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Chikirinの日記 RSSフィード

2011-04-17 原発の名前は変えたらどうだろ?

堀江貴文さんのブログで、「ネーミングでの風評被害」というエントリを読んで、確かにそうかも、と思いました。

簡単にいえば、災害や公害、事故が「地名で呼ばれると、長期間にわたり風評被害が残る」という話で、水俣病や四日市ぜんそくという名前だと、公害が収束した後も風評被害を受け続ける。

一方「イタイイタイ病」だと、一定期間後は多くの人はそれが何県かも分からなくなり、風評被害を受けにくい。福島は海外メディアも含め既に広く使われていて間に合わないかもしれないけど、今後はネーミングを変えることで風評被害がある程度、防げるのでは?という話でした。


これは、確かにそーだよね。ということで、各地の原発の名前を調べてみたんだけど、大半の原子力発電所名には地名が使われています。(火力発電所も同じかも。)前に臨海事故を起こした東海村も地名ですね。

公害とちがって原発の場合は、建設時には「村の名前を売りたい!」ということで、地名を名称に含めるのは地元としても望ましいことだったのかもしれません。

また原発事故が起きた場合は、「どこにある原発なの?」というのが世界の一番の関心事になるので地名を報道するのは一種のお約束なのかもしれません。

ちなみにチェルノブイリもスリーマイルも地名で、大半の人はそれらの原発を保有、運営していた電力会社の名前なんて知らないと思います。


で、原発名称には地名を使うのが基本なのだとしても「風評被害を最小限に抑える」という意味では、「できる限り、狭いエリアを表す地名を使う」ことが大事なんじゃないでしょうか。

原発名に使われているのが「福島」のように県名だと、「福島のお米」「福島の野菜」「福島の観光地」という感じで、ブランド毀損の範囲が広くなってしまいます。これが小さな市や町の名前であれば、県内のそれ以外のエリアには風評被害が及びにくくなるでしょう。


下記を見ると、日本の原発名称で県名がついているのは実は「福島」と「島根」のふたつだけのようで、今回事故を起こしたのがそのうちのひとつだったというのは、とても不幸なことだったわけです。

いったん事故が起こり、海外メディアも含めて大量の報道が始まってしまうと、ネーミングを変えるのは不可能になるので、とりあえず「島根原子力発電所」は早急に名前を変えたほうがいいかもと思ったりしました。

またそれ以外のところも、県名よりは市名、市名よりは町名、町名よりはその付近の通称名、にしたほうがいいかもしれません。(この点、福井県は非常にラッキーかと。)


<日本の原発の名前一覧>

東海 (村名)

敦賀 (市名)

泊 (村名)

東通(村名)

女川 (町名)

福島 (県名)

柏崎刈羽 (市名、群名)

浜岡 (元町名)

志賀 (町名)

美浜 (町名)

高浜 (町名)

大飯 (町名)

島根 (県名)

伊方 (町名)

玄海 (町名)

川内 (市名)

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六ヶ所処理施設 (村名)

もんじゅ (非地名)

(「ふげん」というのもあったみたいです)

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というか、必ずしも地名を付ける必要もないなら、どこの原発も「もんじゅ」みたいに、わけわからん名前にしておけばいいんですよね。(ただし、「寿司」とか日本のブランドに関わる名前は使用禁止!)


地名にする場合も、原発なんて広大な敷地を買収して作るんだから、原発の立地だけ新たな行政区域を作って人工的に名前を付けることもできるはずでしょう。その地域だけ「ちきりん一丁目」とかいう住所にしちゃえば、事故が起こっても海外メディアは「Chikirin disaster!」「Chikirin, critical situation!!」みたいに報道するわけで、既存の地域ブランドが傷つかなくて済みます。


というわけで、原発がある地元の市長さんや議員の方、農協の方は、まずは電力会社に「原発名称の変更要請」を出したらいいんじゃないかな。これって、今すぐできる、最もコストパフォーマンスの高いリスク対策のような気がします。



<再掲>

f:id:Chikirin:20110408131637j:image

・出展:日本原子力産業協会の原発立地地図



そんじゃーね。