GIGAZINEでこんな記事があった。
ニューヨークのコミック祭りに出ていた高価なコミックトップ10 - GIGAZINE
アメコミのプレミア価格は、キャラの人気や認知度によって大きく左右されるし、投機目的での売買もあるそうな。アメリカだと定期的に発行される「オーバーストリート・コミックプライスガイド」のような本があるんだけど、自分は買っていない。でも懐かしくなって、1996年に小学館プロダクション(当時)から発刊されたマーブルX第4号を引っ張りだしてみた。これに掲載されたアメコミ講座に、参考資料としてプレミアのつくコミックスのランキングが載っていたのだ。
映画ミッション・インポッシブルの第一作とのタイアップしてる...トムクルーズ若い...オンスロートってもう12年も前か...読者投稿ページにコスプレ集団がいるよ...。
いかん、トリップしてしまった。
この際なので、当時掲載された価格とGIGAZINEの記事の価格を比較してみようと思う。ちなみにマーブルXの価格表はニアミント以上のコンディションを想定している。
コンディションによっても大きく左右されるものなので、話半分で読むといいよー。詳しく知りたい人は自分でプライスガイド買えよー。
あと、GIGAZINEの記事に掲載されているタイトルはあくまでNYCCで見かけたものだろうから、ランキングの問題とはまた別と考えた方がいいと思う。元記事のブコメに
okemos こういうのは人気と希少性の兼ね合いだから、高い=人気があるってわけじゃないけど、でもヒューマントーチがバットマンより上って納得がいかない。
ってあったけど、バットマンは昨年大躍進しているので、市場に出て来れないほど高騰している可能性がある。
?→$15,000
マーブルXの表には載っていない。けど当時の価格でFantastic Four#1が$17,000するから、多分上がってるだろう。
$56,000→$21,000
ゴールデンエイジ版グリーンランタン初登場。マーブルXでは、やはりマーブルだからかこのタイトルについての解説は無かったな。
半額以下の大暴落であり、アラン・スコット大ショックである。映画の話がすすめば人気は出るのか?どうせハルの映画だから無駄か?
?→$39,000
これもマーブルXの表には載っていない。マーブルX誌のゴールデンエイジ(大体WW2ごろの、ヒーローコミックの第一次黄金時代のこと)のコミックストップ10は、一番下でもCaptain America Comics#1の$54,000なんで、この辺は強烈な価値のあるのがゴロゴロいるんだろう。
$90,000→$40,000
マーベル・コミックの第1号。これはコンディションの問題かもしれない。写真を見るに少し状態キテるし。CGCグレード(コミックのコンディションの格付け)が7だし。
$100,000→$45,000
なぜに半額以下?スーパーマンだぞ?
後述のAction Comics#1の上がり幅と比較してもなんかおかしい。コンディションの問題か?
$26,000→$57,500
Amazing Spider-Man #1より上がり幅が少ないなあ。と思ったらもっとコンディションの良い奴が$78,000である。CGCグレードが0.5変わるだけで、200万円の差が出るのか...。
Amazing Fantasy #15はマーブルX誌のシルバーエイジ(第二次黄金時代。60年代前後)トップ10では一位だった。
$18,000→$80,000~90,000
一気に5倍以上値上がりしている。まあ96年から3回も映画が公開されたからね。
?→$100,000
ゴールデンエイジのヒューマントーチはそもそもマーブルコミックス最初のスーパーヒーローなので、意義は非常に大きい。
マーブルクロスの頃の表には未掲載だが、当時$100,000するコミックはSuperman#1。
$145,000→$250,000(オークション見込み)
完全な人類の文化遺産で、この辺になると美術館とかに入れられかねないレベルになるからねえ。
でも、こうして見るとコンディションが良くて希少なコミックスは12年の間にもガッツリ価格が上がっているので、お金が余ってる人は投資目的で手ぇ出してみたらあ?
ちなみに、中身の話が読みたいだけであれば、これら↓を買えば読めると思うよ!たぶんこっちの方が安いよ!
