アメダスの真実

京田辺市で9月5日に39.9℃の最高気温を記録したが、アメダスの観測計(というより、観測設備自体)にツタが絡まっていて、本当に正しかったかどうかが話題になっている。

つるが絡まっていたというニュース
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010090802000021.html

京都地方気象台が記者会見したニュース
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20100907000200

残念ながら、8日正午過ぎ現在では、気象台のHPには会見であるとかプレスリリースが出ていない。
せっかくなので、アメダスや気温測定の原理や方法については気象台のHPに掲載されているので参照。

これを取り上げる理由としては、

  • もう「百葉箱」ではないということ
  • 現在の正しい気温測定とは何かということ
  • 現在の気温測定の条件とは何かということ(筒の中を5m/sの風が下から上へ流れるようにファンが動いているとのこと)
  • 温度計の測定原理は何かということ(白金と雲母(SiO2)の中の電気抵抗の変化で測るそうだが、気象台のHPでは検量線として-20℃〜+20℃の範囲を直線で示していた。範囲外の温度では抵抗が急変化するような温度計ではないか? という素朴であるが重要な疑問

が挙げられる。工場のものづくりにおいても同様のことが言える。品質管理の方法として、その測定は正しいのか(まちがっていないか)、どういう原理でやっているのか、間違っているときの対応はどうするのかなど、実は似たようなことが工場の現場でも起こっていることがあるのだ。詳しくは言えないが、そういうことは実はたくさんあって、まだまだ改善/改良/介入する余地はあるのだ。