「ラクして英語を身に付けた」なんて人は、ただの一人もいません。皆、それ相当の時間を英語学習に費やし、日々の努力の積み重ねの結果、高い英語力を身に付けた人たちばかりです。

冷静に考えれば、こんなことは誰でも当たり前と思うでしょうが、宣伝広告の中で魅力的に囁かれる魔法の言葉に、つい心がグラっと動いてしまい、正しい判断が出来なくなる方も少なからずいらっしゃるようなので、警告させていただきます。「英語はラクに身に付きますよ♪」、「すぐに英語がペラペラ喋れるようになりますよ♪」なんていう魔法は絶対ありません!!


ところで、ヒアリングマラソンは、これまで2,700社以上の企業で採用された実績があります。

企業というのはコストに対してシビアですから、語学教材・語学レッスンに限らず、社員教育・社員研修・社員トレーニング等に採択する教材・スクール・セミナーなどは内容を吟味して、効果の出ると思われるもの、過去に採択して実際に効果があったものを継続利用するなどしていることでしょう。効果の上がらないもの採択していたら、経費の膨大な無駄遣い以外の何ものでもないですから。

特に今のように厳しいご時世では、企業もそういった経費の使い道にはより一層厳しい目を向けているでしょうから、そのような状況下でも多くの企業から選ばれていること自体がヒアリングマラソンの英語教材としての信頼性の高さを物語っていると言えるのではないでしょうか。


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さて、それでは「1000時間ヒアリングマラソン」はどんな人向けのリスニング教材なのか?

個人的な意見ですが、以下の条件に該当するような人にとって最適な教材だと思います。

[1] 「TOEIC600点以上、英検準1級 or 英検準1級の不合格Aレベル以上」で、更に高い英語力を身に付けたいと真剣に考えている人

まず何よりも開始時の英語レベルですが、上述の通り、販売元のアルクが推奨している「開始レベルの目安 : TOEIC550点〜 、英検2級」では、正直、厳しいのではないでしょうか。 僕自身が実際使ってみての感想では、開始レベルの最低ラインは「TOEIC600点〜、英検準1級 or 英検準1級の不合格Aレベル」ぐらいが妥当なのではないかと思っています。

僕がこの教材を購入した当時の英語レベルは、英検2級(TOEICは当時受けていませんが、その後のスコアから推定して恐らく400点台前半レベル)でして、「この教材、コンテンツはバラエティーに富んでいて興味深いし、飽きがこないけど、レベル高くて難しいなぁ」というのが受講当時の偽らざる正直な感想です。

ヒアリングマラソンのコンテンツは、30年以上にわたって、毎月、最新の話題を学習素材として編集しているとのことです。ナルホド、作りっぱなしで何年も同じ内容の教材ではなく、製作コストがかかっても常に鮮度の高い教材を作って、受講者に提供しているところに、アルクの語学教育・語学教材の老舗企業としてのプライドやこだわりを感じます。

コンテンツは本当にバラエティーに富んでいて、英語のリスニング力強化と同時に海外の文化や社会についての背景知識も深められる海外ニュースのコーナーや、話題の映画で生きた英語表現に触れられるコーナー、実際の会話に使える台詞を盛り込んだラジオドラマなど、多彩なジャンルの英語素材で構成されています。

それから教材のコンテンツが豊富ですから、リスニング教材としてだけでなく、リーディング教材として活用できるコンテンツもあり、更にはボキャビル(語彙増強)にも役立つことでしょう。

また、教材の各コーナーを担当するコーチ陣は大学教授、大学講師、通訳者、翻訳家など担当者として相応しい方々が起用されています。


[2] 1年間を英語学習最優先にする覚悟のある人

ヒアリングマラソンに興味を持ったキッカケは「1日3時間で1年に1000時間の英語シャワー 」というキャッチコピーに強く惹かれて、という人が多いのではないでしょうか?

