金曜日
彼は考えていた。
昨日のショックをまだ忘れられないまま考えていた。
果たしてどっちが多いだろうか?
彼が懸命に考えていたことそれは最近ニホンジンと話す機会とガイコクジンと話す機会どっちが多いだろうか?ということだった。
もちろん見渡せばこの狭く広い列島にはニホンジンが圧倒的に多い。しかし大学ではすでに別々に授業をとるようになり、友達と話す機会は減っていたし、サークルでは圧倒的にガイコクジンが多い。
加えバイトでは大抵チュウゴクジンやカンコクジンと仕事をしているので、彼は本気でそう思ってしまったのだ。
しかしやっぱり思う。ガイコクジン全てとは言わないがニホンが好きで来てくれているガイコクジンは本当にいい人が多い。
彼は感動していた。