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Chikirinの日記 RSSフィード

2010-02-04 本能と欲望と権力と組織

朝青龍が引退するらしい。

世間では風当たりの強い横綱だけれど、ちきりんは朝青龍のことは大好きだ。小沢さんの方は不起訴らしい。でもまだ強制起訴の可能性もあるし、幹事長職からの辞任も十分考えられる。ちきりんは小沢さんも大好きだ。

ちきりんの大好きな2人が、彼らが主役であった舞台から降ろされようとしている。彼らを引きずり降ろそうとしているものは何か。これは何と何の戦いなのか。それをエントリのタイトルにしてみた。


ちきりんはなんでこの2人が好きなのか。この2人にはいくつも共通点がある。

(1)圧倒的な力を持っている。

(2)組織を尊重しない。

(3)強さの源泉は本能である。

(4)“のし上がる”ことへの欲望が原動力となっている。


ふたりを潰そうとしているものは、こういう“圧倒的な力をもつ個人”というものを、震えるほどに怖れている、最初から中央にいた、勉強や規則やルールで評価されることにより権威付けられている、組織と組織人だ。



ちきりんは“本能からの振る舞い”が大好きだ。人間のエゴとか傲慢さとか無知とかばかばかしさが大好きだ。それを「コントロールできる」とうそぶいたり(それが理性だ、とかアホみたいなことを言う)、それを恥ずかしいもののように扱うお上品な考え方が大嫌い。

そしてそういう動物としての人間の中に、ごくごく稀に、本能的に圧倒的な力を持っている個体が表われる。彼らは生涯をかけて集団のトップを目指す。彼らにはそれしか生きる意味が見つけられない。彼らは頂点を目指すために生まれてきたのだ。頂点を目指すために、その本能を与えられている。

でも、その道は決して楽じゃない。世の中にはそれをおもしろく思わない人もたくさんいるし、ひとりひとりとしては全く太刀打ちできなくても、徒党を組めば勝てると思う人達もいる。本能の力で素手で向かってくる者にたいして、彼らはルールや組織や建前という近代的な武器をもって対抗する。そして多くの頭のよい善意の人達が、「ルールや組織や建前こそが正しいだろう」と誤解する。


“朝青龍”は特定の個人名だ。“小沢一郎”も特定の個人名だ。

私たちは、朝青龍を引退させたのが誰か、個人名で特定できるか?私たちには見えている?小沢一郎をひつこく追い詰めるものは誰なのか?誰かひとりでもその人を固有名詞で特定できる?


できないです。

だってこれは、“権力を狙う特定個人”と“個人の顔を決して見せようとしない権力”の戦いだから。





それにしても、今、朝青龍という横綱を引退させてしまう相撲協会のあまりのセンスのなさと、今この段階で民主党政権の参院選を邪魔する検察のあまりのセンスのなさは、これまた、全く同じ質のものだ。

いったい何が大事なことなのか、理屈じゃなくて感覚的にわからないというのは、本当につらいよね。




そんじゃー(怒)





<関連過去エントリ>

・朝青龍問題の本質

・時代に捨てられる男 小沢一郎


<ちきりんテイスト>

下記の「ちきりんの好きな映像」セクションを見て頂くと、ちきりんの好きなもののテイストが伝えられるかもって思ったので。

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