2010-04-11 javariしてみた
皆さん、javariってご存じですかね。
アマゾンが始めた靴や鞄の通販なんですけど。↓
画期的なのは、「好みに合わないという理由で返品できる」+「送料も返送料も無料」ということ。つまり“靴や鞄の試し履き、試し買い”がネットで可能になったということです。
ちきりんはここ半年くらい、「街の風景が変わる」とか、「考)“販売以外”の店舗価値」というエントリを書いていて、今後は個人消費が一気にリアルからネットにシフトすると考えています。
で、このjavariを一度使ってみようということで、今回はその体験レポートです。(なお“アマゾンに出店して靴を売ってる店”と“javari”は別ものです。)
★★★
ステップ1)まずはネットでお買い物。クリック!
春になってブーツが安くなってるんじゃないかということで靴を買ってみることにしました。レディース、ブーツのカテゴリーから、色やヒールの高さ、値段の範囲などで商品が絞り込めるのは、いかにもネットらしい便利さ。特にちきりんはヒールの高い靴を履かないので、これで絞れるのはとても便利。
靴の写真はいろんな角度からのものが掲載されていて、かなりの倍率に拡大できるので、質感やイメージについてはネットでもほぼ完璧と言えるほど理解できました。
口コミ情報は全体にまだ少ないですが、色違い商品の口コミ情報が載ってる場合もあります。というわけで、わからないのは“履き心地”“自分の足とのフィット”のみ。
ただ最初に検索条件で絞り込んでも100〜150個くらいの商品がピックアップされると、ざっと見るだけでも結構時間かかります。実際の靴売り場ならさらっと見渡すだけで好みの商品がすぐわかるわけで、ネットは“ひとつずつ見なくちゃいけない”のがちょい面倒。なので「こういう靴を買いたい」というイメージが詳細に固まっていればいるほど使いやすいシステムだと思いました。
品揃えはそこそこなんじゃないでしょうか。
ステップ2)注文
普通のネットショッピングと同じプロセスです。15時までに申し込むと「翌日配送」なのは頑張ってるよね。金曜日のランチタイムにオーダーして土曜日に届きます。
ところで、この「試し履きを前提としたネットショッピング」では、購買行動が普通の通販とかなり違ってきます。いつもなら画面上の情報に基づきよく検討した上で買うものを選ぶのですが、試し履きするつもりなら「同じ商品で色違い」「同じ商品でサイズのひとつ上とちょうどのもの」「似たような商品を複数」オーダーして、現物がきてから比べるという買い方ができます。
今回ちきりんは「同じサンダルの色違い=2商品」と、「似たようなブーツ=2商品」、それに「ちょっと変わった靴ひとつ」の合計5商品を注文してみました。
もちろんサンダルはどちらかひとつしか買う気がないし、ブーツもひとつでいいです。つまり最初から「ひとつは返品するつもり」の買い物です。
それと、最後に加えた「ちょっとかわった靴」は店頭だったら試し履きしないかも。こんな靴、どういう服と合わせるの??ってのがよくわからない。でも、家に運んでくれるなら(誰も見てないし!?)ちょっと試して見ようかな、って思えました。「どうせ返せばいいし」みたいなね。
で、注文するのですが、この時点で5足全部の注文がいったん確定します。つまり5足分の値段がいったんクレジットカードにチャージされることになる。
ここで“うーん”と思いました。5足も買う気は全くないにも関わらず5足分の値段がチャージされるのは、ちょっと不安になります。「ほんとに返品したら返金されるの???」って・・・。勇気を振り絞って「確認」ボタンを押しました。
ステップ3)届いた!
段ボールひとつで届きました。かなりでかい。もちろん注文の翌日に届いています。こちら↓
あけてみるとこんな感じ。納品書が入ってる。合計金額を見ると「げっ、早く返品しなくちゃ!」という気になる。
ステップ4)試し履き
ひとつの靴に使われてる包装材がかなり大量だと↓初めて知りました。
返品が前提なので、内装材がごっちゃにならないよう気を遣います。どの靴がどの箱だったか混乱しそうになる。今回はブログに書くために写真をとりましたが、そうでなくても箱を開けた段階でデジカメで撮影しておくといいかもしれません。そしたら返品するために再包装する際に安心です。
似たブーツを2足比べてみたりしました・・
すばらしいのは、手持ちの洋服と合わせて検討できることです。買いに行けば、その日に着ている服としか合わせられないけど、家ならいくらでも着替えて試してみることが可能。これは画期的。
また、朝、昼、夜など、違う時間で履いてみられるのもいいです。足ってむくむのですよね。あと、店員に“早く決めろよ”と(暗黙に)せかされることもないです。
加えて、手持ちの靴との重複がわかります。ふらっと靴屋で衝動買いすると、家に帰ってから「あれ、同じような靴を持ってた・・」ってことがありませんか? javariだと家で履いてみるのでこれが起らなくなります。
今回、サンダルを色違いで2パターン注文したのは、どちらかの色で買おうと思ってたわけですが、家で試し履きしている最中に「ありゃ、同じような靴を持ってるじゃん」と気がついて買うのをやめました。これも店だと案外思い出せないです。
というわけで、店舗で買うより圧倒的に充実した試着(試し履き)が可能です。ネット通販なのに“フィッティング”に最大の価値があるというのはおもしろい。
ただし・・これ、部屋が大変なことになります。靴の箱、内装材、着替える服などがそのあたりに散逸して・・・途中でちょっと呆然としました。「なにコレ?ファッションショー?」みたいな。
いや、ぐちゃぐちゃになってもいいなら楽なんですが、先ほども書いたように「返すモノは元通り詰め直せるように開ける」必要があるんで、それが結構気を遣います。
