スローフードな人生!―イタリアの食卓から始まる

スローフードな人生!―イタリアの食卓から始まる (新潮文庫)

スローフードな人生!―イタリアの食卓から始まる (新潮文庫)

スローフードな人生!―イタリアの食卓から始まる (新潮文庫)

 食に興味があり、スローフードって何だろうと思っていた自分にとっては良い本でした。「スローフード運動は、ファーストフード反対というような了見の狭いところにとどまらない...」とあるようにアンチファーストフードといった運動ではなく

  • 伝統の味を守る。
  • 伝統の素材や調理法を守る。
  • 家族や知人と食卓を囲む時間を大切にする。

「大げさな言い方をすれば、スローフードとは、口から入れる食べ物を通じて、自分と世界との関係をゆっくりと問い直すことにほかならない。自分と友、自分と家族、自分と社会、自分と自然、自分と地球全体の関係を、である。」
 効率重視の考え方が、食事にまで入ってきて空腹を満たすだけに食べる、レンジで温めるだけで食べられる食事をなんともつまらない食事だなぁと考えさせられた。
 単なるカフェでなくコミュニケーションを楽しむ場であるイタリアのバールの話、フランスのワインとイタリアのワインの話、ロシア人の家庭での食事の話、イタリアのアグリツーリズモの話はとても興味深かった。


関連図書:

スローライフでいこう―ゆったり暮らす8つの方法 (ハヤカワ文庫NF)

  • 大人が読む児童書(当ブログのタイトルはこの本に出てくるカメの名前から拝借。)

モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)