実は、僕もそのキャッチコピーにヤラれたのですが。 ^^;

「1日3時間、1年で1000時間、英語をシャワーのように聴き続ければ、本物の英語力が身に付くのか。よっしゃあ、やったるでー!!」と鼻息荒く、モチベーションも高かったのですが、実際始めてみると、1日3時間の確保って思っていた以上に大変でした。(今、振り返ってみれば、当時は大して勉強もしてないバカ大学生でしたので、3時間って今より断然ラクに確保出来た筈なのですが・・・)

それでも、当時、お金が無い中、バイトで稼いだお金で購入したので、途中で挫折をしたとは言っても、10ヶ月ぐらいは続けました。(ただ、このヒアリングマラソンは「1年間で1000時間(1日3時間)英語を聴く=完走」ですが、僕は約10ヶ月続けたと言っても、1日平均で45分程度しか出来ませんでした・・・。)

もっとも、ヒアリングマラソンでは、例えば「英語の歌を聞いて、歌詞を聞き取る」、「 英語の歌を聞いて、一緒に歌う」、「映画やドラマを見て、英語のセリフを聞き取る」、「 英語で会話する」、「テレビやラジオの英語講座を、英語を聞き取ろうと集中して視聴する」、「自分の発音をチェックしながら英文を音読する」など、教材での学習以外も1000時間のうちにカウントしてよいとしています。

しかも、学習方法として、大量に英語を聞いて、全体の大まかな把握を目指す「多聴」と、内容の正確な理解を目指す「精聴」の組み合わせ学習を提唱しています。「精聴」のみで1日3時間は厳しいですが、「多聴」と「精聴」の合算なら、細切れ時間の活用などで何とか時間の確保は出来そうですね。

また、ウォーキングやジョギングをしながらの「多聴」もOKとのことです。・・・が、しかし、僕個人の経験から言わせていただくと「ながらの聞き流し」はあまり力にはならないので、やはり集中して聴く時間を多く確保しないと、リスニング力は向上しないと思います。

特に難しいニュースの音声など「ながらの聞き流し」では、ある程度リスニングに自信がある人でさえ、「単なる雑音」にしか聞こえないと思います。

ただ、例えば、大好きで何度も何度も聴いて歌詞も大体覚えてしまっているような 洋楽の曲などを「ながらの聞き流し」に使うのは、1つのよい方法かもしれません。

それと、この教材は真面目な人ほど挫折してしまうような気がします。「1日3時間、何とか聴かなければ」と思うあまり、それが出来ないと、挫折感やら罪悪感やら自己嫌悪やらで、自分の怠慢さを自分で責めてしまって段々つらくなってしまう、といったパターンに陥りやすいのではないかと。僕もどちらかというとそういうタイプの人間で、そんな感じでした。真面目というか、融通がきかないというか・・・。

一見矛盾するようですが、あまりに生真面目にならず、1日3時間聴けなかった日があっても、ある程度は自分を許すぐらいの柔軟性や良い意味での適当さも、この教材で挫折しない秘訣なのではないかと思います。大切な事は、まずは毎日英語を聴き続ける習慣・環境を作り、徐々に英語を聴く時間を増やしていくことではないでしょうか。

僕の場合は英語力不足と努力不足で挫折という不甲斐ない結果に終わりましたが、この教材を始めるに見合った英語レベルの人が1年間高いモチベーションで1000時間頑張ったら、(勿論、効果の大きさに個人差はあるでしょうが、)完走出来た人の多くはそれなりに満足いく成果が得られることと思います。


[3] 何らかの理由で半年〜1年ぐらいで英語力を大幅に上げる必要に迫られている人・英語力を上げることが即利益に繋がる人

例えば、社内英語公用語化企業や外資系企業などに勤務していて、英語力が昇格・昇進に大きく影響するとか、海外駐在や留学を強く希望しているなど、英語を勉強する目的が明確で、半年〜1年ぐらいの限られた期間で英語力を大幅に上げる必要に迫られていたり、英語力が上がることが即利益に繋がる人など、英語を勉強するモチベーションが高い人に最適な教材の1つだと思います。

