2008-11-26 福井鉄道社長交代
福井鉄道:「18年度までに年間利用200万人」 村田新社長が抱負 /福井 毎日新聞
福井鉄道、村田氏が社長就任 年間利用客200万人目指す 産経新聞
昨日、福井鉄道の臨時株主総会が開かれ、社長が交代し、名古屋鉄道出身の役員が退任したそうです。普通に考えると、株主が経営者を選ぶわけですから、新しい株主の姿がないところで、新しい経営者が就任することは、極めて異例でしょう。にもかかわらず、当然のように淡々と事が運ばれていることは、とても奇異に映ります。
名鉄としては、今年の株主総会での交代を目指していたわけで、この時期までよく付き合ったように思います。しかし、名鉄に代わるスポンサー企業は見つからない中で、明らかではない新株主、それは公共的団体とか鉄道支援団体と言われていますが、そうであれば、実質的には行政が面倒を見るほかない状態と見なければならないでしょう。つまり、新株主は単なる名鉄株の受け皿で、実質的には行政であって、行政が福井銀行に頼んで出してもらった人だから、社長に選ばれたと考えるのが自然だと思います。
企業の再建にはスポンサーが不可欠です。福井鉄道の場合は、結局行政にならざるを得ないようですが、そうであれば、なぜ行政が株主にならないのかよく分からないし、福鉄の再建は民間企業の問題と突き放す表向きの態度とも相容れないように思います。あえていうならば、行政は前面に出ることを巧妙に避けているとしか思えません。
感想はともかく、方向は見えてきたようです。公共交通が事業だから、経営者の度量で業績が左右される部分は限られていると思います。つまり、沿線住民の皆さんに電車やバスに乗ってもらうこと、会社ができることは、その環境整備でしょう。
10年後に年間乗客200万人台と語る新社長の決意が、私には悲壮に思えてしかたがないのです。

地方鉄道の存続の条件ついては、おっしゃるとおりだと思いますね。鉄道を残すと決めた、そうであれば、いかんともしがたい部分、つまり事業によって利益が上がらなければ、会社として存続できないわけですから、それを鉄道に乗ることによって、お客さんとして住民が負担し、足らずを住民から納められた税金を使って行政が負担するということではないでしょうか。民間企業だから自力で経営努力しろといって済む話ではないと思っています。
もし岐阜車が福井に来ていなければ、旧型車の更新の投資を考えると、鉄道の存続困難という結論もあり得たのではないかという気がします。そういう意味で救世主なのかもしれないなと思ったりもします。