2011-06-09
いま、三十五、黄金の三十五、花ざかりの三十五、何でも知ってる(と思ってる)三十五、、、すべて人生のいいもの、女に生まれてヨカッタ、ヨカッタ、ヨカッタナー、という三十五、、、なのである。
もうあんたに対する『やさしさ』の玉は出つくした、予定終了になった、あとはヨソの台へ行ってくれと店じまいしたら、それはやっぱり裏切りだろうからである。
『人のわるさ』と『女のわるさ』のどっちがわるいかというと、『女のわるさ』のほうがずっと腹黒い気がする。
いま、私は、いまが私の生涯でいちばんきれいだと思うようになっている。
2011-05-29
プリンセス・トヨトミ
その他 |
先週、いつもライトアップされている夜の大阪城を見に行ってみたら何故だか真っ暗でした。その後、プリンセス・トヨトミの野外試写会があり作品にちなんで真っ赤に染められていたため、いつものライトアップがなかったのだと知りました。真っ暗闇の中の大阪城はなんだか感慨深かったです。大阪の下町が本当に好きな著者が大阪のために書いた本だと思います。あらすじは若干強引なところもあるけれど、父と子の絆が胸にしみるお話。登場人物がみんな個性的。セーラー服の男子中学生の今後、気になるけれど大阪は誰をも包み込んでくれる街だと思う。
2011-05-28
遠い島々、海とサボテン
この辺のつれづれノート、本当に好き。まだ小さいあーぼうをつれて、世界中を旅する銀色さん。むーちゃんは…?という疑問は、この後のつれづれで明らかにされるものの、好きなことを好きなだけやっている姿は読んでいて気持ちがいい。
阪急電車
その他 |
阪急電車って、特別な雰囲気があって好きです。個人的に、映画の千と千尋の神隠しの後半で、千尋が顔なしと一緒に乗る海の上を走る電車は内装が阪急電車のイメージだなといつも思っていました。いつ乗っても昼下がりのような穏やかな雰囲気。神戸から京都まで、関西をゆっくりゆっくりと横断している電車。この小説も、西を愛する著者の気持ちが伝わってくるようで優しい気持ちになりました。映画はまだ見ていませんが、関西ではこの話題でもちきりですね。実は電車で乗り合わせた人が自分とつながっている人だったり、素敵な出会いがあったり。
サラムモロッコ
Travel |
街によって全然雰囲気が違うんだなという印象。まだ行ったことのない国、モロッコ。サハラ砂漠で、らくだに乗って夜の星を見上げたい。新鮮なミントの葉で作ったミントティーを、グラスで飲みたい。海も見たいし迷路のような街であてもなく散歩したい。夢がふくらみます。
ファッションセラピストが教えるおしゃれの秘密
一度バーグドルフ・グッドマンに行ってみたいと思ってしまう本。アクセサリーの楽しみ方の章が好き。新しい靴をおろすことや、雨の日でもかわいい傘を使うこと、帽子やバッグで遊ぶこと、チャレンジ精神を忘れないこと…。着るものだけでこんなに楽しめるのだから、上手く人生のスパイスとして活用しない手はない。ベティさんがいわゆるfashion victimなんかではなく、とにかく陽気で楽しんで書いている様子が、一番の魅力です。
オードリー・ヘップバーンのおしゃれレッスン
かわいい。大橋歩の絵が好きで、この人のおしゃれ本を子供の頃よく読んでいたなあ。オードリー・ヘップバーンはどうして美しいだけではなく、おしゃれに見えるのか。体型や欠点までも活かしたおしゃれ術を、映画のファッション解説として綴る。新しい靴やドレスがほしくなってしまう一冊。
Book of five rings
その他 |
五輪の書、英語でしか読んだことがありませんが日本語で読むときっと書きまわしに気を取られて、真髄をつかめない気がします。宮本武蔵の生き方には一本筋が通っていて、何かに打ち込む人生の尊さや意味を深く実感します。独行道も大好きで、仕事に迷う時にはよく読み返します。我事において後悔をせず、という言葉が特に好き。一つ一つ見ていって、最後の一行にたどりついた時の気持ちの高まりは言葉では言いあらわせられないものがあります。
いつか記憶からこぼれおちるとしても
日本文学 |
そうそう、この世界。
これは私が所属していた世界だ。
懐かしい空気に胸が少しざわざわした。
