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Chikirinの日記 RSSフィード

2009-12-15 アメリカのMBA、終わりだよね

アメリカのMBAは終わったよね、と思う。

あたしは 27才の時、新卒で就職した会社をやめて米国で MBA をとるために留学したのだけど、もし自分が今 27才だったら同じ決断はしないと思う。

もちろん全くなんの価値もないという気はないので、コストがかからない人なら、つまり、大企業から派遣してもらえる人なら楽しい 2年間になると思う。

もしくは趣味の問題として「日本よりアメリカが大好き!」という人なら、大枚はたいて憧れの国に住むのもアリだとも思う。

でも、“日本人が”、“今から”、自分のお金で”、“キャリアアップのために”、“米国の MBA に行く”、というのは「もうナイでしょ」というのがちきりんの感覚です。


理由はシンプルで、

(1)コストが高すぎでしょ

(2)米国 MBA の旬が過ぎちゃった

というふたつ。


(1)のコストですが、いま米国 MBA に行くと 2千万円近くかかるんじゃないかな。

これに 2年間の間に稼げた額と、“ふたつ年齢が上がる”という時間コストもかかる。

MBAを目指す人ならちゃんと投資効率を考えられるんだと思うけど、そんな額、取り返せますかね。

大企業をやめてそんな決断をしたら、投資を取り返すどころか生涯賃金が減りますよ。


(2)については、ふたつの意味で旬が過ぎたよね〜という気がする。

ひとつは「アメリカ一国モードが終わった」という点。

もうひとつは MBA が最も得意としていた「財務系の世界」が産業として主役舞台から降りた、という点。


「アメリカ一国モードが終わった」ことがひとつの理由なので、欧州やアジアにある MBA に行けば、今はまだそれなりに価値がある。

欧州の MBA はアメリカより圧倒的に国別参加者のバランスがいいし、欧米 MBA がアジアに作った分校や提携校では、今後世界の中心となっていくエリアを実体験できる。

そういう意味では若干はマシ。ただそれでもコストは同じくバカ高い。その額を正当化できるか? といわれると、やっぱり厳しいと思う。


英語力をつけるだけならニュージーランドあたりに英語留学すれば費用は 4分の 1もかからない。

リーダーシップ体験だのアントレプレナー体験だのは、普通にベンチャーに就職すればよほどリアルな体験が手に入る。

必要な授業はネットで動画で見られるし、ネットワークだってアクティブにツイッターでもやる方がよほど世界が広くなりそう。

まあ、「○○さんもどこどこの MBA なんですね」的なブランド価値はまだ当面残るのかもしれませんけど。


というわけで、かなり終わった感じだよね、と


じゃあ、自分がもし今、27才だったら何をするのか?(会社に勤め続けるのか、そうでないとしたら、どういう道を選ぶのか?)と言えば・・・それはまた別の機会に。


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そんじゃーね。


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