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Chikirinの日記 RSSフィード

2011-02-25 ブログとツイッター

ちきりんがツイッターを始めたのは去年の秋、会社を辞めた時なのでまだ半年ほどです。当時、「ツイッターを始めるとブログの更新が極端に少なくなる」ということが多くのブログで起っていたので、「私もツイッターを始めたらブログ書かなくなるかな?」と思ってました。

で、半年。結論としては、そういうことは起らなかった。

それより少し前(昨年の6月)に身辺雑記のための別ブログ、“ちきりんパーソナル”を分離したことで本体ブログの更新頻度は減りましたが、ふたつのブログを合せると以前と同様のペースです。

ということは、私にとっては「ブログとツイッター」は代替可能ツールではなかった、ということなので、じゃあ何が違うのか、について考えてみました。


ちきりんにとってのツイッターはまず (1) プロモーション・メディアです。

ここでプロモーションしているのは、

・ブログのエントリ

・他所に書いた記事や取材された記事

・本

・講演予定などと、

・ちきりんというキャラ (←これ大事)


次に(よく言われているように)、(2) 速報メディアとしての意味が大きいです。

ムバラク氏の退陣とかクライストチャーチの地震とか、まず最初にツイッターで知りました。そもそもフォローしているアカウントの2割くらいはニュースサイトです。これはとても便利で、グーグルニュースのツイッターアカウントをフォローし始めた後は、グーグルニュースのサイトを見にいく回数が大幅に減りました。


(3) メモツールと呼ぶべきかな。ちきりんが連続してつぶやく時の大半はテレビを見ながらです。討論番組とかドキュメンタリーをみて、内容のうち「へー」とか「ほー」と思ったことをつぶやきます。

テレビみてると情報がどんどん流れていくけど、気になったことをつぶやいておけば記憶にも記録にも残るので、後からブログネタに昇華しやすくなります。


あと(4) 情報収集ツールとしても価値が大きいですよね。

自分から「どこどこに行くので、いいお店を紹介してください」など聞くこともたまにありますが、そういう情報収集よりは、自分が勉強したい分野に詳しい人をフォローしておいて、その人がつぶやいたりピックした情報で新しいことを学ぶというのが多いです。

個人的には、政治、経営者、メディア、あとIT系の人なんかをフォローしていますが、すごく勉強になることが多く、ツイッターってよくできたラーニングツールだなーって思います。教科書や学校などで学ぶのに比べて「縦横無尽に情報が入ってくる」感じ。情報鮮度も圧倒的。



一方のブログはというと、ちきりんの場合はなんといっても(1) 主張&思考の発信メディアとしての役割が大きいです。

ツイッターでは140字ごとに細切れになるので、主張や思考を一定のまとまりをもった形で伝えるのはとても難しいです。ツイッターには「考えてないこと」(=思ったこと、感じたこと)を書き、ブログには「考えたこと」を書く、という感じで使い分けています。


また、それらの(2) 思考の格納場所としてもブログはツイッター(や、そのまとめサイト)より圧倒的に優れています。

ブログは残高がすべてです。「Chikirinの日記」には月に2000程度のブックマークが付きますが、このうち2割くらいは過去のエントリにつけられるものだし、アクセスも3分の1くらいは過去エントリへのアクセスです。

検索で過去エントリのひとつを読み、そこから継続的な読者になっていただける方も多いので、幅広い過去エントリを「残しておくこと」がとても大事なので、最近は「後から読んでも意味がわかるように書く」ことを心がけてます。

たとえば大きな事件だと「今日起こったあの事件」と書いても、その時にはわかりますが、2年たってから読むと意味不明です。なのでブログでは、「誰が何をどうした事件」というのを必ず書くようになりました。ツイッターは「残しておくもの」ではないので、そういうのは全く意識しないです。



というわけで、ちきりんにとってはTwitterは、

(1) プロモーション・メディ

(2) 速報メディア

(3) メモツール

(4) 情報収集ツール


ブログのほうは、

(1) 主張&思考の発信メディア

(2) 思考の格納場所

となっており、代替物というより、並存・補完サービスとして使い分けています。



その他、関連しそうなことや、質問がきそうなことを書いておくと、

・メルマガはブログと競合するんじゃないか、と思ってます。

・ただし“代替できるか”というと、またそれは別の話、という感じです。


・なおメルマガは完全に“仕事”なので、ちきりんは今のところやる予定はないです。

・「本は仕事じゃないのか?」といわれそうですが、メルマガとは全然違います。

プロの作家さんならともかく、ちきりんなんかの場合だと、本には締め切りもなにもなく「原稿ができれば出版の可能性があるけど、できなければそれまで」です。

「やってもやらなくてもいいこと」は、ちきりん的には仕事ではありません。ブログも同じです。「書きたいときだけ書く」のは仕事ではなく趣味です。メルマガはいったん始めたらそうはいかないです。


・パーソナルブログはTwitterとやや競合するかなと思うけど、韓国ドラマなどについて考えたことは140字では表現しきれないし、料理の記録は文章と写真をセットで“格納”しておきたいので、いまのところ並存価値があります。


・話は逸れますが、ブログにしろツイッターにしろ、ちきりんは「ネット上では議論しない人」です。なのでいずれも「議論ツール」としては認識していません。

理由のひとつは「複数の主張があっていいから」です。ちきりんがAだとブログで書き、誰かが「Aではない、Bだ」というブログを書いたとします。

AかBのいずれかが正しく、いずれかが間違い、という場合は、両方を読んだ人が判断すればいいと思っているので、ちきりんが「いやBではない。Aだ」とあらためて書く必要を感じません。

また、実際には「Aとも言えるし、Bという見方もできる」という場合も多いので、だったらネット上にいろんな意見が表明されてるのはいいことじゃんと思います。

いろんな意見の人がいるのは健全であって、みんなで議論して「意見をひとつに統一する」必要性自体がよくわからないです。選挙でも会社の運営でも意見の統一なんてしませんよね。最後は投票して多数決で決めるだけです。それでいいじゃんと思ってます。

もうひとつ、ちきりんがネット上で議論をしないもうひとつの理由は「あまりに議論効率が悪いから」です。実際に会って話し合う議論効率を100とするとネット上で議論する効率は10以下じゃないでしょうか。同じ結果を出すのに10倍の手間がかかるので、時間の無駄感が大きくやる気になれません。


というのが今のところの感覚です。いろいろ新しいサービスもでてくるし、一年くらいたってコレを読み返したらどんな感じで変わっているのかなーというのは楽しみです。


そんじゃーね。