Essential Fantastic Four - Volume 1 (Fantastic Four (Graphic Novels))
Golden Age, The: Green Lantern - Archives, Volume 1 (Archive Editions)
Essential Spider-Man - Volume 1
Marvel Masterworks Golden Age Human Torch 1
Marvel Masterworks: Golden Age Marvel Comics - Volume 1
Superman Chronicles, The: VOL 01 (Superman (Graphic Novels))
ウォッチメンの日本語版が新装再版されるようで、まずは目出たい。日本語版はかつてメディアワークス/主婦の友社から98年に刊行されていたので、10年間もの間絶版だったことになる。より多くの人がこの作品に触れることを望むばかりだ。あとは、フランク・ミラーの「ダークナイト・リターンズ(以下DKR)」が復刻されれば最高である。
これを機に、読むべきものもまだまだ読まず、読み込みの質も甘い俺が、アメコミ初心者向けに思ったことをダラダラ言ってみるよ。
オンライン、あるいはオフラインで、ウォッチメンand/orダークナイト・リターンズ)だけ読んで「アメコミすげえな」という感想を持っている人にしばしば出会う。それ自体は別に構わないのだが、そういう人の中にはしばしば「それ以前のアメコミは読むに耐えない内容」という人がいる。このエントリーはそうした意見に対する異議申し立てである。
スーパーヒーローというのは、確かにバカげた存在だ。科学的な根拠のかけらもない超能力を持ち、社会的背景を考慮する事なくその力を駆使し、およそ着る意味のない衣装を着て殴り合ってる人間の話なんて、バカバカしいにもほどがある(...が、日本の超人バトル漫画も内容はほぼ大差無いのではないか?)。それでも、あるいは、それ故に、スーパーヒーローの存在は神話・民話の替わりとして、読者を興奮させ楽しませてきた。当初ヒーローコミックスの対象とする読者層は、明らかに子供達であったが、読者達が成長して行き、社会の価値基準が複雑化して行くにつれて、内容も複雑化してきた。ヒーローコミックスは、そもそもそうした流れに合わせて変化してきたからこそ、生き残れたという面があるはずだ.
一つの例は、ウォッチメンに少し先駆けて1985年に刊行された、「スコードロン・スプリーム」だ。スコードロン・スプリームはマーブル世界の地球の、さらに異次元に住むヒーローチーム*2だが、そのキャラクター達はDCコミックスを代表するチーム、ジャスティスリーグの露骨なパロディだ。この作品では、大災害をきっかけに地球全体を楽園に改造しようとするスコードロン・スプリームの姿と、メンバー達の軋轢が描かれている。もし、スーパーマンやワンダーウーマン達が地球を、社会を統治しようと乗り出してきた時何が起きるだろうか?どんな超人が統治したところで、楽園が一朝一夕に出来上がるはずもないし、人間本来の業を制御しようとしれば、管理社会になるのは目に見えている。その結末は....。
この作品の存在だけでも、1980年代中盤には現実におけるヒーローの存在についてかなり深いレベルまで考えさせる作品が、読者に受け入れられる土壌が出来ていたと考えてもいいだろう。小学館プロダクションから日本語版が出ていた、「キングダム・カム」と読み比べるとなお面白い。
Kingdom Come (Batman (DC Comics Paperback))
別の例をあげると、70年代には「Green Lantern/Green Arrow」という作品が話題を呼んだ。意思の力を具現化させ、宇宙をかける万能のヒーロー、グリーンランタンと人間並みの力しか持たないヒーロー、グリーンアローのコンビが、人種差別や若者を蝕む麻薬といったアメリカの抱える諸問題に直面していくという内容である。超能力が現実の社会問題を根本的な解決はしないということを理解した上で、ヒーロー達に出来ることは何かということを問う作品である。
Green Lantern/Green Arrow Collection - Volume 1 (Green Arrow (Graphic Novels))
