シリコンバレー発:グリーンベンチャー・ブログ このページをアンテナに追加 RSSフィード

2013-09-18

先週、GTMによるソーラープロジェクト・リスクセミナー

ウェビナー終了後に、録音・録画の再生が見られるリンクをいただきました。

Webcasts

2013-09-13

Greentech Mediaによるメガソーラープロジェクト・リスクのセミナー

昨日のブログで予告した、メガソーラー当事者向けのリスク回避セミナー、参加しました。これは自分のメモ代わり。

メガソーラー・プロジェクトリスクの種類

施設建設

O&M

技術リスク

日射・環境が予想どおりでない可能性

代替の可能性(メーカーが倒産などの場合、他のモジュール代替できるか)

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Greentech Media プレゼンより

上記のうち、「技術リスク」以外はSI業者が主に担当する部分ですが、今日のセミナーで特に注力していたのはモジュールの品質のリスク。なぜかというと、中国製との競合などによりモジュール価格は下がり、原材料費ギリギリにまでなっている。そこでメーカーによっては工程上の手抜き、品質を落とすことなどで対応しているケースもある。

特に、メーカーのブランドが知られていてもセルは他の安いベンダーから購入している、等の極端な例も。

(セルはソーラーパネルの命ですので、粗悪なセルから良いパネルはできません…)

モジュール品質リスクのうち、技術リスクは「Bankability*リスク」とも呼ばれる

Bankabilityっていうのはメガソーラー発電所などのプロジェクトに銀行融資がつくだけの信用力があるかということ。

モジュールのパフォーマンス信頼性は、第三者テスト機関によって独立したテストをされることが必要

(今までは日本のパネル設置には大手日本企業のものが使われ、企業による保証そのものが信頼されていたのでこういった第三者機関による独立テストのニーズはあまりなかった。でも、投資家が参加するメガソーラー事業で、リターンを高めるため安い外国製パネルを使うとなるとと話は別。)

IECやULによる信頼性テストは「最低限」とみなすべき

保証: 年数、保証内容の他に、誰が保証しているのか(親会社かソーラー子会社か)が重要

モジュール欠陥の種類: 

デザインの欠陥

QC

素材・材質の問題

はんだ付け部分の欠陥(10年も持たない製品)

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信頼性テストは理論的に長期間の使用による劣化を、人工的に実現。その結果は米国NRELの長期フィールドデータと比較。

一般的にプロジェクトでの劣化は年率0.7%を想定するが、実際は下記のように開きがある。

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目についた用語集:

LID Data (light induced degradation)

RDT (reliability demonstration testing) 信頼性テスト

PID resistant(potential induced degradation)

2013-09-11

Chakoando2013-09-11

号外: メガソーラー発電所向けパネル・モジュールテスト セミナー

昨年のFIT制度の導入により日本でもメガソーラー・プロジェクトが活気づいていますが、欧州米国に比べ急激に立ち上がった市場であるため、大規模なビジネスとしてのメガソーラー発電所事業の全体像がまだ見えにくいところがあるかと思います。特に、プロジェクト開始前にリスクを最小限にする品質管理は重要です。

私は数年前から、メガソーラー向けのパネル・モジュール品質テストに特化した第三者テスト企業であるPV Evolution Labs (PVEL)の創業者と親しいのですが、日本のメガソーラー・プロジェクトの質の向上に貢献し、またベンチャー企業であるPVELの日本での事業開発を支援するためこの度、同社のサービスを紹介・支援させて頂くことになりました。

ちょうどこちらの明日(木曜)、米国の大手環境関連メディアGTMの主宰で太陽光発電所プロジェクトのリスクに関するセミナー(ウェビナー)があり上記PVEL社のCEOが話をする予定です。

日本時間では金曜の早朝4時になってしまうため参加は難しいですが、もしご希望があればスライド資料・音声録音記録などを入手可能なようですのでお知らせください。(下記、ウェビナー登録は無料)

http://bit.ly/17qQo4H

また、もしも日本でご興味のある方が集まれば同様の内容をウェブ上でセミナーしてもらい、質疑応答など一部日本語で用意することも考えています。

もし、ご興味のある方がいらっしゃったら是非、こちらまでご連絡下さい。

2012-11-14

昨夜のMIT/Stanford Venture Lab 「蓄電池ベンチャー」

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昨夜、スタンフォード大で行われた「Venture Lab」に久しぶりにいってきた。クリーンテック・再生可能エネルギー関連の時はなるべく行くようにしているのだけど、数ヶ月ぶりくらいかな。

