Chiezaru’s diary

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ロンドン・プライド


【 London Pride 】- イギリス、ロンドンのパブにて
Olympus PEN E-PL1 + Panasonic Leica D Summilux 25mm f/1.4 with MMF-2 mount adapter

旅行をするとだいたい彼の地のローカルな食べ物や飲み物を試す。
その土地を楽しむ大きな一つの要素だ。
一番いいのはホテルでこの街のおいしい料理はどこで食べられるか聞いてみること。
たとえばドイツのミュンヘンに行けばvery munichなものは何か、どこに行けば見つかるか、お勧めの店があるか等々。イギリスに行けばもちろんvery Britishなものvery Londonなものを尋ね、ギリシャならvery Greekなものとなる。

この質問は当地の人とコミュニケーションをとるときにも役立つ。
特にその土地に愛着を持っている人々は丁寧にいろいろ教えてくれるし、会話の中にちょっとした親しい空気が生まれることもある。

逆にそれを快く出来ない人というのは大概、人間的な魅力にも乏しく、早々にふるい落としてもよいタイプということにもなる。

ロンドンでパブに入れば当然Very Londonな飲み物を注文する。
ロンドンの中心ともなればイングリッシュなものなんていうよりは、もっと絞ってロンドンのものと特定した方が面白い。

イギリス人というのはほぼ確定的にビール派なので、やはり地ビールかなと思いながら、バーテンの女の子にその質問をしてみると、少し考えてから、う〜ん。まぁビール言えばビールなんだけどこれはという感じでLondon Prideのラベルのあるタップを指すのでなんだかよく判らないけれどOKと言って出してもらう。

グラスに注がれて出てきたものの見かけは確かにビール。でも泡が殆ど無い。
それで前にロレンツォが言っていたものを思い出した。
イギリス人は変っていて殆ど炭酸の入っていない生ぬるいビールを飲むんだと。

口をつけてみると確かに全然冷やされていない。冷蔵庫に入れないでその辺にほうっておいたような温度。それから泡は殆ど無し。普通のビールのシュワシュワ感は皆無。

味も微妙で、色が濃いからダブルモルトのアルコール度高め、タフでクセのあるものかと思えば、それほど強い味はしない。

美味いかといわれると、う〜んと答えざる終えないし、不味いかと聞かれれば、いや、そんなことはないと答えてしまいそうな今ひとつ煮え切らない飲み物だったが、ふ〜ん、と思いながら全部飲んでしまった。

ある種の食べ物や飲み物にはある程度習慣的に試してみてやっとその味が分かるタイプのものがあるが、このビール(実際にはビールというよりはエールというカテゴリーに入るらしい)もそういう類のものなのだろう。

そう思うと、全然悪くないまた試してみたいと思った。