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(中根英登:コトバイウ) あばうと

映画『羊と鋼の森』

 

小説『羊と鋼の森』は小説です。

ですから音が鳴りません。

にもかかわらず

豊かな音を奏でます。

 

映画『羊と鋼の森』は映画です。

ですから匂いは香りません。

にもかかわらず

冬のストーブの匂いがします。

 

こころが整う。

清んだ一杯のお水をごちそうになるような。

いただきます。

 

そういう作品なんです。

羊と鋼の森』は。

 

美しさ。

優しさ。

熱さ。

 

美しさ。

森の緑。

雪の白。

そして、

ピアノの黒。

 

色だけではない。

音楽の美しさ。

音楽だけではない。

たったひとつの音が奏でる美しさ。

 

色や音だけではない。

言葉の美しさ。

その言葉を発する人の心の美しさ。

 

この作品は

とにかく優しい作品です。

心に沁みわたるスープのような優しさ。

ひとつひとつの愛情が

渾然一体となった優しさ。

ひとりの愛情が届くという優しさ。

ひとりではない、という優しさ。

ひとつの作品を自分も寄り添って作り上げていくという優しさ。熱さ。

 

熱い想いがあふれている。

熱い想いが届いている。

熱い想いを受け止めている。

熱い想いに。

 

期待に応える。

 

こういう自分でありたい。

それが完成した

稀有な作品なんです。

 

ううう。

 

あまりにも素敵すぎて

言葉数が減ってしまう。

絶句してしまう。

そういう作品なんです。

 

そういう作品なんです。

 

なんて素敵な映画なんだ。

ああ

しあわせ。

 

この作品がなぜ重要なのか。

それは

基盤

となってくれるからなんですね。

 

生き方

としての基準。基盤。

その後の人生において

息がしやすくなる作品。

呼吸が楽になる作品。

 

ですので

この作品に出会ったおかげで

その後の生き方が

生きやすくなりました。

ありがとう。

 

それに。

キャンペーンで

とてもリラックスしているように見えましたよ。

 

くつろぐ。

チル、だね。

chill out、だね。 

 

チル、

というのは

チェアリング用語です。

おばあさまの森のチェアリングの場面、

とても印象的でしたね。

 

土曜日の朝一番、

羊と鋼の森』を観に行きました。

日曜日に

私の父の四十九日、

つつがなく法要を終えることができました。

 

 

 

 

 

来てくれてありがとね。ここは、がんばる人を応援するサイトなんだ。なんだったら。
cotobatsumugi @ NAKANE Hideto(`・ω・´)