チョコプ、オレゼとメモを授業中に回したり、かわいい傘を自慢しあったり、真珠書房の教科書を「パール」と読んでみたり。
違うと思っても友人から変な顔をされるのが怖くて黙っていたり、得体の知れない人に平気でついていってしまったり、すきでもきらいでもない男の子と時間の無駄のようなデートを重ねたり。
一日の終わりにこっそり、むかついた人の名前を数えてみたり、子供や動物に意地悪してしまったり。
私が抜け出したくて、やっきになった世界。
遠くから眺めてみると、ものすごく魅惑的に写った。
梅雨の日に読むにはちょうどいいかも。表面上はきれいに取り繕っているけれど、ふたを取ってみるとじめじめした気持ちがたくさんつまっている。多感な時期を女の子だけの環境で過ごすというのは、結構ハードだけれど、きっと卒業する時に全て記憶からはこぼれおちてしまうのだ。でもその空間が、彼女たちにとっては今は全てで人生そのもの。なぜだか高校の時に、学校の廊下から見た5月の美しい青葉を思い出した。
2011-05-15
レベッカ
イギリス文学 |
ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た。…この最初の一文はものすごい引力を持っている。おどおどしてあまり取りえもなさそうな主人公に最初はいらいらしつつも、段々彼女と同じ目線でマンダレーを見て、周りの人々や過去の亡霊におびえるようになってしまう。かなり女子好みの一冊。レベッカを知っていた者が語るかつての女主人は完璧、きっといつかこうなりたいと主人公が考えているような女性。本に残された筆跡に嫉妬してみたり、彼女の顔かたちや服装を想像してみたり。名前も与えられない主人公は、少女から大人へと成長をとげる。
ゴシックロマンって、少女漫画の原型なんだなとしみじみ思ってしまう。まるでキャンディ・キャンディの世界。マキシムはそもそも犯罪者じゃないか…。でも、古きよきイギリスの名家を舞台に、恋愛もミステリーもサスペンスも、様々な要素を取り入れて進むこの小説の展開には目が離せなくなる。デュ・モーリアという人も結構波乱万丈の一生を送ったのではないかと推察されるが、別途詳しく知りたいなと思う。
セドナへのスピリチュアルな旅
セドナって、一度は行ってみたいなあと思っていたけれどこの本を読んで行かなくてもいいかもと再考してしまった。どこへ行っても自分が感じた疑問や様々な雑念を赤裸々に記してくれる銀色さん。私も、暗示にかかりたいのにかかることが出来なくて苦しい!適当にこの場をやり過ごそう…となってしまうタイプの人間な気がする。スピリチュアルなもの・目に見えないものに惹かれるとは昔から公言されていらっしゃったけど、最近はその色がより濃くなってきている。
2011-05-14
ウエハースの椅子
日本文学 |
妙に暗く、江國作品の中では苦手な部類。というか、不倫を扱った江國作品は多いけれど、この主人公に関しては、だったら最初からこんな恋愛しなきゃいいじゃん!と思ってしまう箇所が多分にあり首をかしげつつ読みました。多分こういう女の人とは友達になれない…。
すいかの匂い
日本文学 |
日本の夏って、独特ですよね。ヨーロッパみたいにからっと乾いて明るいだけではなく、かといって東南アジアのように強烈に生い茂る植物の生気を感じるわけでもない。やたらと湿度が高いから暑く、せみの声や飛行機の音が秘密のなにかを連れてくる感じ。そんな印象の一冊でした。少女の残酷性がよく現れてる気がする。
雨はコーラが飲めない
題名がかわいい。江國さん、雨のことが本当に本当に好きでたまらないんでしょうね。ほほえましいエッセイです。対等にルームメイトとして暮らしているようで、雨もどこか江國サンに似ている気がする。ふわふわの毛がカールした、コッカスパニエルっぽい耳とか。
泳ぐのに、安全でも適切でもありません
日本文学 |
うんとお腹をすかせてきてね、が好き。ここに出てくる料理の全てがとてつもなく美味しそうで、本から匂いたつ感じ。ご飯を食べるということと、人を愛すること、人生を楽しむことは同意義語なんだとつくづく感じてしてしまう。表題作は、タイトルの訳からしてどうなんだろうと色々と自分の中で腑に落ちないところがありしばし考え込む。