60年代の例なら、スパイダーマンの存在が挙げられる。スタン・リーが最初に思いついたスパイダーマンのアイデアは、普通の高校生が古代の魔法の指輪を偶然手に入れ、その指輪の魔力でスパイダーマンに変身するというものであった。しかし、アーティストのスティーブ・ディッコはもっと現実に根ざしたヒーローを描きたいと考え、ストーリーにもどんどん関与していく。当時流行していたアイン・ランドの主張に影響された彼は、主人公のピーター・パーカーが、悩みを解決するどころか不幸をもたらすパワーを授かってしまった高校生から、集団にまつろわぬ個人主義者へと成長していく姿を描き出している。こうした等身大の高校生像を基盤にした(実際にはピーターは高校生〜大学生としてはかなり意思が強く、等身大とは言いがたい人物なのだが)ことが後々までスパイダーマンが愛される理由の一つであろう。
The Amazing Spider-Man Masterworks (Amazing Spider-Man, No. 1-5)
(↑紹介しているのは絶版のやつだけど、今年再版されるよ)
こうした作品の積み重ねと市場の成長の上にウォッチメンなりダークナイト・リターンズなりが結実してきたのであって、いきなりポンとこの二作品が、単純明快なストーリーばかりだったアメコミの世界に降ってわいた訳ではない。どちらもヒーローコミックスの系譜の上で突然現れたミュータントではない。
そもそもDKRの場合は、バットマンというフランチャイズを徹底的に破壊して再構築する話である。このアイデアを思いつき作品として形にしたミラーはたしかに偉いが、これが読者に受け入れられると判断し、ゴーサインを出したDCコミックスの編集者ディック・ジョルダーノも偉いと言わざるを得ない。*4
初めて読むアメコミがウォッチメンなのはマズいんじゃないか、という話をかつてアメコミ読みの仲間と話していた事があるんだが、今はウォッチメンが入り口でも全然構わないと思っている。
例えば、アメリカのいわゆる上流のメディアで未だにレギュラーに名前が出るのはウォッチメンとDKR位だ*5。
ということであればアメリカでもウォッチメンが初めてのヒーローコミックス体験だという人も多いはずだ。大事なのは、そこからどう読んでいくかの話であろう。
日本におけるアメコミみたいな、クソ面倒くさいジャンルに踏み込め...なんてとても真顔では言えないが*6、これを切っ掛けにアメコミ、というかヒーローコミックスに興味を持ってもらえるのであれば、ファンとしてこれほど嬉しいことはない。
その上で、アメコミに対しての知識がついた上でまた読み返して欲しい。最初気がつかなったディテールがまた見つかるはずだ。何しろ、海外のサイトですら映画公開に合わせてウォッチメンを第一章から読み直そうなんて企画がある。
Re-Reading Watchmen: Issue #1 - Comic Book Resources
Re-Reading Watchmen: Issue #2 - Comic Book Resources
ウォッチメンとDKRだけ読んで、そこでお終いという人がいてもそれはそれでしょうがないだろう。ただ、どちらも20年以上前の作品で、もうヒーローコミックスの世界はその二つを前提とした流れの中で色々な試みが行われているということは、知っていてほしい。
書きたい事が膨大に長くなったので、今度はグラント・モリソンのバットマンと今やってるバットマンのアニメ、それからアラン・ムーアの諸作品に絡めて「そもそも、ヒーローコミックスにおける現実性ってそんなに大事か?昔のアメコミなめんな!」という話をしようと思います。
続く。
*1:この流れに乗れなかった、例えばロマンスコミックスや西部劇コミックスのジャンルは一世を風靡しながら衰退していった。ロマンスの衰退の場合は結局オッサンらが漫画を作っていたので、現実の女の子達の変化に対応できなかったなど諸説ある。西部劇は、本質的に時代劇である以上、現代性を獲得できなかったのではなかろうか。コミックスコードの件で、ホラーや犯罪物が絶滅したと思ってる人がいるので追記しておくと、少なくともホラーは目立たなくとも脈々と生き残っている。
*2:ややこしい話だが、まずアベンジャーズの悪役としてDCコミックスのヒーロー達を悪人化させた「スコードロン・シニスター」が登場して、その善バージョンとして「スコードロン・スプリーム」が登場した
