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Chikirinの日記 RSSフィード

2010-06-10 儲け方講座 (おちゃらけ編)

世の中には様々なビジネスがあり、いろんな儲け方があります。今日はその中でも特に効果的と言われる“3種の儲け方”について解説します。


1.できるだけ返させない

まずは金融分野。住宅ローンを貸している銀行、消費者金融会社、カード会社などの儲け方です。ここで最も重要な原則は、客に「できるだけ借金を返済させない」ことです。

たとえば、住宅ローン3000万円を2%の金利で借りて貰う場合、35年ローンで借りて貰えれば、総額1173万円の利子を払わせることができます。ところが20年ローンだと、利子は642万円にしかなりません。銀行の収入はなんと半分です。

下記の“ローン期間別の利子総額”でわかるように、銀行の収入はローンの期間が5年長いだけで150万円多くなります。客は金利には敏感ですが返済期間には鈍感です。30年ローンか35年ローンかにこだわる客は多くありませんから、長めに設定させる(できるだけ長く返させない)ことは難しくありません。

だいたい「オレは3000万円のローンがある」と言う人は、それが元本の額であって利子が別だと認識さえしておらず、「で、利子は総額いくら?」と聞くと答えられない人がたくさんいるんです。


<金利 2%、ボーナス払いなし、元利均等で貸した場合>

ローンの年数 元本総額(万円)利子総額(万円)
35年 3000 1174
30年 3000 992
25年 3000 815
20年 3000 642
15年 3000 475
10年 3000 312

上記は、三井住友銀行のこちらのサイトで計算したものですが、もちろんこの“利子総額”は自動的には表示されません。


また、「35年ローンを組んだ客が、繰り上げ返済で結果として20年で返す場合」と「最初から20年ローンを組んだ場合」では、前者の方が、利子総額=銀行の収入は相当大きくできます。なので、「長めに組んでおいて、余裕があったら繰り上げして下さいね」と前者のパターンを勧めましょう。

「できるだけ返させない」は消費者金融でも同じです。12ヶ月より24ヶ月、それよりは36ヶ月と、できるだけ長く分割払い期間を設定させましょう。そうすれば利子総額が大きくできます。

カード会社の場合も、月に10万円の買い物をする客が一括払いであれば一円も利子が入りません。3回の分割払いであれば、3ヶ月は返して貰わなくて済みます。さらに月に1万円のリボ払いなら10ヶ月も返して貰わなくてすみます。(=10ヶ月分も利子が稼げます)

というわけで、まず「できるだけ借金を返させない」というのが、金融業の儲け方です。


2.できるだけ使わせない

次は、買った商品をできるだけ使わせない、という儲け方です。一番有名なのは切手です。各種の記念切手を発行し、コレクターアイテムとすることによって使わせないようにしましょう。

買った人が使わない場合、切手代のほぼすべてが利益となります。

インクジェットプリンターで印刷できる、“模様のかいてある小さな紙”を60円とか時には120円で売ることは、日本郵政だけに認められた国家特権です。

できるだけ使わせないようにするためには、「シート買いしてそのまま保存した方が価値が上がる」というような迷信を流布することも大事です。年賀状の当たり商品として発行し、“毎年集めたい気持ち”を利用するのも有効です。

最近では「お孫さんの写真を切手にできます」というサービスもありました。これなら、使わずに飾って置いておいてくれる可能性がぐっと高まります。最近は少なくなりましたが、テレホンカードも同じ方法で儲けようと頑張っていましたね。


もうひとつの“使わせない”売り方は、出来る限り“まとめ売り”をする方法です。英会話学校やエステショップなどに有効です。英会話クラスのチケットを50回分など大量に買わせます。

大幅ディスカウントをすれば、多回数のチケットを買う客はたくさんいます。なぜなら、最初だけは客もやる気があるので、飽きっぽい客ほど「最初にお金を払えば続くのではないか」などとアホなことを考えるからです。

しかし実際には30回くらいで辞めてしまう人はたくさんおり、英会話学校は残りの20回分の教師や教室の確保をしなくてもすみます。売上がすべて利益となるのです。

その他、スポーツジムや資格学校のコースも同じですね。資格学校などは、たとえば教室を借りる場合、ひとつの部屋は50名が学べる部屋、もうひとつの部屋は25名が定員の部屋を借ります。

ふたつの50人のクラスの生徒を募集する場合でも、時間差で募集すれば、一つ目のクラスは2ヶ月もたてば人が半分になっていますから、小さいお部屋で運営できます。こうすれば家賃も節約でき効率的です。大半の通信教育も数ヶ月後には添削課題を送ってくる人は半分に減っていますので、採点の手間は半分になると見積もっておけばよいです。

なお、大手の私立大学もこの方法を採用しています。教室は定員の7割くらいが収用できれば十分です。4月の最初の授業なんて立ち見がでてもいいのです。どうせみんなすぐにこなくなりますから。


3.使ってない時にも払わせる

3つめの儲け方は、“基本料金”で払わせることです。特に通信サービスなどの分野で有効です。基本料金で払わせれば、「使っていない人に払わせる」ことができるからです。

お金の支払い方には、使った分だけ払う“従量的な料金制”と、使っても使わなくても払う“定額料金制”があります。自分がヘビーユーザーの人は、定額制の方が圧倒的に有利に思うかもしれませんが、サービスが一般の人にも広く普及してくれば、実は使ってない、という人が増えてきます。すると、全体としては基本料金として毎月定額を払わせる方が儲かるようになります。

自社のサービスを使った人に料金を払わせるのは当然です。しかし儲けるためには、「サービスを使っていない人に、いかにして払わせるか」が大事なのです。


この方式が有利である理由はいくつかあります。

退会までに数ヶ月の不使用期間が生じる・・・以前使っていたサービスを使わなくなった場合、多くの人は解約するまでに数ヶ月のインターバルをあけてくれます。

たとえばジムの月会費、運動やダイエットが3日坊主で終わってしまい、来なくなってしまった人でも、「今月は忙しかったからな。来月から再開しよう」とか言ってずるずると2ヶ月くらいは払ってくれます。

ようやく3ヶ月目になって「全然行かないのにずっと払うのはもったいない」と気がつくのです。多くの人がこういう「解約までのためらい期間」をおいてくれます。業者から見ればこれは「丸儲けの数ヶ月」です。

また、多くの人は年に1ヶ月くらいサービスを使わないことがあっても、面倒なのでイチイチ解約しません。たとえば一ヶ月語学留学をする、1ヶ月仕事で出張をする、病気で数週間入院した、などの場合に、ケーブルテレビ視聴料、ネット接続料、携帯電話のオプション費用、固定電話の契約を停止する人は少ないです。

また、携帯電話も音声しか使っていない人はたくさんいて、それでも大半の人は月額300円のネット接続基本料の解約をしません。

「たかだか月に300円だし」と思うのでしょうが、年間3000円以上を、サービスを使わないのに払ってくれる客がたくさんいるので、これもめっちゃ儲かります。さらにいえば、この方法(見てない人に払わせる)で一番儲けているのはNHKですね。


というわけで、以上、3つの儲け方(おちゃらけ)を解説させていただきました。重要なので復唱しておきます。

1.金融の場合、お金はできるだけ返させない。

2.サービスについては、できるだけ使わせない。

3.通信料、受信料は、使っていない時にも払わせる。


大事なのでしっかり覚えておいてくださいね!