昨夜のテーマは「蓄電池ベンチャー」。割と地味なテーマなのでそんなに興味のある人が集まるかな、と思ったら講堂を埋める盛況でした。司会者は、ベイエリアでのこの手のイベントではおなじみの、Greentech Media編集長のEric Wesoff氏。毎度のことながら、こんなイベントにどんどん出席しながら、あれだけの記事をほとんど毎日書き続ける生産性に脱帽。

Greentech Mediaを始めてから現在までに書いたクリーンテックの記事が1500本だって。その合間にヨガも教えているんだって!

さて、ご存じの方も多いと思うけれど、太陽光風力発電の一つの大きなネックは、発電できる時間が限られていること。太陽光は昼間だけ、しかも曇りの日はダメだし、風力はそれこそ「風のゆくまま」で全く当てにならない。なので、必要なときにいるだけの電力を確保するためにはやはり、化石燃料米国では天然ガスが多い)を燃やし続けるしかない。

そこで必要になるのは定置型・大型蓄電池だが、現在のところこのコストが高く、それを加算すると再生可能エネルギーはとてもペイしない。この定置型は日本ガイシアメリカではNGKと呼ばれます)のNAS電池が圧倒的。このグラフで見るように、米国製のシェアは非常に低い。

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でもそこは、ニーズがあるところにはベンチャー企業が続々出てくるアメリカのこと。昨夜の4名のパネリストのうち、2名は蓄電池ベンチャーのトップだったが、いずれもBill Gates、Vinod Khoslaなど先見的な投資家からの資金を受けた企業。

ちなみに、一般的に蓄電池のような分野はベンチャーキャピタルには人気がありません。研究開発に時間がかかる上、量産に移るときに大量の資金と量産技術が必要で、できれば数年内で資金回収(刈り取り)したいベンチャー資金ファンドのタイミングにはあわないからだそうです。

ちなみに2社のベンチャーAquion EnergyとLightSale Energyです。LightSailはコストを下げるため、蓄電媒体の一つに「空気」をつかっているということで最近、ちょっと話題になっている

2012-11-09

太陽光充電できるiPadカバー、ベンチャー企業から登場?

…といってもまだ来年以降の話です。

身近なデバイス太陽光で充電でき、電気代を節約できるとしたら・・・。飛びつきたい製品が、ソーラー関連のスタートアップで来年完成予定、というニュースです。

シリコンバレーベンチャーキャピタル投資を受けたソーラー関連のスタートアップAlta Devicesが、2013年末までにiPad用ソーラー高速充電カバーを開発すると発表しました。

今週MITマサチューセッツ工科大学)で開かれたEmtech会議で語ったところによれば、このカバーの登場によりコンセントラップトップに接続してiPadの充電を行う必要はなくなる、とのこと。

これまでにもiPhoneiPad用ソーラーカバー製品は多数出ていますが、ほとんどが従来の太陽電池を使用した、非効率で充電に時間がかかるものばかり。重くてかさばる、という難点もあります。Alta Devicesの製品では変換効率が従来製品の20%以下に対し、最高28%にまで向上、しかも、薄膜の為、材料や建物への埋め込みも可能としている。同社CEOのChris Norris氏は、この素材を使用したiPadカバーは、コンセントからの充電に相当する10ワットの電力を太陽充電により供給できる、と言っています。

ベンチャーキャピタルからの資金を受け、現在、年間数メガワットの太陽電池を製造できる試験的生産ラインを建設中。

しかし、成功への道は易しくないかも。

ここ1年半の間にソーラーメーカー各社が倒産するなど、ソーラー製品メーカー、特にスタートアップにとってはあまり芳しくない状況があります。

「ソリンドラ」は、アメリカに住んでると、もう耳にたこができてますね。特に、選挙戦中はロムニー候補陣営がオバマたたきの代名詞みたいに使っていたし… あとこの会社Altaに似ているケースのKonarkaというフレキシブルな小型太陽電池ベンチャーも今年、倒産したし。

また、コストもハードル。従来のシリコンベースの太陽電池よりもはるかに高価な、ガリウムヒ素(GaAs)を使用する同社の電池コストを下げる必要があります。

元ネタはこちら。

こっちの記事にはパイロット工場のツアー写真も。

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