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Chikirinの日記 RSSフィード

2011-10-12 日本で一番すごい美術館

ちきりんは美術館や博物館巡りが大好きです。海外の美術館、国内の企画展などにもよく出かけるのですが、今日は、「日本で一番すごい美術館はどこだと思うか?」と問われたら、きっとココだと思うよ!という美術館のご紹介です。

それは・・・

徳島県鳴門市にある、大塚国際美術館です。

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“徳島県の大塚”と聞けばピンとくる方も多いでしょう。ポカリスエット、ボンカレーなどで有名な大塚食品、大塚製薬などを擁する大塚グループが作った美術館です。

一族総出で超優良グループ企業を経営している大塚家、創業者一族の富は膨大な額なのでしょうが、特にそのお金を(東京ではなく)徳島で使うわけですから、ものすごい広大な土地が買えちゃいます、なので、大塚国際美術館もすばらしく風光明媚な場所にどどーーーんと立地しています。


そして何よりユニークなのはこの美術館のコンセプトです。ここには本物の絵画はありません。保有する2000点もに及ぶ絵画はすべて「陶板による世界の名画の模写」です。

陶板とは簡単にいえばタイルです。そのタイルで、世界中の名画という名画を、同じ大きさで完璧に再現しているのです。「タイル?」とかいうなかれ。実際に観賞していたら、本当の絵じゃないかと思うくらい精巧にできています。

そしてそこには、ピカソからゴッホ、ゴヤからダビンチまで、いわゆる“世界の名画”がほぼ網羅的に展示されているのです!もちろんすべて原寸大です。ナポレオンの戴冠式とかゲルニカとか、どでかい絵でも“ニセモノ感”は非常に少ない出色のデキです。


館内の様子

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(絵の複製が可能になるような個別の“絵”のみの撮影以外は館内での写真撮影は可能です。)


最後の晩餐に至っては、ご丁寧に、修復前の絵と修復後の絵が対面に設置されており、修復の状況まで細かく確認できます。*1


修復前

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修復後

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さらにシスティーナ礼拝堂など、それ自体が芸術品である教会のいくつかに関しては、一定の縮尺でレプリカまで作られており、天井画や壁画はそれらが飾られている様子と共に観賞することができます。

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2007年には、「キリスト教の伝統を数多くの美術作品を通じ、日本国内で紹介し理解を深めた功績」でローマ法王庁より聖シルベストロ騎士団長勲章まで授与されたそうです・・・


こういうのを「ニセモノ」と呼ぶ人もいるのかもしれません。ちきりんは多くの海外の美術館を廻っているので、ここにある名画の多くを実際に観ています。それでもこの美術館の存在意義は非常に大きいと思いました。

有名なところだけでも何十もある海外の美術館を廻るなんて、多くの人にできることではありません。特に子供の頃にそういったものを観ることができるのはごくごく限られた人だけでしょう。

でも鳴門市までいけば、日本人はだれでも世界の名画を一気に鑑賞することができます。そしてその中から「これは是非、本物を!」と思った作品のある美術館に実際にでかけていけばいいのです。


四国はもちろん関西圏も含め、お近くの人ならぜひ一度は行ってみる価値のある美術館だと思うし、なにより「膨大な資産を得た創業家一族のお金の使い方」として、これほど素敵なお金の使い方をちきりんは初めて見ました。


お勧めです。


そんじゃーね!



*1:ところで、実は今日、この絵の本物をみました!ちきりん@イタリア