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2018-06-11

英検とLexile指数

こんにちは、T-Dogです。

前回のブログ記事で、「読解力」および「文章の難易度」を示す指標である「Lexile(レクサイル)指数」から自分の英語読解レベルに合った洋書を探すことができるという話を書きました。 

Lexile指数について、色々と調べていたら、英検の公式ウェブサイトに「英検・TEAPに関する読解度指標であるLexile指標を用いた検証」という、英検とTEAP (Test of English for Academic Purposes) のリーディング問題とLexile指数の相関関係についての検証結果報告の記事を見つけました。

記事には以下のことが記載されています。

“英検5級(約350L)から1級(約1300L)まで級が上がるごとにLexile指標が徐々に上がっていくこと、またTEAPのLexile指標は英検準1級程度(約1200L)であることが示されました。”



本記事のページ内に「Eiken_Text_Measurement_Report_Digital」という、この検証の詳細内容が書かれた検証結果報告(英文)のPDFのリンクがあります。

Eiken_Text_Measurement_Report_Digital

このPDFの中に下の図があり、英検各級(とTEAP)のリーディング問題の難易度がLexile指数で数値化されています。

f:id:Cafe_de_T-Dog:20180611194630j:image:w640

Lexile指数の数値により、英検各級のリーディング問題の客観的な難易度が分かります。

しかし、「英検の該当級のLexile指数の数値レベルの洋書が読めない」=「自分の英文読解力が英検の該当級のリーディング問題の合格点レベルに達していない」ということではないでしょう。

そもそも英検2級までの級であれば、合格する為に、同等のLexile指数の洋書が読めるレベルの英文読解力が要求されるかというと、そんなことはないと思います。

例えば、この図から、英検2級のLexile指数は、1000L〜1020Lですが、このレベルだと割と普通に大人向けの洋書が読めて理解できるレベルといえます。

以前のブログ記事<洋書が読める英語レベルかどうかの試金石になり得るペーパーバック − 「Holes」Louis Sachar (著)>で取り上げた「Holes」(邦題「穴 HOLES」)は、660Lで、アメリカの小学4年〜小学5年の読解レベルです。

「Harry Potter and the Sorcerer's Stone」(邦題「ハリー・ポッターと賢者の石」)は、880Lで、アメリカの小学5年〜中学3年の読解レベルです。

これら2冊の洋書のLexile指数は、英検2級のリーディング問題のLexile指数:1000L〜1020Lより低いですが、英検2級合格者でも一冊読み通すことができる人の方が少ないのではないかと思います。

少なくとも、僕自身が英検2級に合格した頃の英語力では、「Holes」や「Harry Potter and the Sorcerer's Stone」レベルの洋書を一冊読み終えるなんてとても出来ませんでした。

何故、このようなギャップがあるかと考えた時、その主な要因は語彙だと思います。

「Holes」にも「Harry Potter and the Sorcerer's Stone」にも本文中に、英検準1級や英検1級レベルの単語が出てきます。

特に「Harry Potter and the Sorcerer's Stone」は、複雑な文章は出てきませんが、難単語が普通にポンポン出てきます。

本(=洋書)は、単語数や難易度、構文の複雑さなどに基づきLexile指数がふられるのですが、「Holes」「Harry Potter and the Sorcerer's Stone」は、構文の複雑な文章は少なく、単語については、難単語が混ざっていても、全体的には易しい単語の数が多くなるので、結果的に英検2級のリーディング問題のLexile指数より低い数値になっているのではないかと僕は推測します。

英検2級は、推奨目安:高校卒業程度となっていますが、僕の実感では、日本の中堅私立大学の英語入試問題で合格点が取れるぐらいの英語力が要求されると思います。

ソース元:各級の目安

従いまして、英検2級のリーディング問題で出題される文章の構文は、ある程度複雑で、難単語とは言えないが、そこそこレベルの高い英単語の使用頻度が高い為、Lexile指数:1000L〜1020Lという数値になっているのではないでしょうか。


僕の見解としては、英検2級までであれば、該当級のリーディング問題で合格点が取れることと、検証報告の該当級のLexile指数と同等のLexile指数の洋書が読めることはイコールではない、ということです。

従いまして、英検2級までの級では、Lexile指数は英検リーディング問題の難易度の客観的な指標として、参考にはなるけれども、実際の英検合格の為の試験対策・試験勉強には、特に役立つものではないと考えます。

一方、英検準1級と英検1級に関しては、英検2級と比べて、語彙レベルが格段に上がり、読解問題の文章も難化するので、それぞれ該当級のリーディング問題のLexile指数を参考にして、日頃から洋書を読んで読解力を鍛えることは有効な試験対策・試験勉強の一つになると思います。


前回のブログ記事でもご紹介した、Amazon のサイト内の「Lexile指数とは?」で、「Lexile(レクサイル)指数」について、以下の解説があります。

“リーディングに適切な本の難易度は、個人のLexile指数を基準にマイナス100Lからプラス50Lまでの範囲です。たとえば個人のLexile指数が1000Lの場合、読書に適した範囲は900L〜1050Lになります。この範囲内の本に頻繁に触れることが、英語の読解力向上の一助となります。”


f:id:Cafe_de_T-Dog:20180517203601j:image:w640

この解説に従えば、英検準1級、英検1級のリーディング問題レベルの読解力(英検準1級:1180L〜1200L;英検1級:1280L〜1360L)に到達する為には、自分のLexile指数を基準に、読書に適したLexile指数の洋書を読む習慣をつけて、自分のLexile指数を向上させることが、一つの有効な方法と言えるでしょう。


自分の現在のLexile指数を知る簡単な方法の一つとして、もしTOEICを受験したことがあるのであれば、Amazon のサイト内の「英語 難易度別リーディングガイド」の「TOEICリーディングスコアから探す」の欄で、自分のおおよそのLexile指数を知ることができます。

f:id:Cafe_de_T-Dog:20180611194627j:image:w640


さて、英検の公式ウェブサイトの「英検・TEAPに関する読解度指標であるLexile指標を用いた検証」の記事の中に、以下の記載があります。

“MetaMetrics社の行った別調査*1から、Japan Times やNew York Times等の英字新聞で扱われる記事は1350L程度であることがわかっているため、本レポートにより、英字新聞で扱われる英文は英検1級と同程度であることが判明いたしました。”


英検1級のリーディング問題の読解難易度は、英字新聞と同程度ということですね。

この英字新聞に関する調査のホワイトペーパー「Text Complexity of English International Newspapers in a World Preparing for College and Career」へのリンクが本記事内にあります。

英文のホワイトペーパーですが、大変興味深いことが書かれていますので、こちらもご一読されることをおすすめします。

Text Complexity of English International Newspapers in a World Preparing for College and Career


以上、英検各級のリーディング問題とLexile指数の相関関係のお話でした。

ソース元:英検・TEAPに関する読解度指標であるLexile指標を用いた検証

(※ 本記事内では、「Lexile指数」が「Lexile指標」と表記されています。)


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