*3:ちなみにアーティストのニール・アダムスはヒーローコミックスの世界全体に影響を与え、日本の原哲夫や池上遼一にも影響を与えたとされる天才。今読んでも全然古く無いのでその点もおすすめ
*4:ウォッチメンの場合もジョルダーノのもとで作られた訳だが、もともと原作者のアラン・ムーアが、DCコミックスに権利が移ったチャールトンコミックスのヒーロー達を使ってやろうとしてたことを、ジョルダーノが止めてオリジナルのヒーロー達がキャストになっている。DKRの場合は「バットマンの正史では、来る事のありえない未来」の話だし、ウォッチメンについては、チャールトンのヒーロー達そのままを破壊させなかったおかげで、その後の活躍があると言える。ウォッチメンのキャストの元ネタになったキャプテンアトム、ブルービートル、クエスチョンといったヒーロー達は以降もそれなりに人気を博した。ここ数年で破壊されたけど...。自分の師匠筋にあたるHumanfly氏がしばしば苦言を呈しているが、いまのヒーローコミックスはこうした「とりかえしのつかない事」をバンバンやってしまうので、何だか荒廃した雰囲気が漂い始めている。「とりかえしのつかない事」をやればやるほど、将来の展開に行き詰まったり矛盾をきたしたりする危険性がふくらみ、コンテンツの寿命を縮めかねない。
*5:それだけ、社会一般に対するインパクトを持つ作品を作るのは大変だという事じゃなかろうか。それこそ、ガンダムやエヴァンゲリオン級の…もっとも、そう書いている自分は中二病なので両方見てません
*6:嫌がらせでなら言うよ
gizmodeの記事から。ローリングストーン誌やタイムズオンラインにも取り上げられているらしい。

Real Life Superheroes On the Rise (Really)
ポスト911とオバマ政権へと向かう世相を反映して、ヒーローのコスチュームでボランティア活動をするアメリカ人達が出現しているらしい。"World Hero Registry"というサイトがそうしたリアルライフヒーローの情報を集めていて、そこで連絡を取り合ったりサポートしあったりもしてるのだが、登録リストを見るとUKや香港にもいるぞ。
各人の地域の法律を厳重に遵守し、たとえ相手が武装していようが、銃もナイフも使用不可。夜中に街を巡回して酔いつぶれた女性を助けて回っている人とか、地域の警察に協力してる人とか、お年寄りの家の雪かきをしている人とか立派に地域に貢献している人もいれば、具体的に何しているか話さない怪しい奴もいるな。
こちらはミシガン州ジャクソン市で活動するキャプテン・ジャクソン。公共施設の修繕もしたりする。


Captain Jackson & CrimeFighter Girl - Jackson, Michigan Crime Fighters
俺もヒーローになりたい!という方はこちらから。
ソースはmixi内、証拠はこれ。
WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)
すげっ!!! 昨日の女に潮 吹 かされた!!!!!
イった後もキトー攻めされたら急に力入んなくんなって頭真っ白になってさぁ、
したら凄ぇ勢いで透明の液がチソコからブシャー!って出てマジ焦ったよww
女が潮 吹 くのは当然として、男が潮 吹 くなんて思わなかったわぁwwwww
頭がブッ飛ぶぐらい気持ちいいからやってもらってみー??
http://shiofuki.navi-y.net/Jy2vgVe/
いつもマヌコに空気入れてブリブリ音出させて遊んでんだけど
昨日の女動物の鳴き声みたいな変な音出たwwwwwwww
かなり締まりのイイ女だったんだがもしかしてそれが理由かな?
5万しか貰えなかったけどある意味貴重な経験出来たからおkだろwww
http://ahan.yumenokuni.net/qV703rP/
もーさすがに3回は果てるってーー!!!(>_<)
連続じゃないだけマシだけど1 0 万の為とはいえ3回ヤるとティ ンコさんが火を噴きそうなくらい真っ赤っ赤だよ(^^;
まー何気に足 コ キしてもらったのって初めてだし、得っちゃ得だけどねーwww
http://kachi.strowcrue.net/yqSUJYF/
楽しかったから★★
そういやなんでこちらは更新が放置されてるんですか?
貴殿のアメコミ記事は非常に興味深く、かつ有益だと想うので、定期的な更新を良かったら御願いしたいのですが……