Chiezaru’s diary

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休日出勤


【 夏の思い出 】−ギリシャ、ロードス島
Olympus E-30 + Zuiko Digital 12-60mm f/2.8-4 ED SWD

今日1月6日、イタリアはベファーナという休日だが、宿泊業に従事している身としてはやはり出勤。

休日出勤は嫌いではない。

街が空いていて、空気がリラックスしている。
見かける人もどことなく祝祭的な雰囲気を楽しんでいるようにみえる。

今日は木曜日だから週末にかけて連休をとる人も少なくないだろう。
そんなわけで年明け一月の最初の週はいつも年末年始のお祭り騒ぎとホリデーの余韻が漂っている。街が素面になり全てがいつもどおりに機能しだすのは来週の月曜からだ。

「ノルウェイの森」を読了し、昨日から「ダンス・ダンス・ダンス」に入る。
この秋から冬に掛けてはすっかり村上春樹再読の季節になってしまった。

そもそも9月のヴァカンスで折角ロードス島に行くのだから、ビーチに寝転がって「遠い太鼓」読みたいと思いたって、ついでに初期村上作品を一まとめで日本から発注したのが今回の村上春樹読書期間の始まりだった。

結局予想通りヴァカンス前に本は届かず(嗚呼イタリア・・)、読み始めたのは9月の中盤からになる。「遠い太鼓」読み、デビュー作「風の歌を聴け」、続編「1973年のピンボール」、その続き「羊をめぐる冒険」を経て「ノルウェイの森」を終え、初期三部作の締めくくり「ダンス・ダンス・ダンス」だ。

「遠い太鼓」に村上春樹氏が書いているように、「ノルウェイ・・」と「ダンス・・・」は氏が主にイタリアとギリシャに住みながら書いた物だ。
「ノルウェイ・・」は著者にとって新たな境地であったし、読んでいてすごく「抑えて」書いているなというのが伝わってきた。
一方「ダンス・・」はのびのびと書いた言っているように、最初の10ページほどを読んだだけでもそれを感じる。

その前の3部作を受けて始まる冒頭はどことなく映画「インディー・ジョーンズ」を観始めたような高揚感をもたらす。
これからタフな冒険が始まる。そんな感じだ。

再読だからもちろん内容は知っているのだがそれでもうきうきする。

でも、考えてみるとここ暫く少し村上作品に入り込みすぎているので一休みして他の人の作品を読んで一度頭をリセットしたほうがいいかなという気もしている。

楽しみを少し先延ばしにするのも悪くないかもしれない。

今日は寝る前にちょっと本棚を漁ってみよう。まだ読んでいない本が何冊かあったはずだ。