ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

Chikirinの日記 RSSフィード

2007-01-05 崩壊

今年のテーマはなに?と考えてて、「崩壊」じゃない?って思った。

暗いですかね?ちきりん的には特に暗いというイメージはないんだけどね。崩壊って、その次に全く新しいモノがやってくる!という感じもして、必ずしもend of the worldではないと思ってるから。

少しずつ壊れていくよりガガンと一気に崩壊するのって、小気味いいし、次への展開も早そう。

日本ってソフトランディングを好む国ですが、どうやら今年は「崩壊」の年なんじゃあないかしら?というのが、ちきりんの見立て、というか、予想です。


「何が」崩壊するのか、という崩壊する主体の方に話を移すと・・・

(1)地方

(2)貧困層

(3)伝統的家族観

(4)?


(1)昨年を代表するニュースは、北海道の夕張市の破綻だったと思っているちきりんです。これは、「新しい時代の幕開け」だと思う。これから、地方はどんどん壊れていくだろう。平成の大合併ってのがあったでしょ。あれが終わった後、どんどん潰すってのが既定路線だったと思う。

今まで(田中角栄的価値観のもとに)、「地方も東京と同様の発展をすべきである!」という考え方があったと思う。できてたかできてなかったかは別としてね。それが、なくなるでしょう。地方はもうあきらめる、ということになるんだと思う。

東北や山陰等の小さな行政区はもちろん、関西などでも破綻する行政区がでてくるだろう。これが一番大きな破綻の主体だと思います。


(2)今ぎりぎりでぶら下がり生き残っている人たちの多くが「貧困層」として、「線より下」に落ちる一年になると思う。生活が破綻する人たちが相当数でるだろうと予測する。

消費者金融の多重債務の人たち、無年金で老年を迎え健康を害する人たち、ぎりぎりで暮らしていたのに社会負担の急増と金利上昇とその他の突発的な事象によって線を越えてしまう人たち・・・

昨年までは「格差」という言葉が流行っていましたが、これはある意味「甘い」言葉だと思う。「格差」はあるが、その「下の方の人」もきちんと生活できていたという感じだ。

でも、下の方の人たち、生活できなくなると、問題は格差ではなく「貧困」に変わるよね。


(3)伝統的家族観も、いよいよ崩壊かね、と思います。何が伝統的なのさ?ってのも、よくわからないんだけど、たとえば「親は愛情をもって子供を育てる」とか「夫婦制度を維持する」とか「親の面倒は子供が見る」とかですよ。

そういう伝統的な考え方はもう維持不可能だと思う。個人より家族が、一家族よりコミュニティの存続が、コミュニティより行政単位が大事であった時代の遺産だよね、伝統的家族観てのは。

今は、一番大事なのが「個人」なのよ。自分が楽しく生きたい人ばっかりだ。それは悪いことではない。でも、こっちが一番大事になれば、当然、家族やコミュニティは「個人の自由を阻害しない程度に尊重される」ということになる。


昨年は「親が子供を虐待した」とか「子供が親を殺した」とかいう事件に皆が驚いていましたが、今年は「あまり皆驚かなくなる」のではないかな。崩壊ってそういうことです。

★★★

それ以外にもいろんなものが崩壊しそうだな、とは思っているのですが、それはまたそのうち。


最初にも書いたけど、崩壊は悪いことではない。でも慣れ親しんだモノが決定的に消えていくのを見るのは、人にとって(特に年をとった人にとって)悲しかったり、感慨深かったりはするだろう。

ちきりんは混乱、変化好きなんで、崩壊も悪くないんではないかと思ってる。ちょっと楽しみな一年でもある。


そんじゃーね!