ステップ5)買う
最終的にこの2つを買うことに決めました。ちきりん的にはこの時点で「この2足を買う」ですが、アマゾン的には「既にちきりんは5足買っている」です。3足返さないと帳尻が合いません。早く返さねば〜
返品は30日以内でいいんですが、要らないものは速攻で返したくなります。ひとつは「段ボールが部屋の中で邪魔すぎる」こと、もうひとつは「手元においておくと、結局いろいろ欲しくなる」から。
それに、さっさと返さないと、カードでの引き落としが今月、返金は来月になります。最初から買わないつもりの靴の代金ですから、キャッシュフロータイミングも気になります。
ステップ6)返す
まずはネットで手続きをします。5分ほど。非常にスムーズです。後は、送り返す方法ですが、ふたつあります。ひとつはコンビニに持ち込むこと、もうひとつは引き取りサービスを予約することです。いずれも代金着払いでお金はいりません。
ちきりん家はコンビニが歩いて2分なので持ち込むことにしましたが、箱は(軽いけど)結構でかくて大変でした。今回は靴が5足だったので段ボールひとつですが、あと1足増やしていたら段ボール2個だったかも・・そしたら引き取りサービスを使わざるをえません。
ステップ7)返品と返金
送り返した翌日にメールで、返品完了のお知らせメールがきました。靴の画像付なので安心です。
なおこの体験レポートはクレジットカード購入を前提として書いてます。現金で買うと返品してもアマゾンギフトカードでしか代金は戻ってきません。これでは「返品前提で買う」ことはできないでしょう。
追記)5月初旬にカードの請求が来ました。請求額と返金額が両額併記されており、差額のみ引き落とされました。
★★★
というわけでjavariを使ってみた感想ですが・・・
(1)商品を効率的に“検索条件”で絞りこめるので、具体的に欲しい商品のイメージがある場合は、とても効率的な買い物が出来ます。反対に、特に欲しいモノがない時にこのサイトでwindow shoppingしたいか?と言われると悩む。
(2)値段で絞り込める機能が案外よいです。服、靴、鞄などって先に商品を見て気に入ってしまうと、少々高くても「うーん!」とかいいながら買っちゃう時が多い。
でも、先に値段で商品を絞り込むと、最初から高いモノを見なくてすむんですよね。これは実際にやってみて初めて気がつきました。生活の予算管理に有効です。
(3)「試し履き機能の充実」は画期的です。育児や介護のため外で買い物を楽しむ時間の余裕がない人にとっては、家の中でお買い物の楽しみが味わえる価値も大きいでしょう。
今回使ってみて、洋服もこういうシステムで買ってみたい、と強く思いました。そしたら「このスカートは食事後でもきつくないか?」とか判断できるようになるでしょ・・・(??)
(4)送られてきた箱を受け取り、箱を開けて、履いてみて、だめなら包装しなおして、箱を閉じて送り返す、というプロセスはそれなりに面倒でした。店なら何足履いてみてもこんな作業は店員さんがやってくれます。
で、総合的にみてどうかというと、また使うかも、って思います。悪くないです。
と、javari結構いーんじゃないか、という結論がでたところで、デパートの靴売り場にいってみました。記憶が新しい時に行けばビビッドに“ネットvs.リアル”が比べられるかなと思って。
そしたら・・・デパートってやっぱりすごい。品揃え、商品のセンス、トレンドのつかみ方、どれもこれもjavariなんて相手にならないくらい素敵だし充実してます。ディスプレイも見ているだけで楽しくなるし、一覧性(ざっと見回すだけで、関心のある商品が見つけられる)も高い。ショッピングが楽しいです。
すぐに思ったのは、「ここで靴を選んで、ピックアップした5足を家に送ってくれて、買うモノだけ取り置き、買わないモノは自由に返品、っていう買い方ができたら結構売れるかも」ってこと。
javariの試し履き機能のクオリティはすばらしいので、「見本置き場としてデパートを使う」という形です。javari同様、デパートで配送依頼した時点で一度クレジットカード決済をすれば、デパート側はなんのリスクもないんだし。
あとわかったのは、「返品できるし」と思うと結構たくさん注文しちゃうってこと。んで、実際に履いてみたら結構欲しくなる。これはいい売り方だと思います。過去エントリにも書いてますが、「やっぱり小売りにおいては、リアルとネットは相互補完がベスト」と確信しました。
ただ・・、
デパートは「ここは違う国?」と思うほど高いです。javariで今回ちきりんが買った靴はいずれも数千円ですが、デパートだと普通に2万円です。
あと、javariシステムで面倒だった「靴を返す手間」なんですけど、靴の箱だけをコンビニに持ち込んで返せるようになったらとても便利。それらの靴の箱を段ボールに入れて梱包するのはコンビニ側(そこから委託をうけた黒ネコ側がやる)ということ。これだと消費者の“めんどうさ”がかなり減ります。
いうなれば、「コンビニが、他の小売業の“商品の返品受け付けカウンター業務”を受託する」って感じ。
この辺りは、そのうちどんどん便利になっていく気がしました。というわけで結論としてはやっぱりECの可能性はすごい大きくなってきた、ということ。これはいけます。
そんじゃーね。
<関連過去エントリ>
上記のjavariの体験レポートは、2010年3月におけるちきりんの実際の購買経験に基づき書かれています。返品、返金システム等を含めビジネスシステム自体が変更され(てい)る可能性もありますので、利用される方は常にjavariサイト上にて最新の取引条件をご自身でご確認の上、ご利用ください。