逆に、そのぐらい「明確な目的」や「高いモチベーション」がないと、途中で挫折することなく、毎日3時間英語を聴き続けるのは厳しいかと思います。


[4] もともと英語が大好きで英語学習の習慣があり、更に英語力を伸ばしたい人

この条件に該当する人は、教材を楽しみながら完走できそうですので、強くご推薦します。(もっとも、このタイプの人は、僕がここで英語教材を紹介するまでもなく、既にヒアリングマラソンなり別の英語教材なりを自分で選んで、実践中だったり、実践済みという人が多いような気がしますが・・・ ^^;)

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それから、ヒアリングマラソンに限ったことではありませんが、英語の勉強を始めたばかりの人で、すごく張り切っているうちに、その勢いで英語通信教材を購入するのは止めておいた方がいいと思います。

何故なら、英語学習って、日々の地道な勉強の積み重ねなので、ダイエットとかと似ていて、3日坊主になる人も多いからです。

ダイエットを決意した人が、やる気満々で、いきなり高価なダイエット用エクササイズのDVDやトレーニング器具を購入して、暫くしたら、使わなくてなって埃を被っている・・・ってよくある話ですよね。 ^^;

英語学習もそれと同じで、そういう人が、決して安くはない英語教材を購入したところで、時間の浪費とお金の無駄遣いという結果になることは目に見えています。

ですから、英語の勉強を始めた(または再開した)ばかりの人は、まずは、書店で自分の英語学習の目的にあった本を購入して、それで英語の勉強がずっと続くようであれば、その時に初めて英語学習の1つの選択肢として、英語教材の購入を検討してみたら宜しいかと思います。

また、どの英語教材にもいえることですが、(そして、その教材がたとえどんなに素晴らしい教材であったとしても、)結局、自分自身が真剣に取り組まなければ、それは宝の持ち腐れとなり、当然、何の効果も得られません。

一方、既に英語学習を習慣的に続けられていて、何としても高い英語力を身に付けたいという真剣さと、1年間本気で頑張るという強い決意がある人にとっては 「1000時間ヒアリングマラソン」は利用を検討するに値する教材の1つだと思います。



最後に、「ヒアリングマラソンにはとても興味があるのだけれど、現在の英語力では開始レベルに届いていない or 自分の現在の英語レベルではちょっと不安」という方には、「1000時間ヒアリングマラソン」はオススメしません!!・・・さもないと、数週間後か数ヶ月後には、聴かれることのなくなった教材が寂しく部屋の隅でホコリを被っていることでしょう。

それでも、どうしても興味があってやってみたいと思うのでしたら、「1000時間ヒアリングマラソン」ではなく「ヒアリングマラソン中級コース」を検討してみては如何でしょうか。それで「完走出来たし、効果もあった」ということであれば、それから「1000時間ヒアリングマラソン」にステップアップしても遅くはないと思います。

「ヒアリングマラソン中級コース」は中級と謳っていますが、「少しずつ素材の難易度をあげていき、6カ月後には英語圏の国に長期滞在も可能なレベルの「英語の耳」がつくれます」というレベルなので、最初は易しく感じるかもしれませんが、 後半は 英語中級者の人でもかなり難しいと感じるのではないでしょうか。

更に、リスニングが苦手で、色々な学習法やリスニング教材を試してみたけれど、リスニング力がつきませんでしたという方は、「ヒアリングマラソン中級コース」もレベル的に厳しいでしょうから、初級者向けに開発された「ヒアリングマラソン・ベーシックkikuzo!<キクゾー!>」という教材をリスニング教材の候補の1つとして検討してみては如何でしょうか。

「1000時間ヒアリングマラソン」は12ヶ月のコースですが、「ヒアリングマラソン中級コース」と「ヒアリングマラソン・ベーシックkikuzo!<キクゾー!>」は6ヶ月のコースとなっています。


以上、「1000時間ヒアリングマラソン」のレビューでした。


1000時間ヒアリングマラソン 公式ページ
ヒアリングマラソン中級コース 公式ページ
ヒアリングマラソン・ベーシックkikuzo!<キクゾー!> 公式ページ



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