土曜日

彼は考えていた。

あと3時間か……


時刻はすでに夜の7時をまわっていた。


彼は今日朝の9時からこの場所にいた。すでに10時間を過ぎた。


逃げたいな。彼はふと思った。


しかし彼はそれをしない。

彼はわかっていたのだ。意識はしなくても本能的に思っていたのかもしてない。


彼はきっと


ニホンジンだったのだ。